今日のアウトテイク#56(土曜無料版)「自分メディアを続ける方法 ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-13)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。

土曜版なので軽めにいきます。風邪気味だし。

#今日のBGM

#今日のコトバ

"毎朝、私は、その日自分が話すことからは何も学べないと言い聞かせている。
学ぼうとするのなら、聞くことに専念しなければならない。"
(ラリー・キング)

Quote of the day. #qotd

Posted by Forbes on Monday, January 8, 2024

#ようさんの栄養にがんばれ!を込めて

JR神戸駅にこんなものが貼り出されていた。お守りのカタチをしたものに「受験応援レシピ」が入ってる。「味の素」の広告らしい。

ちょっと時間が経つとこうなる。

本人か親御さんか、あるいはご親戚か友人か。その瞬間には立ち会ってはいないけれども、どれがいいかをしばし迷って、合格を祈願して引っ剥がしていく姿が想像できる。まったくの他人だけれども、こっちまで応援したくなる。実にニクイ演出だ。

しかし、「ようさん」て関西弁の「ぎょうさん」=「多くの」という意味で使ってるんだろうか?めちゃくちゃベタやな。

#自分メディアを続ける方法

過日、ウェブメディアを受託しているクライアントの役員さんから「noteの使い方を教えてくれないか」との要請があったので、少しレクチャーした。

いや、レクチャーというほどのものでもない。文章はしっかり書かれる方なので、むしろ、noteというプラットフォームをどう運用するか、そっちの話の方。ま、noteは使いやすいので、触れば判るし、付け加えるとすれば、適宜、「下書き保存」を忘れないように、ぐらい。

で、課題は、続かない、ということ。

過去の記事を拝見すると、かなりの長文で、想いと情報がてんこ盛りであることがすぐ判る。で、どうしても完璧なものを書こうとチカラが入ってしまい、書いてるうちにあれもこれもと書くことが増え、自然、長文となり、エネルギーを使いすぎて、結局続かない、と。

あー、それは自分にも身に覚えがある。というか、まさに同じ理由で長い間、noteでの更新がせいぜい月に1回になってしまっていた。

ただ、(言い訳すると)ぼくの場合、一方で仕事で受けた原稿を決められた締切までに書き上げて入稿する、というタスクがあったのも一因。それを書かないとおまんまが食えないから、当然、そっちに力を注ぐ。時間も労力もかかる。チカラを入れすぎて、入稿したら、ホッとしてしばらくはモノを書く気分にならない。

この「あいだを空けてしまう」のがよくないのは、うっすら感じていた。完璧を目指す(=あとから手を入れたくない)あまり、いつまでもアタマの中でネタをこねくり回して手を付けるのが遅くなる傾向がある。これがマズイ。非常にマズイ。

そういえば思い出した。もう20年近く前、まるで取り憑かれたように毎日1本ずつ、2年間で750本近くブログを書いていた時期があった。だが、あれも自分の書きたいテーマ(当時は海外のEコマース事情がメイン)があったからだし、海外の新しい情報をいち早く伝えるのは実に楽しかった。おかげで、その頃から「あんたは5年早い」と言われるようになった。

で、考え方(=書き方)を変えて、この「今日のアウトテイク」の形式で書き出したら、毎日、書けるようになった。11月19日から今日のこの56号まで、毎日、書いている。自分でも不思議なくらい、たいしてストレスなく書けている。理由は大きく2つある。

ひとつは、自分の書きたいことを、自分の言葉で書いてるから。もうひとつは、完璧を目指さず、むしろ未完成を世に出して、それでヨシとしようと割り切ったから。

つまり、

・自分の言葉で書く(流行り言葉に気を使わない)
・自分の意見でよい(世の中に迎合しない)
・今、何に関心があるかを優先する(リアルタイムの伊藤)
・書いたものの切れっ端でもOKとする(ヒントになればいい)
・結論を述べなくても構わない(あなたならどうする?)
・落とし所を考えない(別に最後にオチがなくてもいい)
・賢そうなことを言うのをやめる(そんなに賢くないし)
・多くてもせいぜい3,000文字ぐらいで終わる(長いと嫌われる)

ことにした。このうち、「自分の言葉で」「自分の意見を」書くのは、これまでも理解のあるクライアントと編集者に助けられてできていた。それ以外は、まさに書き散らすことにしたわけで、本当は

・推敲しない

というのもあったのだが(これが原稿を書くより時間がかかるので)、さすがに人さまにお見せしてちゃんと読んでいただけるよう「整頓」ぐらいはしている。

このルールにしてから、すごく気が楽になった。だから毎日書けている。楽になりすぎて、時々、また長文化しているが、それもそのうち落ち着くだろう。分量よりも続けるということ、これ以上に大事なことはない。

「アウトテイク」というのは、録音はしていたけれどアルバムには収められなかった音源のことを言う。映画でもそう言うかもしれない。

楽曲の制作途中だったり、デモ演奏だったり、別アレンジだったり、これがヤマのようにお蔵入りしているのだが、最近、過去のアルバムにそのアウトテイクを織り交ぜて「デラックス版」などと称してリリースされるようになってる。

そのアーティストのファンであれば、曲として完成していなくても全然構わない。むしろ、その断片を知ることで、より生々しい姿に触れることになるので喜ばしい。

それを応用したのが「今日のアウトテイク」。「書いたものの切れっ端でもOKとする」というのは、そういう意味。お読みになる方がファンであるかどうかはさておき。でも、このスタイルは結構好意的に受け止められていて、「あれはオモシロイね」とよく言われる。すごくウレシイ。

考えてみれば、人生、みんなアウトテイクの積み重ねだ。誰もが、毎日、アウトテイクを録り続けているはず。そうでなければ、その人は死んでいる。そう思えば、切れっ端を書くことにおかしなプレッシャーはかからない。これは発見だった。

毎日、続けると、それで毎日の仕事のペースが作れる。かと言って、それをやっとかないと落ち着かない、というほどでもない。ただ、「今日の分もこれでヨシとしよう」という気持ちの区切りができる。で、「さーて、次はあれやろう」となる。不思議なことに。

これを習慣というのだろう。「習慣法」を説く本はこれまでもいろいろつまみ読みしてきたが、いまいちピンと来ていなかった。人間の脳って賢そうで実は騙されやすい(らしい)。自分をうまく騙す方法が「習慣」を作るのだろうけれど、それが何だか判らなかった。

ぼくの場合、やることのスケールを小さく分けることでやり方が判った。

以前にも紹介したが、この本にも「小さく分ける」事が書いてある。「続けたい」と思ってる人にオススメ。

続けることは「仕組み」がすべてというが、ホントそう。目的意識とか気合とか効率とか理屈ではなくて、考えなくてもできてしまう「仕組み」を作っておくこと。

『続ける思考』のいう絶対に続く究極のやり方は「毎日やる!」これだけ。そんなん当たり前やろ!と思うだろうが、でも、やっぱりそうなのだ。そうなる「仕組み」があればきっとそうなる。

で、それをやるには、まず小さなことからはじめる。

毎日、読書すると決めたとする。最初から勢い込んで先を焦るのではなく、例えば一日10ページだけ、いや、10分だけ、からはじめる。5分でも3分でもいい。30秒でもOK。それぐらいなら続けられそう。

そうして自分サイズに変換して、続けるうちに形を変えていく。つまり「続くほう」を選ぶ。ぼくの場合、3,000字。

この「今日のアウトテイク」も少しずつだがカタチを変えつつある。今日の土曜版、明日の日曜版、というのも、実は厳密にはコンテンツの趣向を変えているわけではないが、そう言い換えることで自分のアタマの中をリフレッシュさせる目的もある。オモシロイもので、そうするとアイデアが湧いてくる。

脳科学では、そもそも人間には「やる気」というものはない、「やる気」を出すには「やる」しかない、という。なら、とりあえずは、細かく、小さくして、取り掛かろう。

とか書いてたら、いかん、3,400字を超えた。

ということで、今日はこのへんで。

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