今日のアウトテイク#47「かっぱえびせんからコワーキングのマーケティングを学ぶ ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-04)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。
※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。
えびせん食べながらマーケティングを学ぶのも乙です。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#春雨か?
晴れてるかと思ったら雨降ってるし、どういう天気や。
なんか、また、やな予感するなぁ。。
杞憂であればいいけど。
#コワーキング10年という時間の重み
前に廃業したりカツドウの方法を変えたりして、昨年末からこの春にかけてクローズするコワーキングのことを書いたけれど、ぼくの知る範囲内でもその数は、片手に余る。
その一方、「10周年です」という案内もいただいて喜んでいる。
一言で10年といっても相当な時間だ。楽しいことも辛いこともいっぱいあったに違いない。それを乗り越えて、いや、抱えながら、多くの人たちに助けられてここまで来た。ぼくもそうだった。そして、その事自体が大きな資産だと思っている。
北九州小倉のコワーキング「秘密基地」も、この1月、10周年を迎える。おめでたい。
「秘密基地」は、2016年、コワーキングツアーで一番最初に訪れたコワーキングだ。ことに、起業・創業系のワークショップなどに力を入れている。「コワーキングマネージャー養成講座」でも参考事例として度々登場する。
聞けば、10周年記念のイベント期間を設けるとのことで、ぼくもなにか企画して参加しようと思っている。
ということで、みんなで「秘密基地」に集合しよう。
#今年の手帳
驚き!新しい年になって、すでに3日が過ぎた!なのに、今年の手帳、まだなんにも書いてない。真っ白けのけ。
毎年、「ほぼ日手帳」のWeeklyMegaを使ってるだけれど(左の2冊)、今年はそれは日々のスケジュールとメモ書き用にして(213ページも方眼メモのページがある)、「編集者のための〆切手帳」をプロジェクト管理用に使ってみようと思ってる。思ってるんだけど、まだなんにも書いてない。
しかし、こうして並べてみると、これを1冊でやるべきか。またこれでバックパックが重くなるし。「編集者のための〆切手帳」にメモページが200ページあったらいいのになぁ。
#時間で区切る
あ、そうか。
文字数じゃなくて時間で区切ればいいのか。
そうか…。
なぜ、その事に今の今まで気づかない…。
#かっぱえびせんからコワーキングのマーケティングを学ぶ
カルビーの「かっぱえびせん絶品」というスナックの袋を見ると「ファンとの共創の味」とあった。
裏に、この商品が開発された経緯が載ってる。納品部の「やめられないとまらない」課の納品シリーズ初として、ファンとの共創でこれができた、と。ほほー、さすがカルビー、「ファンマーケティング」をやってるんですね。
納品部コミュニティがいかなる集団か詳しくは知らないが、たぶん、社内の営業グループかな(違うか)。そこで50案集めて、それを4案に絞り込み、納品部ファンコミュニティなる、また別のコミュニティで「共創」プロジェクトを起ち上げてるが、ここに「ファン」がコミットしてることに注目。で、オンラインで投票を募り、かつ試食会もして決定した、と。
事前に消費者の嗜好をリサーチするのはマーケティングの常識だが、一般の消費者ではなく、熱狂的なファンの意見を聞いて、商品開発にも参加させる、だから「共創」。
「共創」に参加したファンは、もともとその商品、企業を気に入っているのだが、ただ消費する側の一人ではなく、商品開発にも参加することでますます応援したくなる。ファンの応援でまた新しいファンを得るという循環が起こる。このファン層を増やすことによって中長期的な売上を得ることが可能になる。
このプロセスを「ファンマーケティング」という。
「よなよなエール」などクラフトビールで有名なヤッホーブリューイングは、このファンマーケティングの事例によく登場する(ぼくも「コワーキングマネージャー養成講座」でマーケティングの講義の際に紹介している)。
「ファンマーケティング」には、商品やサービスに対する愛着や信頼が購入の決め手のため、無意味な価格競争に陥らず、選ばれ続けるという利点がある。事実、ヤッホーブルーイングのビールは他社大手メーカーより割高だ。だが、旨いと感じるファンがいることでこのブランドを支えてくれている。(ぼくもそのひとり)
ただし、「ファンマーケティング」には、こうしたファンを束ねて交流する機会を設けるコミュニティの運営が不可欠。これを一般にファンミーティングと言ってる。
同社では、ヤッホーブルーイングスタッフとファンが一緒になってクラフトビールを楽しむ「よなよなエールの超宴」「大人の醸造所見学ツアー」などのファンイベントを頻繁に開催している。
イベントについてはこちらを。
こうしたカツドウが消費者をファンに変え、かつ、ファン同士、そしてファンと企業の距離を短くすることに大いに貢献する。
ファンは自分のお気に入りを人にも知らせたい。いわばそれが、ある種の自己表現になる。だからクチコミしてくれるし、イベントにも誘ってくれる。結局、人が人を呼ぶ。←ここが大事。
で、このプロセスは、コワーキングにおいても同じ。
人は同じような価値観を持つ人とつながりやすい。そのつながりを辿って、ビールなりコワーキングなりの価値や意味が伝わる。ざっくり言うと、このメカニズムを利用するのがファンマーケティング。
そのコワーキングのファンは、自分の居場所であり拠点であるコワーキングが、自分と同じような属性にあり、価値観を持つユーザーが利用することでコワーキングが支えられ、維持継続されることを潜在的に望んでいる。
ただし、そこにコワーキングとコワーカー(ファン)とのあいだに信頼関係がなければならない。ただ場所を貸して料金をいただいている、という関係では、「ファン」にまではならない。共にこの環境を大事にしたいという、VSではなくWITHの関係が必要。
少なくとも、この「コワーキングの5大価値」を提供しているコワーキングでなければファンにはならない。
この5つの価値を提供するために、コワーキングマネージャーがいる。言い換えれば頼りになるマネージャーだ。ただデスクを貸すだけでは、ファンになんかなるはずがない。
そして、理想はその延長線上で、ファンとの「共創」関係を構築すること。コワーキングの提供するサービスはコワーカーをサポートすることに他ならないが、それも実に多岐にわたる。そのひとつひとつに、「ファン」の意見やアイデアが反映されていれば、ますます「ファン」になる可能性が高くなる。ひいては、そこからまた「ファン」を呼び寄せられる。
だから、さっきも書いたが、「運営者VS利用者」ではなく「運営者WITH利用者(この時点でファン)」の関係を意識したオペレーションが肝要。コワーキングはかっぱえびせんであり、よなよなエールでもある、ということです。
詳しい話は、「コワーキングマネージャー養成講座」で。次期は、少し構成を変えて2月に開講予定。しばし、お待ちを。
なお、「ファンマーケティング」については、この本が参考になる。
ということで、今日はこのへんで。
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