今日のアウトテイク#130「コワーキングも要チェック「フリーランス白書2024」」ほか【メンバーシップ特典】(2024-03-27)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

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フリーランサーて下請け業者だと思ってるとアブナイ。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"多くの親が子どものために何でもするだろう。
子どもの好きにさせること以外は。"
(Banksy)

#自分の感性を信じて、音楽に接しよう

評論家に対してNOをつきつけたミュージシャンとして話題になってる。

ぼくは、この方の音楽を聴いたことがないのだけど、これは判りますね。

ほとんどの音楽ライターが演奏できないのは事実です。そして学理的な表現がなければ、残された評論の道は印象か文脈しかない。特に今の日本における音楽評論は文脈(=ファクト)過多だと感じています。誰と誰が一緒にプレイをしている、同じ地元や学校だったというような切り口。

もうぼくは、音楽雑誌やサイトをくまなく読むことをとうの昔にやめてるけれども、「評論の道は印象か文脈しかない」というのは理解できる。で、日本は「文脈(=ファクト)過多」ということも。スペックを重視し過ぎる。

海外の音楽評論って結構アカデミックで、それなりの広い教養がないと意味不明だったりする。下手するとレビューなのか論文なのかどっち?というものもある。まあ、今はすぐ検索すれば判るけれど。そのへん、日本は、こう言ってはナンですが、幼稚ね。

で、「「言葉」を鵜呑みにしないでほしいですね。それは作品を作った音楽家の言葉も、評論家の言葉もです」というのはその通りだと思う。聴く者が自分で評価すればいい。この「評価する」、もしくは「批評する」精神が、案外、受け手側に欠けてたりする。

それは、自分の価値観に自信がない証拠だ。

そこをこの方は、最後にこう告げてる。

ましてや、音楽家や書き手は色々な言葉のトリックを持っていて、そこには様々な思惑があります。アーティストとの癒着やレコード会社との癒着、自分のブランディングなど様々。なので、皆さんは自分の感性を信じて音楽を聴いてください。

本音のところをズバっと吐露されてて非常に好感持った。

自分の感性を信じて、音楽に接しましょう。

#コワーキングも要チェック「フリーランス白書2024」

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(フリーランス協会)が「フリーランス白書2024」を公開した。以下のページからダウンロードできる。(なぜか文字化けしてるが、ちゃんとリンク先に飛びます)

全109ページのボリュームだが、このページにサマリーもあるので、一度ご覧いただくとして、気になったところをいくつか引用すると、

1-2)フリーランス新法の認知と期待」
・フリーランス新法の認知度は8割だが、内容の理解度は3割にとどまる
・フリーランス新法による契約トラブル軽減への期待度(10段階)は、「6」以上の回答者が6割、「5」以下の回答者が4割
・行政に期待する対応では、あらゆる手段での広報周知を上回って、「違法・取り締まり事例の公開」が最も求められている

(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)

新法に関しては、まだまだ仕事を発注する側のクライアントの理解が足りていないのが実情かと思う。それをいかに周知せしめるか、が目下の課題。

一方的な発注取り消しや報酬減額、買いたたき等の禁止、中途解除の30日前までの事前予告義務などはフリーランサーの権利を守る条項として広く認知されるべき。というか、そもそも(クライアントが中小・零細企業の場合、多くが)契約書がないことから、この法律で改善されることを期待する。

新法に期待しない人の意見には「罰金が少ない」ので有効性が疑問というのもある。確かに罰則はボディブローとして効くかもしれない。が、「訴えれば、仕事がなくなるので、訴えることができない為期待できない」という意見もある。

そうかと思うと、「基本的に信用商売であるし、人間関係が大切なので各々が気を配って仕事を回している。故にこの世界では不必要」という意見もあって、それぐらいの信頼関係にあれば問題ないのだろうが、ただそれも受託領域によって差があるかもしれない(この方は芸術系)。

「だから相手を選べ」と口で言うのは簡単だが、だがどうすれば遵法精神のあるクライアントの仕事ができるのか。やっぱり、ここからかと。ひとつは経験、ひとつは確かな筋からの紹介かな。

最初に受託条件をきっちり決めておくこと、それにちゃんと対応するクライアントとしか仕事しないこと、ぐらいはフリーランサーも心得ておくべきだが、行政に期待されている「違法・取り締まり事例の公開」、ここもしっかりやってほしいところ。

コワーキングマネージャーの3つのホスピタリティは、

・情報の提供
コワーカー(利用者)のビジネスに役立つ情報を漏らさず提供する
・人の紹介
手が回らないコワーカーには協業できるパートナーを紹介する
・仕事の斡旋
逆に時間を持て余しているコワーカーに仕事を与える

だから、コワーキングが間に入って仕事を斡旋(仲介)することもあるので、このへんの動きには気を配っておきたい。

ただし、コワーカー同士で仕事を受発注することもあるわけで。それがこれ。

1-3)フリーランスの協働実態
・フリーランスの半数は、他のフリーランスからの受注を経験している
・発注時・受注時ともに、業務依頼方法は「メール」「口頭」「LINE」が上位で、7割以上がメール・チャット・SNSなどの電磁的方法で取引条件を明示
・発注時・受注時ともに、1割のフリーランスが他のフリーランスとの取引で契約トラブルを経験
・よりスムーズかつ着実に顧客の期待に応えるべく、フリーランス同士の受発注を通じて、互いの専門性を補完し合い、協働している

(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)

フリーランサーの約半数が他のフリーランサーから仕事を受託している。もちろん、取引条件を明示して。過去の数字を承知していないが、これは今後、もっと増えると個人的には思う。

で、そのきっかけで2番目に多いのが「友人・知人の紹介」だ。人伝で案件情報をやり取りして、仕事を融通し合う関係が、フリーランスの世界ではだいたいできてる。

「フリーランス同士の受発注を通じて、互いの専門性を補完し合い、協働している」。まさにコワーキングしているわけだが、その舞台のひとつがコワーキングスペースであり、「交流会・イベント」が知り合うきっかけとして20.3%の回答が4番目にあるのも大いに頷ける。

ただし、相手の技量が判らなければ、そう簡単に仕事は回せない。逆に、時代に即した能力を持ち合わせていなければ、もちかけられた案件にも対応できない。要するに、フリーランサーは日頃から自分をアップデートしていなければならない。

その学びの場を企画・催行するのもコワーキングの役目だ。コワーキングで開催するセミナーやワークショップなどのイベントは、そのテーマ、例えばデザインやプログラミングやライティングに関心のある者が一同に会する絶好の機会となる。

そこでまず、受講者同士がつながる、同時に講師と受講者もつながる、そしてそのコワーキングと受講者もつながる。一石三鳥だ。

人は自分と同じ関心領域、世界観、価値観を持つ人とつながりやすい。仕事に取り組む姿勢が前向きな人が、同じタイプのフリーランサーと協働するのは理に適っている。そのつながる機会をコワーキングが作る。

そして、その三方から案件の相談が持ちかけられるようになるのが理想だし、事実、そうなってる。どころか、意気投合したフリーランサーが法人設立することも結構ある。

そして、そのスキルアップについて、

2-1)スキルアップ・教育訓練に関するニーズ
・フリーランスの学びの意欲は総じて高く、8割以上が直近1年以内の学習歴あり
・学習のための時間や費用の捻出等の問題により、7割が学習したいものを諦めたことがある
・フリーランス向けにも、柔軟で多様な職業訓練機会の政策的支援が必要
・学習テーマ・ジャンルは市場ニーズに合わせた実践的スキルが人気で、半数以上が年間10万円以上を学びに投資したことがある

(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)
(出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
「フリーランス白書 2024」)

ことに、コワーキングで開催される仕事に直結するセミナーやワークショップの参加者は、自分の仕事領域を深める、あるいは広げることに大変積極的だ。

一方、時間や費用のせいで、学びを諦めた人が7割もいることに、少々驚いた。ここは、確かに「フリーランス向けにも、柔軟で多様な職業訓練機会の政策的支援が必要」だろう。その会場としても、コワーキングは協力できるはずだ。

「半数以上が年間10万円以上を学びに投資したことがある」というのも、正直、多いのか少ないのか判らないが、コワーキングのイベント企画をしてきた者の体感値としては、月に1万円程度はスキルアップに投資する必要はあるのではないかと思う。

特にこの「スキルアップ」については、学習する目的や、学びたい学習テーマやジャンルなど、コワーキング関係者にとってとても重要なインサイトとなっているので、ぜひ、白書をチェックされることをオススメします。

ということで、今日はこのへんで。


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