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生活圏内のローカルコワーキングは新しいサードプレイス:今日のアウトテイク#195(2024-05-31)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※お寺や神社でもコワーキングできる、というか、ある。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"法の及ばないところで生きようと思うなら、誠実であらねばならない。"
(ボブ・ディラン)

“To live outside the law, you must be honest.” –Bob Dylan

Posted by Humanity & Peace on Monday, May 27, 2024


#今日ですよ!コワーキング・カンファレンスJapan2024

今日5月31日と6月1日の両日、東京で「コワーキングカンファレンスJapan2024」が開催される。

ぼくは今日の初っ端のトークセッションと、2日目の午前中のコワーキングスクール、そして午後からのパネルディスカッションの3つの出番がある。

パネルディスカッションについては、こちらを。

この3名のパネラーとは、コワーキングツアーで全国を巡る中で知己を得て以来、何かとお付き合いをいただいている。はっきり言って、ローカルコワーキングの次のステージを実践の中から指し示すエキスパートだ。

だから、ぼくが直接、パネラーとしての登壇をお願いした。とりわけ、地方のコワーキングには参考になること大。ぜひ、ご参加ください。

#生活圏内のローカルコワーキングは新しいサードプレイス

ニューヨーク市郊外のロングアイランドにあるコロニアル・リバイバル教会は、いま、「コワーキングスペース」の看板がかかっている。

こちらにウェブサイトがある。その名も「Main Space」という立派な施設だ。

教会とコワーキングについては以前にも書いた。生活圏内にあるコワーキングとしては理想的だと思う。

かつては天井の高い聖域だった場所が、2フロアに分かれたコワーキング・スペースとなり、キュービクルやガラス張りの電話ボックス、ミニマルなアートが置かれている。

インダストリアル・スタイルの梁とモダンで幾何学的な照明器具は、建物の窓や出入り口を囲む、保存された複雑なクラウン・モールディングや職人のディテールと並置されている。

典型的なコワーキング・スペースの設備はすべて揃っているが、このスペースは地元のコミュニティとしてもちゃんと機能していて、「スペース内のあちこちで談笑する風景が見られる」、と。そりゃ、元教会だから集まりやすいはず。

その元教会を買い取ってコワーキングを開設したMichael Hartofilis氏は、利用するのは「地元の人たちであるのが理想だ」と言う。そして、「自分たちがここの一部であると感じ、互いに知り合うことを望んでいる」。コワーキングの本質的な価値は、人と人をつなぐこと、そして協働、共創関係を結ぶことだから、そう望むのはスジが通ってる。

記事の後半は、一転、コロナ禍を経てコワーキング業界(←こういう言葉は個人的には好まないが)が活況を呈していることを伝えていて、特に、ローカルコワーキングの事例として、アトランタ、テネシー州ナッシュビル、ノースカロライナ州シャーロットにコワーキングスペースを持つSwitchyardsを紹介している。

Switchyardsのメンバーシップはほとんど完売。同社は年内に25カ所、今後5年間で合計200カ所を展開する予定だらしい。すごい勢い。

余談だが、コワーキングのウェブサイトで久しぶりに「ほ〜」と思った。この、一見、ワチャワチャしてるけれど、判りやすい、親しみやすい、デザインはなかなかいい。GIFかな、画像の中の小さな動きがしつこくないライブ感を醸し出してて、楽しい。

と思ったら、スペースの

デザインと選曲は、オフィスよりも図書館や喫茶店、ホテルのロビーからインスピレーションを得ている。

ですって。あー、そういうのがサイトからも伝わってくるなぁ。イケてる。

で、ここ、肝心なこと言ってる。

Switchyardsの魅力のひとつは利便性だ。スイッチヤードのクラブは多くの場合、住宅街にあり、オフィススペースは豊富だがコストがかかる混雑した商業地区から離れている。
同社のCEOで創設者のMichael Tavani氏は、「私たちは、人々がビジネス街の中心から離れ、自分の住む場所の近くで生活を見直すことに時間を費やすようになると感じました」と語る。

パンデミックは「通勤」を解体した。フルリモートか、もしくはハイブリッドか。いずれにしろ、自宅近くにワークスペースが必要だ。いま、世界中で郊外の、住宅街の、生活圏内のコワーキングが増えてるのは、オフィスに通わないワーカーが増えてるからで、今後もっと増える。そのうち、「は?オフィスって、何?」という時代が来るかもしれない。というか、来る。

その副次的効果として、地域の、ローカルのコミュニティへの帰属意識が高まってくる。と、同時に、「ワーカーとして参加できるコミュニティ」も求められてくる。←これ、今後の日本でもきっと課題になる。

コワーキングスペースは自宅とオフィスの中間に位置する「プロフェッショナルな第3の場所」であるという意見もある。昔はカフェやバールがサードプレイスと言われてたけれど、今、その役回りはコワーキングに回ってきている。

それもあって、コワーキングに「飲食」は必要。「コワーキング曼荼羅」にも入ってる。

ある調査によると、コワーキングスペ ースにいる人たちはオフィスにいる人たちよりも高い レベルで "繁栄 "しているという。「その理由のひとつは、人々が他者との共同体感覚を見出すことができるためです」と。まさに、「コワーキングの5大価値」がそうさせているわけだ。

そして、コワーキングの大手のひとつ、Industriousの共同設立者兼CEOのJamie Hodari氏は、「個人で働く上で最もホットなトレンドは、自宅から近い近隣のコワーキングスペースです」と語る。その通り。間違いない。

一方、ニューヨークのWorkHeightsは、コミュニティのニーズに応えるかたちで7つのコワーキングスペースをオープンし、中には屋外型スペースも提供していて話題になっている。

生活圏内のコワーキングのバリエーションは、まだまだいろいろ考えられる。要は、あるものを有効に再利活用するということ。地域の利用者のニーズを踏まえつつ、その地域にあるべきコワーキングは何かを、それこそ皆で考え共創するのが理想だ。

という話を、今回のカンファレンスでもするつもり。よかったら、ぜひご参加ください。

生活圏内のコワーキングについてはいろいろ書いてる。参考まで。

ということで、カンファレンス会場でお会いしましょう。


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