和漢医学概論　主な処方薬その2

大承気湯

構成
大黄（ダイオウ）
芒硝(ボウショウ)
厚朴(コウボク)
枳実(キジツ)

効能
便秘、高血圧、イライラに対して用いる
便通改善、気分を落ち着ける

人参湯

構成
人参(ニンジン)
蒼朮(ソウジュツ)または白朮（ビャクジュツ）
乾姜(カンキョウ)
甘草(カンゾウ)

効能
胃腸の不調に対して用いる
胃腸の働きを高めて食欲不振、胃もたれ、胃痛、下痢などを改善する

四物湯

構成
当帰（トウキ）
川芎（センキュウ）
芍薬（シャクヤク）
地黄（ジオウ）

効能
血液循環を改善して体を温める
また皮膚を潤しホルモンバランスを整える

真武湯

構成
附子（ブシ）
茯苓(ブクリョウ)
蒼朮（ソウジュツ）または白朮（ビャクジュツ）
芍薬(シャクヤク)
生姜(ショウキョウ)

効能
下痢や腹痛に対して用いる
身体を温め、体の機能を高める
また水の循環を改善し痛みを和らげる

副作用の代表例

甘草

偽アルドステロン症：高血圧、浮腫、カリウム低下による倦怠感など

山梔子（サンシシ）

腸間膜静脈硬化症：静脈石灰化により腸管慢性虚血