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【ADV-PCG】オムスターカブトプス(オムトプス)の概要とレシピ【RS-PK】

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はじめに

 今回は化石ポケモンのデッキについて紹介します。目立った成績こそないデッキですが、特徴的な構築でデッキを組むのが楽しく自分もよく使っているのでぜひ知っていただければと思います!

デッキの概要

 序盤の早い段階でオムナイトかカブトの「よんでくる」を使い、これらのカードを一気にベンチに並べます。そして次々に2進化ポケモンを出して攻撃を仕掛けていきます。
 「よんでくる」の2種類はADVex1から登場しているため早い地点でこのコンセプトのデッキは作れましたが、シングルバトルでは強いアタッカーがいないためか目立った実績はありませんでした。ダブルバトルでは進化を封じるポケボディーを複数並べることによって強力なロックができたようです。
 その後PCG5で新しいメインポケモンや化石のサポートカードが増えることによって使いやすくなりました。なお妖しい洞窟と「よびさます」によってリリーラ・アノプスも近い動きができますが、今回はそれぞれのシナジーが強いオムスター・カブトプスに絞ったものを扱います。

デッキレシピ

特に強い構築はまだ確立されていないので複数のレシピを掲載します。

1:ジラーチ型

ポケモン:19枚
1:ジラーチ(PCG2)
3:カブト(ADVex1)
1:カブト(PCG5)
3:カブトプス(PCG5)
1:カブトプスδ
3:オムナイト(ADVex1)
1:オムナイト(PCG5)
1:オムスター(PCG5)
3:オムスターδ
2:ホロンのレアコイル

サポーター:18枚
4:エニシダ
4:ロケット団の幹部
2:モノマネむすめ
2:ウツギはかせの育てかた
2:ダイゴのアドバイス
2:TVレポーター
2:ハギ老人の思いやり

トレーナー:7枚
1:ポケモン回収装置
2:バトルサーチャー
4:封印の結晶

スタジアム:5枚
4:妖しい洞窟
1:呪われたほこら

エネルギー:11枚
4:闘エネルギー
2:超エネルギー
4:Wレインボーエネルギー
1:スクランブルエネルギー


2:ルナソル型

ポケモン:22枚
2:ソルロック(PCG5)
1:ルナトーン(PCG2)
1:ルナトーン(PCG5)
3:カブト(ADVex1)
1:カブト(PCG5)
3:カブトプス(PCG5)
1:カブトプスδ
4:オムナイト(ADVex1)
1:オムスター(PCG5)
3:オムスターδ
2:ホロンのレアコイル

サポーター:16枚
3:エニシダ
3:ロケット団の幹部
2:モノマネむすめ
2:ニシキのネットワーク
2:ダイゴのアドバイス
2:TVレポーター
2:ハギ老人の思いやり

トレーナー:7枚
1:ポケモン回収装置
2:バトルサーチャー
4:マスターボール

スタジアム:4枚
4:妖しい洞窟

エネルギー:11枚
4:闘エネルギー
2:超エネルギー
4:Wレインボーエネルギー
1:スクランブルエネルギー

3:ミツルネンドール型

ポケモン:20枚
1:ヤジロン(ADV2)
1:ネンドール(PCG2)
3:カブト(ADVex1)
1:カブト(PCG5)
3:カブトプス(PCG5)
1:カブトプスδ
3:オムナイト(ADVex1)
1:オムナイト(PCG5)
2:オムスター(PCG5)
2:オムスターδ
1:プテラex
1:プテラδ

サポーター:17枚
2:エニシダ
2:ロケット団の幹部
2:モノマネむすめ
4:ミツルの育成
2:ウツギはかせの育てかた
2:ダイゴのアドバイス
1:TVレポーター
2:ハギ老人の思いやり

トレーナー:7枚
1:ポケモン回収装置
2:バトルサーチャー
4:なにかの化石

スタジアム:4枚
4:妖しい洞窟

エネルギー:15枚
4:闘エネルギー
1:水エネルギー
1:超エネルギー
4:Wレインボーエネルギー
1:スクランブルエネルギー

採用カード解説

共通

ポケモン
オムスター・カブトプスラインはちょうど個別カード評価の同じページに記載したので詳しくはこちらをご覧ください。ここでは簡単にまとめます。

・オムナイト&カブト(よんでくる)
序盤の展開をする基本カードで、なるべく多数入れたいです。
・オムナイト&カブト(PCG5)
それぞれ抵抗力と弱点を消せます。必要に応じて少し採用します。
・オムスター(PCG5)
ベンチに1エネ30ダメージ入れられるのと、水タイプなのがうりです。
・オムスターδ
最大90ダメージと火力が高く、超タイプなのも強みです。
・カブトプス(PCG5)
攻撃力が少し物足りないですが防御力・軽さ・闘タイプなどそれ以外の面は高水準なカードです。
・カブトプスδ
デッキとの相性は悪いですが雷タイプであることが役立つ場合があります。

・ホロンのレアコイル(マルマイン)
デッキのポケモンの大半が進化カードになるので、多く採用されるニシキやウツギが腐りにくくなります。

サポーター
・エニシダ
サーチできる妖しい洞窟が展開に必要なのでほぼ必須で、さらに他のデッキよりも多くの枚数採用したいです。

・ロケット団の幹部、モノマネむすめ
たねポケモンが少ないので引き直しが多くなり相手にカードを引かれてしまいますが、これらを使うことで不利をある程度カバーできます。今回使っていませんがホロンの科学者も同じ理由で候補になります。

・ニシキのネットワーク、ウツギはかせの育てかた
このデッキはほとんどのポケモンが進化カードになるため必要です。序盤に「よんでくる」持ちをサーチするのが他のデッキのたねサーチに近い動きになるため動きが弱くなりにくいです。

・ダイゴのアドバイス
他に特に優先したいほどのドローサポーターがありませんし、こちらの引き直しによる追加ドローで相手が展開しやすいので役立ちます。

・TVレポーター
オムスターδのダメージアップとカブトプスのエネ加速がしやすくなります。多すぎると捨てるカードがなくて困りがちです。

・ハギ老人の思いやり
ポケボディーを持つカブトプス(PCG5)はもちろん、他のメインポケモンもHPが高いので組み合わせやすいです。妖しい洞窟によって1進化に近い動きで再登場できるところも嬉しいです。

トレーナー
・ポケモン回収装置
「よんでくる」1回でサイド6枚分のベンチを並べられるので必須ではありませんが、タッチしているポケモンを2度使うなど欲しい場面も多いです。

・バトルサーチャー
妖しい洞窟によってエニシダを元々入れるデッキで、ポケモンとハギ老人の相性もいいのでこれも入れる価値は高そうです。

エネルギー
・基本エネルギー
カブトプスで加速・再利用できるためなるべく採用したいです。ハギ老人で別のポケモンに使いまわすことも考えられます。

・Wレインボー
複数色を使うデッキで、1エネ→3エネという構成のポケモンも複数使うのでぜひ入れたいところです。

・スクランブル
こちらの攻撃力がそこまで高くないため序中盤はサイドで負けていることもそこそこあります。「ひきずりだす」を使ってサイドを取らずにダメージを貯める動きとも相性がいいです。

各デッキ個別の説明

1:ジラーチ型
たねを1枚だけ採用することでデッキスペースをあけ、狙った初手でスタートすることができます。なおデッキスペースと引き直しさせないことのどちらを重視するかで1~4枚まで採用の選択肢があります。

・ジラーチ
不確定ながら「よんでくる」ポケモン、妖しい洞窟、エネルギーのすべてを引けるので序盤の動きを成立させやすいです。
ルナトーン2種の1エネワザは初手の展開にも役立ち、「よんでくる」で場にいない方のルナソルも一緒にサーチできるとメインとの相性も良好です。

・封印の結晶&呪われたほこら
自分にも悪影響が出てしまう場合がありますが、毎ターンポケパワーを使うような相手には相対的に有効でしょう。妖しい洞窟に対して暴風やスタジアムを使われた場合、こちらが捨てられにくい効果もあります。

2:ルナソル型
ジラーチ型と似ていますが少し違った構築にしています。

・ルナソル
封印の結晶のようなポケパワーロックができ、たねポケモンの枚数を増やすことで引き直しさせる回数を減らすことができます。

・マスターボール
「よんでくる」ポケモンが2種6枚以上、2進化も2種8枚入っているため比較的狙ったカードを引き当てやすいです。他のデッキで4積みのキーカードを引くために使われているのを考えると十分な確率とも考えられます。これでポケモンを用意できればエニシダや幹部などが使いやすくなります。細かいところですがルナトーンでサーチできるところも噛み合っています。

3:ミツルネンドール型
他の2つとは違う部分が結構あります。

・ミツルの育成
このデッキの主な要旨で、初手のなにかの化石に使うことで1ターン早く「よんでくる」を使うことが期待できます。中盤以降は腐りやすいですが気絶した次のターンにオムナイトやカブトを出して使うなどして消化します。

・なにかの化石
上のミツルを使うパターンの他、妖しい洞窟から「よんでくる」ポケモンを出してこのカードをトラッシュする動きでも素早く展開ができます。
ミツルで進化した場合はW虹やスクランでも「よんでくる」が使え、相手のワープポイントの返しに出してもいいため柔軟に使えます。

・プテラδ
封印の結晶やルナトーンと相性が悪いですが、「こだいのひかり」はポケモンをサーチするカードをエネルギーに変換できるので安定度を高められます。この構築ではなにかの化石に対してミツルで進化して逃げる動きと特に相性がいいですが、他の構築で使うこともできます。

・プテラex
この構築はポケパワーを使うので相手の封印の結晶対策で採用しています。妖しい洞窟となにかの化石の両方が入っているので出しやすく、「ひきずりだす」やヤジロンの「こうそくスピン」でバトル場の封印の結晶をトラッシュしやすいところも好相性です。

・ネンドール
ミツル型では1進化ポケモンも採用候補にすることができます。先攻2や後攻1のミツルから登場し「サイコトレース」を使うことで引き直しによる追加ドローで増えた相手の手札を活用します。そこから妖しい洞窟による展開や幹部で手札をリセットできれば優位に立てるでしょう。
「こだいのじゅもん」も色がメインと同じで、Wレインボーなら1枚で30と混乱になるため序盤に出すワザとしては強い方といえます。

このデッキの強み

・狙ったポケモンを初手に確定させられる
 このデッキの大きな特徴として、たねポケモンを1種類にできることがあります。妖しい洞窟を経由させることでメインポケモンの進化前としてたねを入れずに済むためです。初手に出せるかどうかで価値が大きく異なるポケモンを採用しやすいです。

・たねポケモンをサーチする必要がない
 多くのデッキは導師やマユミなどのサポーターや、ノコッチなどの専用のポケモンでたねポケモンを並べる必要があります。
 たねサーチ用のカードは中盤以降腐りやすいという欠点がありますが、オムトプスは進化前の「よんでくる」1回で済ますことができるため、デッキスペースを節約することができます。ニシキやウツギなど進化サーチ用のカードがたねの展開も兼ねることになるため全体的なサポーターの質を高められるでしょう。

・化石ポケモンのカードパワーが高い
 トレーナーから進化させるシステムが特殊なためか、化石から進化するポケモンは普通のポケモンと比べてやや強くデザインされている印象もあります。特にオムトプスは耐久性に優れるためお互いに2度以上の攻撃で相手を倒すようなゲームで強さを発揮できるでしょう。
 進化させるのも一見難しく思われるかもしれませんが、妖しい洞窟と「よんでくる」によってオムナイト・カブトはたねに、オムスター・カブトプスは1進化に近い感覚で用意できることもあるためかえって育てやすい場合もあります。

・分岐進化で複数のタイプを扱える
δ種の存在によって水・雷・闘・超の最大4タイプを扱うことができます。これらのタイプは攻撃面で有力なものが多く、弱点によって優位に戦いやすいです。

・一部の流行デッキに強い(かも)
 オドシシ系デッキには様々な面で相性がいいと思います。
 カブトプスは闘タイプでマイナンやオドシシをスムーズに倒すことができ、「こだいのこうら」でオドシシやバクーダに細かいダメージで削られにくく、「エナジーストリーム」がリムーブにも強いです。「エクストラクロー」も事前に30あたえておけばレックδを倒せるので「エナジーストリーム」やオムスターの「ひきずりだす」でちょうどいい範囲になります。
 オムスターは水タイプでドンメル・バクーダの弱点をつくことができます。特に「ひきずりだす」でベンチのドンメルを呼び出して60ダメージで一撃で倒せるのは大きな強みになります。雷弱点ですがカブトで消すことができ、相手のレックδがワザを使うときは封印の結晶の効果が消えているのはちょうどいいです。他にもプテラexで封印の結晶を捨てさせることができ、全体的に1エネワザが多くハギで回復・入れ替えがしやすいのも適しています。
 バンギマインについてもカブトプスで弱点をつくことができ、各ポケボディーやハギで「スピンテール」でダメージが溜まりにくくなっています。ホロンFFなどで弱点がなくなる場合があるのでオドシシほど有利ではありませんが、意識するならエネルギーリムーブを入れたいところです。
 これらのトップデッキを強く対策する場合は汎用性は落ちますがカブトプスδ・オムスターδ・スクランブルエネ・PCG5オムナイトなどはあまり役に立たないので抜いて種類を絞ったほうがいいでしょう。

その他の採用候補カード

初手用ポケモン

レシピではジラーチとルナソルを使いましたが、ある意味メインポケモンよりも考えがいのある部分で色々な候補が考えられます。

・キリンリキ
・ノコッチ(PCG5)
・クチート(PCG8) など
初手である程度展開に役立つワザを持っていて、妨害効果も期待できるポケモンというとこのあたりが有力そうです。

・アブソル(ADV3)
・エアームド(ADV3)
・ヤミラミ(PCG2) など
引き直しで相手にカードを引かれるのを想定し、これらの妨害ワザをもつポケモンも考えられます。
ワザの相性はいいのですがエネルギーの色が合わないのが欠点で、基本エネでない地点でカブトプスやプテラδが使いにくくなっていますし無色エネと考えても代わりにヒーリングエネなどを入れた場合と比べると差が出ます。

・レックウザexδ
・グラードンex(ADV4)
・ジラーチex
・ラティオスexδ
・ミュウ☆ など
初手に狙ったカードを出せるため、このような元々高いパワーを持っているポケモンを入れる手もあります。
意外とオムトプスとも色が合っているため最初から強い動きができますが、化石ポケモンを並べることには直接関与していないためカードが揃わず初手のこれらが倒されてたね切れで負けてしまうリスクは高まります。

・「ひかるつの」ポケモン
化石ポケモンを出すまでは自身1体しかいないためポケボディーがはたらき、出せ次第入れ替えて展開していくという動きが取れます。
どのカードもサーチワザを持っており微妙にデッキに合うカードにかすってもいますが、「よんでくる」オムナイトorカブトや妖しい洞窟を直接引けないため展開が不安定な面は否めません。

化石ポケモン

・カブト(WCP)
・カブトプス(WCP)
・オムスター(ひきもどす)
プテラ(PCG5)
今回のレシピには優先度の関係で入れていませんが、状況によってはこれらの方が役立つ場面もあるので入れかえてもいいでしょう。
・カブトプスex
上のカード評価にも書いてありますが、オムスターδのためにTVレポーターで捨てて打点アップできるカードの水増し役、かつexにしては明らかにパワー不足なものの何も引けないよりはマシな5枚目のカブトプスとして一応候補になります。あまりに扱いがひどい感じもしますが……。

トレーナー

・漂流者
もともと基本エネと色々なサポーターをいれるデッキなので負担が少ないです。封印の結晶のほかオボンのみで耐久力をさらに強化したりちからのかけらで不足気味な打点をカバーできます。ポケモンや妖しい洞窟を引けるのは次のターンになり展開が遅れがちになるところが欠点でしょうか。

エネルギー

・ヒーリングエネルギー
ハギなどで持久戦を仕掛けるデッキなので相乗効果があり、初動のジラーチによる展開を安定させることもできます。なるべく入れたいカードです。

ニシキとウツギどちらを入れる?

 ルナソルなど複数種類のたねを入れる場合はニシキ、プテラexを入れる場合はウツギが明確に適していますが、それらが入っていないジラーチ型の場合などほとんどどうでもいい場合はどちらを入れるのがいいでしょうか?
 個人的にはウツギの方がわずかにいいと考えています。
 ニシキの方がジラーチを対象にできるので一見いいように思いますが、このデッキでニシキでジラーチをサーチするには回収装置やハギで初手に出したジラーチを再び山札に戻した時で、加えてそれが有効な行動になるケースは極めて稀です。
 それよりは相手のアンノーンCやミロカロスδなどで真似されるときにたねを対象に取れない方が少し行動を狭めることができますし、ニシキを使うとプテラex(やカブトプスex)が入ってないという情報を相手に与えてしまうのでより厳しいプレイングをされやすくなってしまいます。どちらでも変わらないことが圧倒的に多いですが、細かいところも突き詰めたい場合は検討してみましょう。

参考リンク

・ランニングハイさんの記事

ジラーチ型のレシピと相手ごとの所感などが詳しく書かれています。

・あーもんどさんの記事

漂流者とどうぐが多い構築のレシピが見られます。

https://almond1.hatenablog.com/entry/2019/03/20/105600


おわりに

数年間書きたい気持ちはあったもののデッキが固まらず放置していたので、とりあえず投稿できただけよかったです。
オドシシに強いところがメリットでやや旬を過ぎてしまった感がありますが、流行が変わって活躍できる機会があるかもしれません!

PCGデッキのまとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

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※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索 様」
https://pcg-search.com/card/search.php
のものを使用させていただいているものがあります。

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