今日のアウトテイク#14「コワーキングもまた一対一の関係 他」【メンバーシップ特典】(2023-12-02)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

この記事は、カフーツで開催された「ブログジェリーVol.136」で書きました。

※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。

#今日のBGM

#似てるけど違う

「プレミアム」と「ミレニアル」は違うよ。

#コワーキングツアーVol .24〜長崎県五島市福江島編〜(告知)

全国のコワーキングを訪ねるコワーキングツアー、次回は長崎県の五島列島のひとつ、福江島に参ります。

コワーキングツアーは、原則、現地集合・現地解散、途中参加・途中離脱OK。自律的に行動する旅とコワーキング、つまり「移働」のイベント。

行った先で仕事もするけれど、人と会ってつながり、自分コミュニティを広げる。あなたもぜひご参加を。

#地域という言い方

地方(つまり田舎)のことを地域と呼ぶのはやめよう。
あの「地域おこし協力隊」がそもそもの起こりかもしれないが、東京や大阪だってひとつの地域だ。

聞くところによると、東京23区以外を「地域」というと思い込んでる人が、東京23区内の企業の人に多いらしいが、もってのほかだ(いや、聞くところによると、だけど)。

しかしこれも、行政のせいかと思う。ほんわかした言葉でコーティングし、意味を曖昧にすることで誤解を呼び、間違った方向にミスリードする。この国の、行政の、お家芸的な悪い癖。

それをまた民間が真に受けて、よく考量もせずそのまま使い、誤解がまた誤解を増幅する。

そうしてこの国は誤解の連鎖でつながっている。

#コワーキングマネージャー養成講座@オンライン(告知)

「コワーキングマネージャー養成講座@オンライン+オプショナル現地オフライン補講」、第5期受講者募集中。

週一回のオンライン講義にオプションとして現地コワーキングでのリアル補講をミックスしたハイブリッド方式。

オフライン補講は現在4ヶ所で開催予定で自由参加、かつ、オンライン講座を受講していなくても参加できます。

なお、一部の自治体ではこの種の講座の受講料を補助する制度があり、過去には福島県の補助金を活用して受講された方もおられますので、一度、地元自治体の問い合わせてみてください。

早割もあるので、関心ある方は早めにこちらまで。

#「今日のアウトテイク」という表現形式

この「今日のアウトテイク」を書くようになって、今日で2週間が経った。毎日、休まず書けているのは、この「思索の断片を脈絡なく書き連ねる、いわばオムニバス形式」が性に合ったからだろうと思う。できれば、このまま土日も休まず、行けるところまで続けていきたい。

このスタイルに至ったのは、ひとつは、コンテンツは何もテキストでなければならないことはない、という気づきがあったから。イラストでも漫画でも詩でも脚本でも音声でも動画でも、なんでもいい。そういえばそうか。これ、インターネットだった、と。

もうひとつ、必ずしも完成してなくても、制作途中でも公開してもいいかもと思ったのは、よくミュージシャンがアルバム制作でボツになった音源(テイク)をデラックス版とか称する再発盤に収録している、あれを真似てみようと思ったから。

例えば、有名なところでは、Beatlesの「Revolver」は、もともと1966年にリリースされた彼らの7作目のアルバムだが、まだ曲作りの段階や、アレンジ前のデモ演奏や、「ちょっと演ってみるか」というわずか1分数十秒のものまで再発掘して収めて、2022年に「Super Deluxe Edition」としてリリースしている。

※以下の動画は環境によっては再生しないかも。

あるいは(古いのばっかりで恐縮だが)Bob Dylanのこれもそう。出だしに失敗したり、レコーディング・プロデューサーと軽口を交わしているのもそのまま録音されて収録されていて、実に生々しい。

※以下の動画は環境によっては再生しないかも。

これはこれで、ファンにはリアルなビートルズやディランの片鱗に触れることになるから、やっぱり聴く価値があるということだろう。

まさか彼らと同じとは言うつもりは毛頭ないが、その手は使ってもいいかなと思い、言ってみれば、伊藤の現在進行系を(あとからまとめて見せるのではなく、今の)、そのまま伝えることにしたのがこのオムニバス形式。タイトルを「今日のアウトテイク」としたのはそういうワケだから。

で、2週間が経って、SNSという呪縛から逃れようとしている自分がいるということに今更ながらに気づいて、「そろそろ、そういうときかな」とも思ってる。

もちろん、noteも人さまのプラットフォームであって自分のサーバではないけれども、今までみたいにFacebookやTwitter(あ、Xか)にツラツラ書くより、こっちにどんどん放り込んでいくほうが、すこぶる気分がいい。未完成でも「とりあえず今はこう」と言い切ってしまうことで実にスッキリしている。

我ながら、いい方法を発見したと思う。

「伊藤のメディア」として力まず、書きたいように書いていこうと思う。

#一対一の関係で仕事する

ひとり出版社のおひとりとして個人的に気になる存在が、夏葉社の島田潤一郎さんだが、その著作の『古くてあたらしい仕事』を読んでて、思わず膝を打った。

それは、「手紙のような本」の章のこの一節。

受け取り手が、一人か、二人かによって、文章の質は決定的に変わる。

本というものは、果たして、一対一の手紙に似ているのか、一対複数の手紙に似ているのか、どちらだろうか、と思う。
ふつうに考えれば、一対複数の手紙なのだろうが、ぼくは、一対一の手紙のような本をつくりたいと願う。

具体的な読者の顔を想像し、よく知る書店員さんひとりひとりを思いながらつくる本。
親密で、私信のような本。

仕事もまた同じ。
一対一の関係でしか伝えられないことがある。
効率的に、合理的に仕事を進めようと思えば思うほど、ひとりひとりの個人の顔が見えなくなってくる。

この「つくりたいと願う」の「願う」がいい。「思う」ではなく「願う」。自分にそう「願う」。切実さが滲んでいる。

ネットマーケティングというものが始まって、たぶん、2007年か2008年あたりか、毎月勉強会を開いていた頃、ものの本で「インターネットというのはマスメディアではなく、『個対個の通信ツール』だから、ブラウザの向こうにいる『ただひとりの人』を想定して発信する」というのがセオリーだと教わり、そうしてきた。

それまでは、テレビやラジオ、新聞や週刊誌は、誰が見ても読んでも同じもの、つまりマスターゲットに向けて発信されるのが当たり前だった。というか、それしかできなかった。

だが、インターネットはユーザーによって見るものが違う、違っていい、違うのが当たり前、という、いわゆるパラダイムシフトをぼくらに強いた。これは衝撃的だった。

個々のユーザー、消費者、顧客に向き合うことのほうが正しいということは、直感的に理解できた。にわかに、集団に埋もれない、自分だけの「個」ということを意識した。眼からウロコとはこのことだった。

「具体的な読者の顔を想像し、よく知る書店員さんひとりひとりを思いながらつくる本。」という姿勢は、ぼくも意識したいし、「効率的に、合理的に仕事を進めようと思えば思うほど、ひとりひとりの個人の顔が見えなくなってくる。」というところは、まったく同感だ。

白状すると、この「今日のアウトテイク」もぼくに縁のある人、近しい人、ひとりひとりを思い描いて、その人に向けて書いている。言ってみれば、これはその人たちに向けた手紙だ。

(蛇足だが、メンバーシップに参加すると、全文、メールで送られて来るのでメールマガジンにもなっている。そこも気に入っている)

そもそもぼくがネット業界に入ったのは(1999年だったか)、ネットでアコースティックギターを受注製造し販売するEコマースが最初だった。つまり、最初からお客さんをマスではなく個別に認識していた。ちなみに、ネットを使って楽器をオーダーメイドで受注し、製造、販売(納品)するというのは、それが日本で最初のはず。(今はどこでもやってる)

そんなこともあって、島田さんのここの言葉は響く。大きなマーケットを狙うつもりもないし、効率だけを求める仕事もしたくない。それより、世界観、価値観を同じくする人たちにとって大切なものを作り出し、育て、継承していきたいと思う。

で、そのひとつがコワーキングだ。

#コワーキングもまた一対一の関係

実はコワーキングもまた、One to One (一対一の関係)だ。
一人一人に向き合う関係。
その一人一人の関係がいくつも集まってコワーキングを作ってる。
「皆さん」なんて人はいない。
それはマスの発想。
マスではなく個々のコワーカーがいる。
それぞれの人格にそれぞれに関わりを持つ。
それが、コワーキング。

ということで、今日はこのへんで。

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