今日のアウトテイク#61「ローカルコワーキングは公民館とコラボしよう ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-18)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

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#今日のBGM

#今日のコトバ

「みんないつかは死ぬんだよ、スヌーピー」
「そうね。でも、その日まではずっと生きてるんだよ」

Sometimes we need the reminder ❤️

Posted by Military Broadcast RADIO on Sunday, January 14, 2024

#昨日のキヅキ

受動的に教えられるより能動的に気づきを得る。
大事なのは講義よりも対話。
そういう会として運営していてよかった。

#今日のキヅキ

午前中の1時間と、午後からの1時間。
同じ1時間でも、できることの量がぜんぜん違う。
起きてしばらくは、脳がまだ眠たげだから、無意識にできる定型業務。
そのあと、脳が目覚めて疲れが出るまでの2〜3時間が勝負。
ここで、創造的な仕事をすべきだな。
この「今日のアウトテイク」も朝に書くとか。
意識して変えてみるか。

#やり甲斐のあるテーマを持つこと

タイトルに引かれて読んでみた。

"大企業においては、部長職にまで上り詰めることができる人はごく一部である。そのごく一部の人も年齢を重ねるなかでいずれその役職を降りることを余儀なくされる。"

こういう記事を読むと、自分の境遇とは違うとはいえ、悲しくなる。そもそも会社って役職与えるためにあるわけではないと思うのだが、昔はこういう肩書きがつくことが嬉しかった(モチベートした)んだろうなぁ。

"これまで企業のために尽くしてくれた従業員に対して職位で報いることができないということになれば、中堅層のモチベーション維持に困難が生じる。"

「企業のために」という発想自体、会社に対する幻想で非常にアブナイものを感じるし、もう「企業のために」という社員なんていないと思うのだが。

そのことよりも、ここ。

〈落ち込みの谷が最も深いのが50代前半である。この年齢になるとこれまで価値の源泉であった「高い収入や栄誉」の因子得点もマイナスとなり、自分がなぜいまの仕事をしているのか、その価値を見失ってしまう。

定年が迫り、役職定年を迎える頃、これからの職業人生において何を目標にしていけばいいのか迷う経験をする人は少なくない。〉

「働かないおじさん」というのは、その生きる目的、目標、望みを見失ってしまったから、ということか。うーむ。それはツライ。

でも、そうと判ってて、なんでいつまでもしがみつくんだろうか。今どき、そうなるまでに他の選択肢を持っておくべきだと思うのだが。会社だけが人生じゃあるまいし。会社って利益を生むためのただの装置でしかない。

そんなに歳が行く前に、同時並行してカツドウできるテーマを見つけておくこと、それができる境遇に自分を置くことを考えたほうがいいと思う。先日書いた「ローカル複業化ラボ」はそのためのひとつの指針となるはず。

「60歳を過ぎて、部下を多数有する常勤の役職者で居続けることは、多くの日本企業では不可能になっている」って、そりゃそうでしょう。というか、デキる人はさっさと辞めて自分でやってる。

自分で自分の人的ネットワーク(つまり、コミュニティ)を作って、カツドウの幅を広げていくことは、現代では生きていくための必須事項だ。

ただ、そう難しいことではない。例えば、コワーキングに出入りしてみるとか。きっと、自分のテーマが見つかるはず。

カツドウには仕事ももちろんだが、それ以外のことも含まれる。さっきの生きる目的、目標、望みを持てるようなこと。生き甲斐、というと大げさか。というか、やり甲斐、ですね。

#ローカルコワーキングは公民館とコラボしよう

昨晩のnoteメンバーシップのオンライン・トークセッションのテーマは「自治体とコワーキング」だった。

先日、とある地方で活動する地域おこし協力隊の隊員がご相談に来られて、地域住民のカツドウの拠点としてのコワーキングについていろいろお話したことは昨日書いたが、

衰退しつつあるローカルを活性化するために、自治体にも熱意ある職員はいるものの、役所が拠り所とする制度が整備されていない、というよりも古い法律の解釈のままで時代に即していないために、民と官が良好な関係を結んでコトを前に進めることができない、ということが起こっている。

そのひとつの事例として、公民館の利用について情報共有した。かねてより、「コワーキングマネージャー養成講座」でも、ローカルでのコワーキングスペース開設に際しては公民館の再利活用を提案しているのだが、それを実践された受講者の方がおられて、コトの経緯を共有いただいた。誠に有難うございます!

結論から言っておくと、まだ実現には至っていない。が、その過程で非常に有益な情報も得たので、共有する。

全国の公民館数(公民館類似施設含む)は、2021年現在で1万3,798館あり、年々減少している。

従来、社会教育法の規定によって、特定の営利事業に使用されることを制限し、もっぱら「公共教育」に類することに利用することとされている、いや、されてきた。

ところが、ここに、「公民館の振興」と題する文科省のページがあり、

2018年に文部科学省から、「社会教育法第 23 条第 1 項の解釈の周知について」と題する通達(リンク先PDF)が出ていて、そこに、各都道府県、指定都市の教育委員会に対して、

社会教育を基盤とした人づくり・つながりづくり・地域づくりの拠点として、公民館が地域の実情に合わせて柔軟に運営され、その活動が一層活性化されるよう、必要な指導・支援をお願いする

とある。

繰り返すが、地域住民の「人づくり・つながりづくり・地域づくりの拠点」として公民館が活用され、かつ、そのカツドウを活性化するよう要請されている。

これは、ぼくがいつも主張する「コワーキングとは単なる作業場ではなくて、人と人をつなぎコトを起こすことであり、コワーキングスペースはそのカツドウをサポートしてローカルを活性化するための拠点である」という考えにまったく合致しており、従って、公民館というロケーションを活用してコワーキングを開設しても、なんら矛盾はないということになる。

コワーキング曼荼羅に示すように、ローカルにはさまざまなテーマがあり、もちろん「教育」もそのひとつだが、その他の用途にもコワーキングというスキームは有効に機能する。

どうやら公民館側は、コワーキングとは「作業」「仕事」をすることあり、それは営利事業に他ならない、税金で運営されている公民館が、特定の営利事業者に利用を許すのは社会教育法の趣旨に反する、という考えだったらしい。

だが、文科省の方から、すでに数年前に、文字通り、時代に即してその解釈を変え、以って、地域住民の益に資するべし、と申し渡されていたわけだ。それを教えてくれたのは当の自治体の担当者だが、この概念が、まだ、現場には浸透されていないのが現状。その担当者いわく「ぜひ、進めてください」とのことだったという。おお、心強い。

さらに、「1.法第 23 条第1項第1号の趣旨について」にこうある。

"本規定の趣旨は、公民館が、法第 20 条に掲げる目的を没却して専ら営利のみを追求することや、特定の営利事業に対して、使用回数や使用時間、使用料等に関して優遇するなど特に便宜を図り、それによって当該事業に利益を与えることを禁止するもので、公民館が営利事業に関わることを全面的に禁止するものではない。"

大事なことなのでまた繰り返すが、特定の営利事業に対して特別の便宜を図ることは禁止するが、公民館が営利事業に関わることは全面的に禁止するものではない、となっている。

とすると、例えば、公民館自ら、地域住民のさまざまなカツドウを支援することを目的にコワーキングを開業するのは問題ない、ということになる。

であれば、公民館にローカルコワーキングの開設を企画提案し(公民館自身では難しいだろうと思う)、公民館が運営主体となり、かつ、その運営を公民館から受託することは可能なはずだ。つまり、民と官のコラボ。そして、この5つの価値を提供する。

この「コワーキングの5大価値」はそのまんま、前述の文科省の通達の趣旨と同じだ。

ただし、コワーキングは不動産業ではなく、あくまで人と人をつないでコトを起こす仕組み、手段、装置のことで、それらさまざまなカツドウの拠点としてコワーキングスペースが運営される。

このことを正しく理解しているのなら、「場所貸し業」として儲けたいのではなく(というか、場所貸し業としては大して儲からない)、コミュニティとして運営し、地域に新しい価値を生み出すことを目的に、地元の公民館とのコラボによってコワーキングを始めるのが望ましい。

聞くところによると、現時点では公民館自らがコワーキングを開業したという事例はまだないらしい。が、それは上記のような事情が世間一般に知られていないからであって、そうと判れば取り組んでみようという人もいるはず。

それに、そういう場所があれば、前章の生きる目的、目標、望みを見失った「働かないおじさん」も、やり甲斐を見つけられるかもしれない。

コワーキングは、カツドウの拠点だが、生きる目的を作るところ、自分の人生を作るところ、でもあるから。

公民館を活用したコワーキングについては、今後も継続的に取り上げていく。

ということで、今日はこのへんで。

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