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ホルモンノート 〜下垂体前葉〜

今回は女性ホルモンに関連する記事になります。

こちらも下垂体前葉から分泌されるホルモンですね。

女性ホルモンが分泌される前に下垂体前葉からFSH(黄体形成ホルモン)とLH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されています。

どのような流れで、どのように性周期に関わっているかをセットで見ていきたいと思います。

勘違いをしないようにしたいのが、下垂体前葉から分泌されるホルモンはFSHとLHのみになります。

今回出てくるホルモンすべてではないということを頭に入れておきましょう。


さて、本題に入りたいと思います。

卵胞・黄体・白体という言葉を聞いたことがありますか?こちらはとても重要です。

卵胞とは、卵(卵子)を包んでいる状態をいいます。

下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンによって卵胞が成熟されていきます。

赤ちゃんができる前準備を行っていると思ってください。

その後、卵胞が開いて卵子が出ていきます。これを排卵と言いますね。

卵子が出て行った後の抜け殻(包んでいた外側の部分)を黄体と言います。

少し複雑ですが、下のイラストやまとめ文章と一緒にセットで覚えておきましょう。

画像1

妊娠成立がなければ、黄体は白体へ退縮し、作られていた子宮内膜も剥がれ落ちていきます。これが月経の周期です。

別のイラストでも月経周期についてみて行きたいと思います。

イラストの下の文章を読みながら進めて行きましょう

画像2

女性ホルモンで覚えるべきところは、

画像3

下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンは卵胞に作用し、卵胞からエストロゲンを分泌する。

下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモンは黄体に作用し、黄体からプロゲステロンが分泌する。(成熟卵胞にも働きますが・・。)

黄体形成ホルモンの分泌が最大になったとき、LHサージで排卵が起こる。


これだけは覚えておきましょう。


ホルモンノート② 確認事項

◇卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンは下垂体前葉から分泌される。
◇排卵する前の卵子を卵胞という。(卵子が包まれている)
◇卵胞からはエストロゲンが分泌される。
◇エストロゲンには(子宮内膜の増殖・肥厚による妊娠維持(赤ちゃんのベッドを作る作用がある。
◇卵胞から卵子が出ていく過程を排卵という。
◇卵子出ていった際の入れ物は黄体という。
◇排卵前(黄体ができる前)は黄体形成ホルモンの分泌が一時的に多くなる。(LHサージ)
◇黄体からプロゲステロンが分泌される。
◇妊娠成立がされない場合、黄体から白体へ退縮する。
◇プロゲステロン分泌低下により、月経が開始する。

ホルモンノート③ 管理栄養士国家試験


下記は既出の管理栄養士国家試験問題の一部になります。
こちらの記事の分野が出題されている問題は下記になります。
管理栄養士国家試験 第33回71問目の場合・・・(33-71)と記載。

月経サイクルとそのホルモン 下垂体前葉から
317) 下垂体後葉 ----- 黄体形成ホルモン(34-31)×
318) 黄体形成ホルモンは下垂体後葉から分泌される。(27-47RDC)×
319) 血中黄体形成ホルモン値は、低下する。(32-93)×
320) 更年期で黄体形成ホルモン(LH)分泌量の増加(32-95)〇
321) 更年期で卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌量の減少が起こる(32-95)×
322) 閉経により、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が低下する。(30-34)
323) 更年期には、卵胞刺激ホルモンはの分泌は停止する。(25-47RDC)×

月経サイクルとそのホルモン エストロゲン
324) エストロゲンは、骨形成を抑制する。(34-37)×
325) エストロゲンは、骨吸収を促進する。(31-39)×
326) エストロゲンは、骨吸収を促進する。(32-37)×
327) エストロゲンは、尿酸排泄を抑制する。(27-35RDC)×
328) エストロゲンは、子宮内膜を肥厚させる。(2017-39かん模試)〇
329) 子宮内膜の増殖は、エストロゲンで促進される。(33-40)◯
330) 更年期で血中エストロゲン値は、上昇する。(32-93)×
331) 思春期は思春期前に比べ、エストロゲンの分泌量は減少する。(32-94)×
332) 更年期ではエストロゲン分泌量の増加が起こる。(32-95)×

月経サイクルとそのホルモン プロゲステロン
333) プロゲステロン ----- 排卵(31-34)×
334) 受精卵の着床部位から、プロゲステロンが分泌される。(30-40)×
335) 妊娠中は胎盤からプロゲステロンが生成される。(2017-40かん模試)〇
336) プロゲステロンは、乳汁産生を促進する。(R2見込み予備87)×
337) プロゲステロンは、子宮内膜の分泌腺の活動を亢進させる。(R2見込み予備41)〇
338) 更年期では血中プロゲステロン値は、低下する。(32-93)○

ご愛読ありがとうございました。
次回から下垂体後葉ですね。
ぜひ継続して勉強を進めていきましょう♬

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