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5-10分で読める青空文庫/宮沢 賢治著『やまなし』

こんにちは、神崎翼です。

皆様ご存知、誰でも自由に読むことができるインターネット電子図書館『青空文庫』で、短い時間で読めるお話を中心に読書記録を付けています。

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今日の読書記録は宮沢 賢治著『やまなし』です。
(読書日 2020/05/22)

分量:約7分

前回に引き続き、今回も宮沢賢治です。

昔一度読んだことのある作品なのですが、読みだすまでそれとは気付きませんでした。というのも、作中で出て来る「クラムボン」をタイトルだと思い込んでいたので。学校の授業で、「クラムボンとは何か?」というのを考察する時間があったので、おそらくそれで印象に残っていました。

タイトルのやまなしというのは、植物の名前ですね。実物を見たことがないので検索してみました。

おそらくこれです。ただ、Wikiの情報だとやまなしの果期は9-10月なんですが、物語の中で登場するのは12月なんですよね。別の植物なんでしょうか……?

改めて読んでみると、書き出しと締めが特に好きな作品でした。
書き出しはこちら↓

小さな谷川の底を映した二枚の青い幻燈です。

この一文から始まり、これに対応した一文で終わるのですが、この言い回しと「幻燈」という字面が非常に好みでした。幻想的なお話をより際立たせる一文だと思います。
ちなみに「幻燈」の意味はこちら↓

写真フィルム・図版・実物などに強い光を当てて、レンズで幕などに拡大映像を投映して見せるもの。スライド。(コトバンクより引用)

これに「幻燈」と名前を付けた人は素晴らしくセンスがあります。いつか創作でも使ってみたい単語ですね。

以上です。
次の読書記録で会いましょう。

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