ぽよあ

こんにちは

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最近の記事

たまには重い荷物を下ろせよ

酒場ではいろんな人のいろんな言葉が飛び交う。 これは共感できるなとか、は?何言ってんだふざんけな!とかあの2.3時間で真剣に話について行こうとするとなかなかに感情が上下する。そして上と下、どっちに偏るかもその時にならないと分からない。下に偏った飲み会では機嫌を悪くして帰りがちだ。普段は我慢できるがお酒に酔ってるのでそんな対応はできない。 俺は仕事帰りに行ったある日の席ですごく嫌なことがあって、1軒目の会計を終えるとそそくさと1人になった。何だか思考がとっ散らかって

    • Short Hair

      自分の膿を出せるだけ出したくて書きます。 高校からの知り合いと社会人になってからの知り合い3人で飲み会をした。自分が「共通の知り合い」ってやつで2人は初対面だったが、大いに盛り上がって嬉しかった。振り返るとまあまあチャレンジングな飲み会だったなと思うが俺は2人を信じていたぜ。せんきゅー。 学校、仕事、普段の生活。話題が煮詰まるに連れて酔いも回ってくる。こうやってお酒を飲みながら人と話すのは楽しくて、面白くて、いい時間を過ごせていた。ある話題に頭を痛めるまでは。

      • キャバレー・クラブ・ギミック

        家に帰る。玄関のドアが閉じると暗闇に重たい音が響いて消える。俺は静寂に耐えかね、照明とテレビの電源を入れた。 「フェルマーの料理、今夜10時」の番宣。外は暗くなってだいぶ時間が経つ。もう10時は過ぎてるはずなのに。 時計に目をやるとそれは午前4時43分を示していて、俺は脳内から疑問符が消えていくのを感じると共に、バトンを受けた頭痛が代わりにやってきて何だかもう全てがどうでもよくなってしまった。 繁華街にある雑居ビルのワンフロアで女と交わした会話が思い出される。

        • 24歳、父との会話

          広島にいる父と鹿児島にいる俺。久しぶりに熊本で会った。 「私用」と言って熊本に帰ってきた父は、「息子さん、結婚ですか?」と冗談を飛ばされたらしい。目には目をと言わんばかりに「そう、婚約者連れてくるらしくて」くらいの冗談で返してくれてもよかったのだが、何となくはぐらかしたらしい。俺の尻に火をつける気はないようで、安心と不安が消化不良を起こしたような気分になった。 2人で好きなラーメン屋に行き、胃の壁がズタズタになるくらいのニンニクを入れて食べた。待ち時間、父は終始広島

        たまには重い荷物を下ろせよ

          ヤングスキニーから恋愛を考える

          ちょっぴりセンセーショナルなタイトルをつけてみました、あはは。「ゴミ人間、俺」を聴いて思ったんですけど、騙される側と騙す側ってどっちが悪いんでしょーか。 まず騙す人に対しては、他人の好意を誘導するような立ち回りをすることで自己肯定感とか、承認欲求とか、優越感とか、性的欲求を満たすような生き方をやめてくださいと呼びかけたいです。そんな事しなくても貴女は可愛いし、貴方は格好いい。そういうことするのは本当に好きで告白してほしい時だけにした方がいい。人の気持ちを弄んではいけな

          ヤングスキニーから恋愛を考える

          「大人になれないまま」

          ※何日かかけて書いてるので時系列がおかしいとこがあります。悪しからず。 8月が終わろうとしている。今日はRUSHBALLというフェスがあったらしい。去年はPK shampooがリハで銀杏BOYZの「漂流教室」をやったのをふと思い出した。既にこの世にいない友人のことを歌った名曲だ。 最近「死」について考える。どんなに健康な人でも事故などで突然亡くなる可能性がある。そういうニュースに触れると、日常における死は影を潜めながらも、しっかりとそこに存在しているというこ

          「大人になれないまま」

          歪な公転軌道

          世の中に存在するありとあらゆる作品は、それそのものが変わることはない。死後評価された画家がいるらしいが、彼の作品が自我を持って色調を流行りに合わせたなんて、そんな馬鹿げた話があるとは思えない。 例えば、私自身が作品の周りを公転するならば、その軌道は数式なんかで示せるような行儀の良いものじゃなくて、もっと歪な形をしているのだと思う。 3回か、4回か、定かではないが繰り返し観た映画について、何とも言い難い不思議な気持ちになった。 「好き、楽しい」というものさしで生活

          歪な公転軌道

          郡元ハウス、别了

          大学生活の4年間を過ごした郡元ハウスを引き払った。駅も大学も薬局も近くて便利だったし、何より肛門科の診察カードを持っている身としては、ウォシュレットがありがたかった。それだけであの家には価値がある。余談だが、「ウォシュレット」はTOTOが商標登録しているので、他社製品に対する正確な表現ではない。Fender製以外のものがテレキャスター・「タイプ」と表現されるのに近い。覚えておくように。 こういう場面ではまっさらになった部屋の写真を撮って、巷で言う所の「エモ」なる雰囲気を

          郡元ハウス、别了

          自問自答

          引越しの荷造り、ただやるのも苦痛なだけなのでZAZEN BOYSを聴きながら作業に勤しんでいた。清楚系ビッチや処女のギャルがいるように、俺もまた散々オルタナだなんだと言っておきながら向井秀徳の作品を真剣に聴いたことはなかったのである。よくある「はじめての〜」みたいなプレイリストを再生してみると、俺の中で曲は二極化した。「ポテトサラダ」「サイボーグのオバケ」等は前衛的過ぎてちょっとよく分からない。「パンツ一丁で踊れ」って歌詞、理解云々を通り越して笑ってしまった。 逆に「K

          自問自答

          トラックジャケット

          強風で飛行機が欠航になり、鹿児島での約束をドタキャンしてしまった。手続きが面倒&予定が狂ったので苛ついてしまったが、ドタキャンされた方も決していい気はしないだろうから申し訳ないと思った。生きてると時々出くわす不条理ってやつに遭遇してしまった気分だ。大体飛行機というものはある程度の雨でも飛ぶのに、風で飛ばないってのがもどかしい。LCCは便数が少なく当日の振替が出来なかったので、友達の家に泊めてもらった。「安さにはワケがある」というイディオムが至言となって響く。 2人で石橋

          トラックジャケット

          窮鼠は猫の威を借るか

          ごきげんよう。 サムネイルはハヌマーンの名盤、「World's System Kitchen」のアートワークです。 今回、その場所に足を運びました。(現在の写真がこちら↓) リリースから13年。木は成長し、ビルも増えました。対照に黒ずんだ史跡からは、滅び廃れていくものの侘しさを感じます。 実際に行って良かったと思っています。当時からの変化を感じられたのは勿論ですが、画角に収まらない周囲の風景まで楽しめた点が面白かったです。 あの位置から180°

          窮鼠は猫の威を借るか

          s区

          脳が水滴を奪って乾くと言われて久しい街、新宿に足を運んだ。俺は「乾く」という言葉を耳にして、誰かが呆然と味気ない様子で佇んでいる様を想像したが、実際は真逆であった。誰もがインスタントに与える安心を担保に、もたれ掛かるための壁に飢えている様が「乾く」と形容されているという解釈が適当だと理解した。ネガティブにアクティブな可笑しさがある。 そういった街の情景を目にして、俺は別に否定も肯定もする気になれなかった。彼ら彼女らの関係性は紛れもなく相補的であって、そういった意味では