今日のアウトテイク#74「やや心配、日本のデジタルノマドビザ事始め ほか」【メンバーシップ特典】(2024-01-31)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。
※2月から「初月度無料」がはじまります。試しに1ヶ月ご参加ください。

※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。

1月はあっという間だった。2月も短いので要注意。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"何事にも原因がある。それは、時々、お前が愚かで間違った判断をするからだったりする。"
(どこかの交通標識)

#2月より初月度無料スタートします

「今日のアウトテイク」には、無料記事もありますが、月に15〜20本ぐらい、1本300円の有料記事があります。

noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくとその有料記事も全文読めます。月1,000円のコースで全記事読めるのでかなりお得です。2,000円のコースは月に一回開催している、オンラインのトークイベントにも参加いただけます。

2月から初月度無料が始まりますので、2月になったら、ぜひ、試しにご参加ください。
参加お申し込みはこちらから。

#貼るカイロはピンポイントで

先日、腰痛に効いたと書いた貼るカイロだが、実はこんなに小さい。判りますかね、95mmx70mmのミニサイズ。

勧めた家人いわく、これならピンポイントで温めるから「お灸」と同じ、と。
なるほど、あの人、漢方医だったのか。(それも違う)

#Stripeってスゴイな

今開発しているスマホアプリの決済機能にStripeを使ってるのだけれど、かねがね考えていたコワーキングによる新しい経済圏構想の小さな小さな一歩にはなんとかなりそう。

まだ詳しくは書けないが、コワーキングスペース間での資金移動が一発でできる仕組みを作っていて、Stripeはその軸になる機能をサポートする。これがなければ、この計画はスタートできなかった。

正直言うと「これができたらなぁ」と思うところはまだまだある。その「これ」のところで今ゴソゴソしていて、リリースは遅れに遅れているが、そこを何らかのカタチでケリつけないとアプリ、というか、経済圏構想も中途半端になるので、現時点での最善を目指す所存。

ということで、α版のリリースはついに2月にずれ込んでしまった。テストユーザーの方にはお待たせして誠に申し訳ありませんが、今しばらくお時間いただきます。どうか、ご了解ください。

#複雑な心境

毎日書いているこの「今日のアウトテイク」には有料記事が月に3分の2ぐらい(たぶん)ある。ただし、途中までは無料で読める。
その無料部分だけを読んで「スキ」してくる方が結構おられるのだけれども、あれは、どこが面白かったんだろう、と時々思う。
ホントはその線の下の、有料部分に一番美味しいネタを置いてるつもりなんだが。
線の引き方、間違ってるのかな?
複雑な心境です。

#やや心配、日本のデジタルノマドビザ事始め

昨年6月16日に閣議決定した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」における「デジタルノマドビザ」の発給について文科副大臣からアナウンスがあったので共有する。

一部、抜き書きすると、

<デジタルノマドの要件定義について>
デジタルノマドの働き方を、リモートを活用して行う、
・外国の公私の機関との契約に基づき報酬を受ける活動
・外国の公私の機関における収入を伴う事業を運営する活動
と定義した上で、以下の4要件該当する方に限って、在留資格の発行を可能にする方針です。

①査証免除対象である国・地域・かつ租税条締約締結国・地域等の国籍等を有している者であること
②本邦滞在期間を含む期間の年収が1000万円以上となる見込みであること
③民間医療保険に加入していること
④個人事業主については、外国の公私の機関との売買契約又は約無提供契約を締結していること

これらの要件をつけることで、移民との勘違いを受け取られるリスクをゼロにすること、医療保険や我が国のリソースにフリーライドすることを防ぐことを考えています。

諸外国の制度をよく調べて過不足なくまとめたという感じ。ただし、所得税の取り扱いについて不明、国内での就労、というか起業の可否についてはNGと、後述する台湾のビザに比べて相当見劣りがする。

うまくいけば今年度中に公布できるペースで進展しているらしい。ということは、3月か。

ただし、ビザの在留期間がわずか6ヶ月、しかも更新は不可(いったん出国しなければならない)。これには不満の声が上がりそう、と思ったら、もう上がってた。それだけ日本に期待されてるということだが。

「デジタルノマドとして日本にどの程度滞在したいですか?」とアンケート調査した結果、6ヶ月未満を希望したデジタルノマドが大半であったというのがその理由らしいが、アンケート回答者の期待を超える設計にしてこそデジタルノマドの関心を集めるのがなんで判らんのかなぁ。

いや、理由は判ってる。ノマドなんかやったことないから、勘所が判っていない。だから、アンケートで無難な線を探る。それではダメだ。

以前、デジタルノマドの生態をデータでまとめた記事をここに書いたが、

確かに、デジタルノマドは思われているほどセカセカとあちこち行ったり来たりしない。この記事にも、以下のように「デジタルノマドの80%は3ヶ月〜9ヶ月、66%は3ヶ月〜6ヶ月の間に1つの場所に滞在する」とある。

移動歴・滞在期間
・デジタルノマドの54%は、年に1~2カ国しか訪問していない。
・デジタルノマドの多くはゆっくりと旅をし、年間5カ国以上訪問する人は17%に過ぎない。
・デジタルノマドの80%は3ヶ月〜9ヶ月、66%は3ヶ月〜6ヶ月の間に1つの場所に滞在する。
・デジタルノマドは平均して6ヶ月ごとに移動する。
・デジタルノマドの中には、1つの場所に数日間滞在することを好む人もいれば、数ヶ月間滞在する人もいる。
・1年以上その土地に滞在し、駐在員のような生活を送ることを好む人もいる。

ただし、一つの国に数ヶ月いたとしても、その間に国内の各所へ足を運ぶ。

例えば大阪に錨を下ろしたノマドは、一週間単位でその週の行動計画を立て、3週間普通に働いて、一週間京都で休暇を取り、あるいは四国で一週間という具合に行動する、といった具合。

そうして行った先々で人の縁を得て彼らのネットワークが成長していく。彼らはその「人との出会い」という体験を人生における最も重要な資産と考えている。で、それをつなぐのが、ローカルコワーキング。

だから、一般の観光客と違う彼らを呼ぶ意味があるのであって、隣国の台湾、韓国がこぞってデジタルノマドビザを発給し始めたこのタイミングで、もっと存在感を示すべきなのではないかと思うのだが。

なぜなら、台湾では3年、滞在できる。以下に詳しく書いたが、仕事がなくても台湾で見つけてすればいいことになってるだけでなく、所得税も最大50%免除される。これだけ魅力的な条件が用意されたら、働きながら移動するノマドがその気にならないワケがない。

韓国でも1年で、更に1年延長できる。

で、解説のビデオがあるというので恐る恐る観てみたら、あー、やっぱり、デジタルノマドを「インバウンド観光の主力にしていく」と言ってる。

「付加価値の高い観光」「生産性の高い観光」て、結局、観光の延長線上でしか捉えていない。そうではなくて、外から来た人と内側の人が接続して新しい価値を生む、つまり「知の再結合」の機会にしなければ意味ないじゃないか、…と思ったが、お、お、

後半、ノマドが自分の仕事以外にそのエリアの地域おこしや町づくりなどの地域の活性化に関わってもらえるようになること、地域の中小企業や小規模事業者の経営者と話すことで新しいアイデアを得たり、販路開拓にもなったり、ネットワークを開いていくことで世界と直接つながること、また、地域の若者や子どもたちとつながることで世界への目を見開く機会にもなること、等々、内と外との融合によって新しいプロジェクトが動き出すことを想定されてて、ちょっと安心した。そういう「知の再結合」が起こるからこそデジタルノマドを誘致する意義がある。

「知の再結合」についてはこちらを。

ついては、この方のこの意見なりお考えが観光一辺倒の政府内でもあまねく正しく認知され、今後の政策に速やかに反映されることを心から願う。

ということで、今日はこのへんで。

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