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脳神経外科学 脳梗塞

脳梗塞の過程

虚血期:形態的変化はみられない→血流再開法、抗血栓薬で治療

浮腫期:梗塞部は壊死、浮腫を伴う→減圧開頭術で内圧制御

脳梗塞完成期:浮腫消退、壊死部は萎縮→血行再建、再発予防

また各部位において
代謝障害→機能障害→形態異常→神経細胞死 と進行していく

虚血部位は二つに分けられる

虚血コア:中心部で進行速く、治療困難
ペナンブラ:周囲部で進行遅く、治療対象

脳梗塞の分類

機序分類

血栓性:動脈硬化による
塞栓性:心房細動による
血行力学性:血流の一時的低下による

画像診断

CT:急性期出血→高信号
  亜急性期~慢性期出血→低信号

MRI:急性期梗塞→高信号

治療

減圧開頭術

開頭することで頭蓋内圧を下げ、脳ヘルニアを制御する

CEA(頚動脈内膜剥離術)

脳梗塞の原因となった、あるいは原因になりうる動脈狭窄部に行う

血行再建術(バイパス手術)

不足する血流をバイパス血管で補い脳梗塞を予防する

参考)もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)

脳主幹動脈の狭窄
側副血行路として脳基底部に異常血管生じる
バイパス術の適応

症状:小児では虚血による麻痺、知能低下

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