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日本人の「アフリカが大好き」という表現は、結局、アフリカに対する偏見だと思う。

ツイッターなんかを見ていると、

「アフリカに行きたい!」
「アフリカが大好き!」

と言っている人を見かけるけど、冷静になって考えてみてほしい。


そもそもアフリカ大陸には55の国があるし、内戦でドンパチやってる国からガンガン成長してる新興国まであるわけで、よくよく考えたら『アフリカ』と一言で表現しちゃうのは、おかしな話ではないだろうか。


ある意味、この表現の仕方もまた、アフリカに対する偏見を広めていると思う。



かく言う僕も、「アフリカでは…」「僕がアフリカに惹かれるのは…」と偉そうに書くけど、これまで訪れたのはウガンダ、ルワンダ、ブルンジの3か国だけ。


もちろん、アフリカに関する本を読み漁ったり、BBCでアフリカのニュースを毎日チェックしているけど、それでも僕のアフリカに対する経験や知識は浅いと自覚している。


朝日新聞のヨハネスブルク支局長から「一人で55ヶ国をカバーしています」と聞いた時は、正直恐れ多かった(笑)



僕の個人的主観ではあるけれど、日本人が

「人生で一度はアフリカ行きたい!」
「アフリカの雰囲気が大好きです!」

と言っている時は、何となくだが、サブサハラ(サハラ砂漠よりも南の地域)をイメージしていると思う。


ざっくり、

・空が広い
・子どもたちが裸足
・道路が舗装されていない
・貧しい地域が多い
・…と思ったら首都はかなり発展している

このあたりを想定しているんじゃないだろうか。


自分の身の回りを見ても、(サハラ砂漠より北にある)エジプトやモロッコを旅行しただけで、

「アフリカが大好きになりました!」
「アフリカでビジネスがしたいです!」

と言ってる人は、ほとんどいない。


現実的な話をすれば、国名や都市名を具体的に書くよりも、「アフリカ」と言ってしまった方が、瞬間的には読者の興味を惹ける。


だから、僕も便宜的に使ってしまっているけど、様々な国や民族、文化、社会状況が存在するこの大陸を、ただ一言「アフリカ」と括ってしまうのは、ある意味これもアフリカに対する偏見だと思うな。


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