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料理なんかしたくないと認めたら収入が上がった~優等生の私サヨナラ~
たぶん私は料理は普通には出来ると思う。特別凝った料理でなければ。しかし、できる事としなければならない事は別だと分かった。
結婚して自分の料理を喜んでもらえるのが嬉しくて、始めは楽しく作っていた。しかし何でも義務感でムキになってしまうのが、私の要らない優等生意識と、自分の首絞めだ。
売っているおかずでバランスの良いものは値段が張る。売っている安いおかずで、ボリュームあるのは揚げ物だ。たまにお弁当を買っても何か不経済な気がする。安く、ある程度バランス良く、となると手作りしかない。そんな思いで平日は簡単な炒め物その他、休日は平日に作れないような時間がかかる料理を、せっせと毎日作っていた。
夫にも分担してもらうことも考えたが、包丁が怖い、と付き合った当初から豪語していた夫だし、たまに休日に料理をしてもらっても、お膳立てをする方が疲れるので、日常的にやってもらうのは諦めた。
仕事が終わり急いで子供を迎えに行き、帰ってきてテンパったまま料理を作り、味は大丈夫かと心配しながら家族に食べさせ、自分も落ち着かないまま食べる。そのうち、食後に強い胃痛腹痛で動けなくなることが度々起きるようになった。
しかしこんな生活から解放されるきっかけが、やっぱりトレードの思考法と娘の思考法だった。
”何かを取ったら何かを捨てる” ”する事としない事を自分で選択する”
離婚の計画もあって、収入を上げるために仕事を増やそうとした時に、今までと同じやり方ではダメだと思った。長年頑なに続けてきた、”料理をする自分”を捨てよう。”料理なんかキライです”と認めてしまおう。買ってきたおかずや作り置きの簡単なおかずを温めるだけの状態にして、炊飯器のセットは娘に頼んで先に食べてもらう事にした。休日も、ちゃんと料理を作る日ではなく、料理は適当にして休む日に変えた。
すると、帰る時間や食事作りの心配をしなくてよい→仕事に集中できる→仕事の疲れを感じにくくなる→仕事量を増やせる→収入が増える、という風に変わっていった。
どれだけ料理の憂鬱さに縛られていたかが分かった。しかし今思えば、料理以外の事も取捨選択の意識で効率が良くなっていたのだと思う。
そしてしばらく料理を放り投げていたら、気が済んだのもあり、市販の総菜に飽きたのもあり、最近一時期ほど料理が苦ではなくなったので、自然とまた作るようになった。しかし性格上、気を抜くとすぐに義務感になり自分を追い込んでしまうので、辛いか辛くないかの感覚を大切にしている。
賢い人ならこんな事は当然のようにやっていると思うが、私は長年かけてようやく辿り着いた。
「当たり前にやる、何でも出来る」ことが偉いのではない。「自分で思考して選ぶ、工夫する」ことを、娘達には若いうちから意識して欲しいとつくづく思う。
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