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【人生訓としての論語】「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」~超一流になる原動力

子曰く、
「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず」


【原文】

子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者。――雍也篇

子(し)曰(いわ)く、「之(これ)を知(し)る者(もの)は之(これ)を好(この)む者(もの)に如(し)かず。之(これ)を好(この)む者(もと)は之(これ)を楽(たの)しむ者(もの)に如(し)かず。」
――雍也(ようや)篇

【語注】

 「A不如B」の形で、AはBに及ばない、AはBにはかなわない。

【和訳】

先生がおっしゃった、
「知っているということは、好むということにはかなわない。
好むということは、楽しむということにはかなわない。」

大谷翔平MVPの原動力

 日本語にも「好きこそものの上手なれ」という諺があります。
 どれだけ経験を積んで知識をたくさん得ても、義務としてやっていたり、仕事と割り切ってやっているのでは、伸びに限界があります。
 好きでたまらなくて、自然と心から楽しんでやる人は、努力が苦にならないので、ますます熱心に打ち込むようになり、ますますレベルが高くなり、いつしかその道の名人、達人と呼ばれる人になります。
 ノーベル賞を獲るような学者や、スポーツ界、芸術界で、超一流と呼ばれるような人物は、みなそうした境地に至っている人たちなのでしょう。
 大谷翔平選手の場合も、天賦の才と日々の努力はもちろんのこと、毎試合グランドで見せる溌剌とした笑顔こそが、野球界の頂点に立った原動力なのでしょう。


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