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放射線医学 婦人科疾患

子宮疾患

子宮筋腫

子宮体部に好発する
漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分かれる

画像所見
単純写真→石灰化しないと見えない
CT→正常筋層と同濃度
MRI→T1強調で筋層と同信号、T2強調で低信号

子宮腺筋症

子宮内膜が筋層内で異所性増殖

画像所見
CT,超音波→子宮のびまん性腫大
MRI(非常に有用)→T2強調で境界不明瞭な筋層内低信号病変
          異所性内膜が点状の高信号
               T1強調で高信号域混在

子宮頸癌

Ⅲ期以降は手術不可例

画像所見
超音波、CTでは評価困難
MRI(有用)→T2強調で高信号

子宮体癌

病期診断重要

画像所見
超音波→高輝度
CT→単純では筋層と等濃度
  造影剤投与で低濃度
MRI→T1強調で低信号

卵巣疾患

成熟嚢胞性奇形腫

若年層の卵巣腫瘍で最多
茎捻転で急性腹症きたすことも

外胚葉由来の毛髪、皮下脂肪、皮膚組織
中胚葉由来の骨、軟骨、歯牙などがみられる
25%が両側性

内膜症性嚢胞

子宮内膜組織が卵巣内で増殖
出血が卵巣に貯留しチョコレート嚢胞を形成
周辺組織との癒着多い

画像所見
CT,超音波は非特異的所見のみ
MRI→T1強調で高信号 T2強調では出血じきにより様々

粘液性嚢胞腺腫

多房性が多い
血液やタンパク質を含み粘稠性高い→MRI不均一像

漿液性嚢胞腺腫

単房性が多い
水に近い液体を含む→CT,MRIで均一な濃度

卵巣癌

嚢胞成分と充実成分が混在する腫瘤を形成

いずれの画像でも診断容易

乳房疾患

マンモグラフィ
悪性腫瘍では
辺縁→境界不明瞭、不整、高濃度、spicula
石灰化→微小、不整形、線状、勾玉様、集簇性

超音波
悪性腫瘍では境界不明瞭、不整、厚い境界エコー

MRI
悪性腫瘍では
リング状増強
造影急峻

乳癌

14人に1人ほどで発症
ピークは40歳代

画像所見
マンモグラフィ→石灰化検出
超音波・MRI→乳腺の多い女性でも検査可能

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