ただのパスの練習にしない。
おはようございます。
2023年は「毎日ブログを更新してみよう」と1月3日に決めて
1月12日からスタートして今年もまったりしてるリードの吉川です。
さて、今日は「ただのパスの練習にしない。」というテーマでお話ししたいと思います。
早速本題です。
今週、全クラスで行ったパス練習は、3人が走って1番端の子から3番目の子へと順番にパスをしていく、よくある「3列パス」という練習に、、
走っていく方向の先に障害物(壁)となるものを置いてやってみました!!
この練習のルールはたった一つだけ「トップスピードで走ること」
つまり、3人がトップスピードで走りながら、障害物にぶち当たらないまでに3人目までパスを回すということです。
障害物は、火曜日は鉄棒。水曜日はコンタクトバック・長イス。でやってみました♪
前に障害物がなければ、ただ3人が走りながらパスをする練習です。
キャッチして、次の仲間に正確にパスをしていくことで練習は成立します。
これは「パスを上手くなろう!」「パスを上手く3人で回そう」がゴールになるのかと思います。
キャッチの仕方やパスの仕方を学ぶことや、中にはタメ(走り出すタイミング)や浅いか深いパスの練習や声を出すことなどその都度のコーチが示す目的(スキル)を学ぶ意図で行われるのかなと思うんです。
全然これで良いと思うし、私もスキルの習得のために行うことがあります。
しかし、年末年始に開催されてた高校ラグビー。
今年は感じることや感激することが例年より多くて、沼にハマりにハマってた私は、高校ラグビーを見て小学生へのパス練習で感じたことがあります。
それは!!
パスといったラグビースキルの習得と同時に、「対応力、反応、適応力」など人間として携えて欲しいチカラも身につけれたら最高。
伝え方を学ぶのが大切。
複雑な判断(考える所)をパス練習に入れた方がいい。
の3つです。
3列パスに障害物を前に置くことで、上記の3つの事柄が強調されるのです。
1:パスといったラグビースキルの習得と同時に、「対応力、反応、適応力」など人間として携えて欲しいチカラも身につけれたら最高。
障害物がなければ、ある一定の物差しだけで動作をすれば成立するかもしれないということです。大袈裟にいうとすれば、ただパスなどの動作をするだけで良いのです。
でも、試合では相手との関係性が発生するので、ただパスするだけでは上手くいかないことの方が多いと思うんですよね。
DF次第で、パスのタイミング・仲間の位置などの状況によって自分が走り出すタイミングや声を掛けるタイミングや方法も変化します。
毎回DFと味方それに空間というモノを捉えて、「対応した、反応して、適応」する必要があるんだと思ってます。
その都度、「対応して、反応して、適応」しながらキャッチやパスや走るや声をかけるのもやって3列パスをして欲しいということですね。
2:伝え方を学ぶのが大切。
これは1の部分と重なると思うのですが、障害物がなく、ただ3列パスをすると
最悪「パス」「へい」って声でやりこなせる部分があると思うんですよね。
だって一定の動作しかないからです。
ただし、パスの仕方が目的という場合は、パスの仕方をこだわる目的ですので、伝え方は一旦置いといてってことでもOKだと思います。
しかし私は今は1月という時期であり、パスの仕方などの基礎は春や夏に取り組んでいるので、今はそのパスの基礎を「いかに使うか」の部分だと考えています。
例えるなら、足し算を学校で習って、実際にコンビニで買い物してみて持ち金と
照らし合わせて足し算をいかに使うか。をやってみるということと同じですかね♪
話は戻して、「何を、どのように、いつ」伝えるかを学ぶということは、、
前に障害物があるので、パスを受ける人は早くパスをしてもらわないと前の障害物に衝突してしまいます。
パスをする人は、早くパスをしないとパスを受ける人が障害物に衝突してしましまいます。
パスを後ろに下げて投げてもらえないと、前に走っていってパスを受けると障害物に近づいてしまいます。
という状況が予想される中で、「何を、どのように、いつ」伝えるを感じて行う必要性が状況として生み出されるんです。
この状況がなくて、的確な声を出せ!!と小学生に言っても、臨場感がない中では中々出ません。
避難訓練で本気で汗かいて逃げる人は中々いませんよね。※いるならごめんなさい。笑
リアルな伝え方が無意識下で出てしますようなリアルな状況が必要な時もあると思っています。
もちろん伝え方は、教えることは必要です!「何を、どのように、いつ」をどうやるべきかを指導する。そこが無しでは、子ども達は引き出しがないので、無口のまま障害物とミスという壁の両方にぶつかり続けると思います。
私はその引き出しをこのように今週伝えました!
「パス」「へい」だけでは、いつ投げて欲しいのかわからないから
「早く」「今」って伝えよう!
朝学校いく前に、自分が寝てて寝過ごしてたとして、オカンが怒って起こしにきた。
オカンは早く起きてほしいから怒っている。そのオカンが「お〜き〜て」ってゆっくりとした口調でいう?
また、小さい声でつぶやくように言うかな?って子ども達に質問しました。
「オカンはどのように声をかけて起こすかな?」と発問すると
子ども達から「大声で」「早口で」「必死に」などの回答が出たんですよね。
『どのように』出すかの部分はこれでイメージしてもらって、「そのように伝えよう!じゃないと障害物に衝突してしまうからね」と子ども達に伝えました。
『いつ』の部分も「遅いタイミングでパスしてって言ったらどう?」の発問から『いつ』の部分のイメージも伝えました♪
伝え方だけで、こんなにもパターンがあって判断して変化すべきことが生まれるんですよね!ラグビーはアレクサのように同じことだけ伝えてても状況が根間苦しく変化するので!
#アレクサの例えが1番しっくりきてる気がする
3:複雑な判断(考える所)をパス練習に入れた方がいい。
前に障害物がなければ、ただパスをすればいい。
でも、障害物があるから、もしかしたら、パスをしない判断を下すことがミスにつながらないこともあるかしれない。
障害物にぶつかりそうになり、避けて無理な体勢でパスをするとパスが上手くいかない可能性が増えます。
その時はパスをしない判断も必要です。だって試合だったら、、って考えるとその判断をすべきかもって状況はあると思うんです。
そう考えると、2の伝え方も「パスするな」って仲間に伝えることも試合に活かせる大切な何を伝えるかの訓練になるかもしれませんね♪
ラグビーの試合のように、複雑な判断をしないといけない状況を作って、パスの使い方やそこから生まれる判断・反応・対応、コミュニケーション力も同時に培われた方がいいやん!!って言うことを私は感じて今週の練習に取り入れました。
ラグビー選手になるためにも身について欲しいチカラだらけだし。
ラグビー選手になるというよりも人間として携えて欲しいチカラだらけの
練習だってことでした。
現場からは以上です。
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