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整形外科学 骨折

治療方針

転位なし:保存療法(ギプス固定など)
転位あり:徒手整復後固定 または手術
神経血管障害あり:手術

小児:基本的に保存治療
開放骨折:迅速な創洗浄、デブリードマン

原因分類

疲労骨折:スポーツ傷害など
病的骨折:骨腫瘍、骨髄炎など

骨折の症状

全身症状:出血多量の場合、ショック呈する
局所症状:疼痛、機能障害、変形、異常可動性、轢音(動かすと音がする)

後遺症

変形治癒:骨折後に残る転位
遷延治癒骨折:治りが悪い 偽関節化する場合もある
拘縮:ギプスなどの固定により関節が固まり動かなくなる

コンパートメント症候群

出血、うっ滞による内容増加やきつい包帯、ギプスによる許容量減少などで生じる拘縮、血腫

症状:5P pain:激しい疼痛
                paresthesia:知覚障害
                paralysis:運動障害
                pulselesnes:脈拍消失
                paleness:蒼白
                (prostration):疲労

治療:筋膜切開

上肢外傷

鎖骨骨折

保存治療:鎖骨バンド
観血的治療:神経損傷あり、転位大きい、第三骨片ありといった場合

肩関節前方不安定症

外傷性脱臼の45%が肩関節であり、そのうち98%が前方脱臼である

20代と60代の二峰性好発ピーク
若年だと再脱臼率66~94%と高い
中高年だと腱板断裂合併が30~90%と高い

肩腱板損傷

腱板の退行変性、外傷などから生じる

診断:impingement sign
           断裂部触知
   筋力低下

治療:保存療法
   手術療法・・・状態による

上腕骨骨幹部骨折

腕相撲、投球動作で起きやすい
螺旋骨折が多い

肘頭骨折

上腕三頭筋付着部で骨片転位

前腕骨骨幹部骨折

Monteggia骨折:尺骨骨幹部骨折と橈骨頭脱臼
Galeazzi骨折:橈骨骨幹部骨折と尺骨遠位脱臼

橈骨遠位端骨折

高齢者、小児に多い

Colles骨折
フォーク状変形 が特徴

下肢外傷

大腿骨頚部骨折

転倒で起きやすい

骨癒合不良しやすいので早期離床が大事

治療:保存療法
   手術療法

大腿骨転子部骨折

骨癒合良好なので強固な固定をする

治療:骨接合術

大腿骨骨幹部骨折

出血量が多く、ショックに注意が必要

治療:直達牽引
   手術

下腿骨骨折

開放骨折になりやすいので早期治療が必須


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