見出し画像

和漢医学概論 治療原則

本治と標治

本治:病気の原因に対処すること
   西洋医学の根治療法にあたる

標治:原因から生じる症状に対処すること
   西洋医学の対症療法に当たる

標治で症状を抑えつつ本治を進めるのが基本方針である

補法と瀉法

補法:不足しているものを補う治療法
   虚証に対し行う

瀉法:亢進した機能を抑制したり、過剰物質を排除する治療法
   実証に対し行う

八法

汗・吐・下・和・温・清・消・補からなる治療法

汗:汗を流して外邪を排出する

吐:消化管に停留している邪を嘔吐して排出する

下:体内に停留している邪を便とともに排出する

和:寒熱、陰陽などのバランスを修正する

温:裏に侵襲した邪を取り除き、陽気を補い内寒を改善する

清:熱の病証を取り去る

消:食滞、於血、病理産物などを取り除く

補:気血、陰陽の不足を補う

治療法

表:体の表面に症状が出ている状態→発汗剤による治療が基本

裏:体の内部に症状が出ている状態→下剤による治療が基本

半表半裏:表と裏の中間状態で横隔膜周辺症状が多い→肝臓を中心として解毒をはかり、利尿する

記事閲覧ありがとうございます 毎日医学系記事書いています! スキ・サポートいただければより励みになるのでよければお願いします! 質問・感想などコメントもご気軽にどうぞ