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山本太郎、大阪で野党候補を熱烈応援 「この人を落としたら絶対ダメ!」

大阪の情勢をはっきり意識して行動した山本太郎

 参院選は中盤戦に差し掛かり、選挙区も比例代表も激戦の度合いが強まっている。「激戦大阪 たつみコータローは自民支持層の受け皿となるか」で話題にした定数4の大阪選挙区の情勢はどうか。報道各社によって共通しているのは、維新の会の東とおるがリードし、自民党の太田房江が続くということである。もっとも最新のMBSの報道によれば、立憲民主党のかめいし倫子が抜け出して3位につけ、それを維新の会の梅村みずほ、公明党の杉ひさたけ、共産党のたつみコータローがいずれも僅差で競り合う形成となっている。つまり、たつみコータローの支持が広がれば、大阪選挙区の4議席のうち2議席を野党で占める可能性が出てきているのだ。

 このことをはっきり意識して行動した人物がいる。れいわ新選組を立ち上げた山本太郎参院議員だ。

 山本は7月11日に来阪し、たつみコータローと2か所、かめいし倫子と2か所でそれぞれ演説した。筆者が驚いたのは、かめいし倫子との演説で山本太郎は、「大阪選挙区4つの議席あるんですよ、その2つを野党側で取りに行かないでどうするんですか!たつみコータローさんも応援して!」と訴えたことだ。当選同期でともに国会活動にとりくんできた、たつみへの敬意と、大阪の情勢をよくつかんでの政治的判断だと言えるだろう。

 「大阪に今日入った理由は、『たつみコータローさんを絶対に国会に戻さんとだめですよ!』ってみなさんに言うため」と語る山本太郎とたつみの演説には、平日昼間にも関わらず多数の聴衆が集まり、足を止めて聞く人垣ができ、維新政治に支配される大阪政治の閉塞感を打ち破りたいという期待を感じるものであった。

 いよいよ折り返しを迎えた参院選。大阪が大きく変わるチャンスとなるかもしれない。

山本太郎のたつみコータローへの応援演説(書き起こし)

 大きな音をたてて申し訳ございません。京阪電車の京橋駅前でマイクを握らせていただいていますのは、山本太郎と申します。よろしくお願いします。
 大阪に今日入った理由は、「たつみコータローさんを絶対に国会に戻さんとだめですよ!」ってみなさんに言うためです。私と、たつみコータローさん、2013年の参議院選挙に国会に送っていただいた、いわば同期です。その同期の中でも図抜けた知能、才能を持った方だと思っています。
 はっきり言います。たつみコータローさんは参議院のエース、日本の宝!
権力側に嫌われるくらいの追及力。
それだけじゃないですよ。膨大な資料の中からほんとに丹念に掘り下げて「それ見つけてきたか!」っていうことの連続なんですよ。こういう方は絶対に残ってもらわなきゃいけない。大阪のみなさん、ギリギリで勝たせてるようじゃだめですよ。確実にダントツで勝ってもらわなきゃだめなんです。
 もちろん、森友問題のたつみさんっていえば、これもう全国に知れ渡っていますけれども、本当に幅広い問題にたいして心を寄せてくださっている議員さんなんですよ。尊敬します。私より二つ年下ですけれども、しゃべるときは、私、いつも敬語、先輩みたいな方です。国会議員のことは先生ってあまり呼びたくはないですよね。でも私は素直にたつみさんのことは先生と呼びたい。ほんとにいろんなことに詳しくて、ほんとに見てるだけで勉強になる方です。いまのこの国をとりまく数々の問題、あまりにも、ありすぎてどこから手をつけたらいいのかってほんとに混乱してしまうほどですけれども、たつみさんは丹念に一つずつ、そして、深く追及していく方です。
 今みなさんの生活、楽になりましたか?格差開くばっかりですよね。にもかかわらず、大企業などは過去最高益ですよ。あのバブルを越えているぐらい。それぐらいもうかっているって人がこの中にいらっしゃったらですね。ぜひ、たつみコータローに献金を差し上げてほしいんです(笑)。お待ちしております。赤旗の購読もお願いしますね(笑)。ほんとうに一部の人たちしか得しないような世の中、これがドンドン加速していったら、国壊れますよ。一部の人間だけに忖度するな。みんなに忖度するのが政治だろってことですよ。
 最新版で厚生労働省の国民生活基礎調査というものの結果が出ました。より悪化している、生活が苦しい、という世帯は全体の57・7%。シングルマザー、8割を超えて生活が苦しい。平均の所得を下回る世帯6割を超えた。過去最悪。どこが好景気なんですか。政治の責任ですよねこれ。これだけ多くの方々生活困窮に陥るというのは、それぞれの努力の足りなさとかそういう問題じゃない。間違った経済政策や、国の施策や足らなかったその結果だと、みなさん思いませんか。
 今やるべきことは何か。経済の問題でいうと、消費税増税なんかされたら、壊れちゃいますよ。いまやるべきは減税だと思いませんか。
 消費税減税に関しては、「消費税なんて、やめたほうがいい」ってことは、共産党が言い続けてきたことですよ、本当に。いま野党共闘ということで足並みをそろえるという部分で、まずは凍結だということで共産党さんは言ってくれていますけれど、心の中では絶対廃止だと思っています。そういう意味で先々手を組めますね。ふふふ。廃止にしましょう!

たつみコータロー「消費税に頼らない税収にしますから。それも視野に入れて展望してますんで。頑張りましょう。」

 頑張りましょう。どうしても増税が必要だというのなら、ないところからとるな。あるところからとれですよねみなさん。消費税が10%になってしまえば、みなさん1年間にどれぐらいのお金を消費税でとられてしまうか、これをざっくりと試算しました。2014年、総務省、全国消費、実態調査からみると、消費税が10%になったら、1年間で払う消費税の額はほぼ1カ月の所得に等しいと。1カ月分の所得を消費税でとられてしまったら、そら生活苦しうなるわって話ですよ!
 20年以上続くデフレ。これによって、多くの方々の生活、ほんとうに地盤沈下してしまった。あなたの人生を削って、それでも企業側をもうけさせるような政治は、もう終わりにするしかない。
 その先頭に立つのが、たつみコータローさんですよ。私の中のヒーロー、それがたつみさん。ほんとに正義感強い。そして、これまでにもたくさんの人々の生活相談を受けてきた。その数、7000件を超えるんですよ。いろんな人の思いを自分の中にもって、それを国政でいかに形にするかという、まさに国会議員の鏡!この人を落としたら絶対にダメ!お願いしますよ、大阪のみなさん。あなたに、かかってます。あなたに、かかってるんですよ!
 この国の壊れる速度を止められる一人は、たつみコータローさん、よろしくお願いします、みなさん。

たつみコータローの山本太郎へのレスポンス演説(書き起こし)

 山本太郎さん、大阪まで本当にありがとうございます。胸があつくなりました。2013年に二人で一緒に国会に行って、山本さんの活躍ぶりを一番近くでみてきたのが私です。どうかみなさん、山本さんのこの思い、私は絶対に勝利にむずびつけなければならない。みなさんの力で勝ち抜かせてください。よろしくお願いをいたします。私は、生活困窮者のみなさんの相談を7000件9年間で受けてきました。国会しかとりあげられない様々な問題をみなさんと一緒に解決するために、国会で質問もしてきました。みなさん今回の選挙は、くらしを守る選挙です。老後の資金2000万円、これみなさん、2000万の貯金は無理でも、みなさんは政治を変える一票を持っています。みなさんの一票で、減らない年金、暮らせる年金、頼れる年金を私、たつみコータローにつくらせてください。よろしくお願いいたします。

 消費税です。私たちは消費税に頼らない。こういう税制を展望しています。大阪、中小企業の街ですよ。一番多負担が重い、この消費税、大阪であげるなんていうことをいう候補者は大阪の国会議員の候補者の資格はないと言わなければなりません。(大企業は)バブルのときよりもうけているのに納めている税金はバブルのときよりも少ないんです。ちゃんと税金を負担してもらったら、消費税の増税する必要はありません。みなさん、あと無駄遣いですよ、無駄遣い。安倍さんは打ち出のこづちはないなんて言っていますけど、戦闘機の爆買いを迫るトランプ大統領に言うべきじゃないでしょうか。

 「老後の資金2000万ためとけ」「だけど税金はあげる」「そしてもっと子どもを生め」。安倍政権に展望は一切ありません。私は展望ある日本をみなさんと一緒につくりたいんです。

 いま大学生の半分が借金抱えている。20代前半の若者に数百万の借金、抱えさせるような社会はまちがっているんです。政治の仕事は若者も借金漬けにさせることではない。政治の仕事は、学びたい若者をを全力で応援することなんです。大学・専門学校、学費半額です。奨学金金利無利子です。そして給付型奨学金、これをちゃんと70万人に月3万円給付させてください。お金の心配なく学べる社会をつくらせてください。

 命を守る選挙やと思っています。いま過労死でなくなる方々、ブラック企業、長時間労働を強いられている方々。たくさんのみなさんのお話を、私も聞いてきました。労働者だけじゃない経営者。たとえばコンビニオーナーだって長時間労働に苦しめられています。みなさん、だれにだって人間らしく働く権利があるんです。労働者であれ、経営者であれ、死ぬほど働かなきゃならないような社会は間違っているんじゃないでしょうか。このためには資本主義の下でのルールや規制や法律が必要です。私はオーナー、労働者の声を聞いてきました。みなさんと一歩一歩、政治を前にすすめたいんです。どうかみなさん、だれもが人間らしく働ける社会、8時間はたらけば普通に暮らせる社会を、みなさんと一緒につくらせてください。よろしくお願いいたします。

 森友事件は終わっていないんです。私が言うから間違いないんです。虚偽答弁、隠ぺい、公文書の改ざんまで安倍政権は職員にさせた。それがもてで自ら命をたった職員も出ました。まじめな職員だった。自らを恥じたんでしょう。みなさん、まさにこの公文書の書き換えや改ざんをさせた原因になった張本人はいまも国会でウソをつきとおしています。絶対にゆるされません。新たな展開も来ます。私が求めていた近畿財務局と財務省とのやりとりの文書。財務省は最高裁まで非公表とすると言っていました。ところがこの文書は、先日情報審査会で、提出しないのは違法との認定を受けました。みなさん、国家の私物化です。絶対に許せません。国の予算ですよ。国有地がタダ同然で売却されちゃった。国の予算は、安倍さんのものでも、あきえさんのものでも、トランプ大統領のものでもないんです。国民一人一人のためにつかわれるのが国の予算なんです。どうかみなさん、私を国会に送り返していただいて森友事件の徹底究明させてください。よろしくお願いいたします。

 最後に、生きるための一票を託してほしいんです。ジェンダー平等の社会を、私はつくりたいんです。女性であるから、LGBT、人とちがう性別を好きになるから。このことで様々な障壁、障害、差別を受けておられる。だけどみなさん、一人ひとりの人間です。なんで同じように市民サービス受けられない。なんで同じ苗字ではたらくことができない、結婚することができないのか。個人の尊厳を守る社会を私はつくりたい。一人ひとり、声をあげたみなさんが一人にならない。社会を変えたいんです。みなさんの一票で政治を変えることができます。減らない年金も、消費税増税ストップも、憲法9条守るということも、みなさんの一人ひとりの個人の尊厳を守ることも、みなさんの一票で変えることができます。みなさんと一緒に、私たつみコータローにさせてください。

 激戦です、大接戦です。定数4のこの大阪選挙区で自民、公明、二人の維新に独占させるわけにはいきません。最後の最後まで、ぜったいに勝ち抜きます。どうかみなさんの大きなご支援、一回り二回り広げて、わたくしをおしあげてください。勝ち抜かせてください。ありがとうございました。