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管理栄養士国家試験まで何をやるか

私の実体験から・・・

私は、過去に管理栄養士養成大学生から、管理栄養士国家試験を受験しました。
私は、管理栄養士国家試験に向けて、3年生後期から少しずつ勉強を進めていきましたね。
現時点で約7日後に本番が控えていると思いますが、残り7日をどのように過ごすか・・・記事にしたいと思います。

国試本番の1週間前に進めたこと

管理栄養士国家試験は、今までに勉強した4年間の知識や技術が出題されてきます。
最低でも200問×5択=1000個の知識・技術は必要とされてきます。
技術は必要ではない・・・そのようなことはありません。
症例問題に対して、知識だけでは回答することは難しいですね。

このような問題が昨年出題されました。

K 総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、18 歳、男性、大学生。身長 172 cm、体重 63 kg、BMI 21.3 kg/m2。1か月前から腹痛、下痢があり、近医では胃腸炎の疑いとして投薬されていたが、症状は軽快しなかった。 1 週間前あたりから、腹痛が増強、38℃ 程度の発熱があり、朝から数回の嘔吐、少量の下血もあったため、当院の救急外来を受診、イレウス状態であり入院した。

35-171 入院当日の栄養投与法である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 経口からの流動食
⑵ 経鼻チューブからの経腸栄養剤
⑶ 末梢静脈からの維持輸液
⑷ 中心静脈からの高カロリー輸液

このような問題では、イレウスでは腸が閉塞している。経腸栄養や経口栄養は不可能。
という知識があれば3番か4番が正答だということがわかりますね。
ここでは、解説の場ではないので、別のところで調べて見てください。
では、この次の問題はどうでしょうか。

35-172 精査の結果、クローン病と診断され、数週間の内科的治療が奏効して、寛解状態になった。 1 日 600 kcal の食事と成分栄養剤を併用した栄養療法を開始することになった。エネルギー 600 kcal、たんぱく質 30 g、脂質 10 g の食事を構成するための、たんぱく質源となる食品の目安である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 白身魚 50 g、鶏肉(皮なし)30 g、鶏卵 30 g、豆腐 50 g
⑵ 青魚 50 g、鶏肉(皮なし)30 g、鶏卵 30 g、豆腐 50 g
⑶ 白身魚 50 g、鶏卵 60 g、豆腐 50 g、普通牛乳 100 g
⑷ 鶏肉(皮なし)50 g、鶏卵 60 g、豆腐 100 g

この問題では、ただ、知識があるだけでは回答が難しいです。
何が必要か・・・
落ち着いてきたら脂質摂取量や低残渣を意識した食事を提供します。
それを食材のある程度の栄養量が理解できていないと判断ができません。
これは、知識というより技術になります。
献立作成や栄養指導では必須のスキルとなりますので、このようなことも問われます。
また、これはみなさんは校外実習や学内実験実習で身につけるスキルです。

何が言いたいかというと、

管理栄養士国家試験で身につけなければいけない

知識や技術は相当な量があるということ

です。

みなさんが今まで身につけた知識や技術は、膨大な量があるということを改めて認識してほしいと思います。
わかっている方もいると思いますが、だからこそ何をやればいいかわからないという方が多いです。
学生の段階で、自分のことを客観視できる人は極めて少ないです。
だからこそ、私がここでお伝えしています。

結局何をするべきなのか。

勉強はしてください。
ただ、新しい勉強は一切しません。
この1週間では、記銘ー想起ー保存のサイクルを回せずに、1週間後には大した知識とならずに本番になってしまいます。
だから新しい分野に手をつけることはやめておくべきです。

先ほど伝えてましたが、4年間であなたが身につけたものは膨大です。
その膨大な量から出題されるのが国家試験です。

1年生に勉強した生化学ー単糖類や二糖類について、光学異性体について出るかもしれません。
献立作成の技術が出るかもしれません。
ガイドラインの出題範囲に含まれていますので。
ギリギリ過去4年間分を振り返ることができるのが、1週間になります。

新しいことをやりたいですよね。とってもわかります。
不安になりますよね。
ただ、国試本番に回答していて、今まで勉強した部分が思い出せない、想起できないことの方が悔いは大きく残ります。
新しいことを勉強して身につく知識より、過去の知識を簡単に思い出せるようにする知識の方が大事ですし量は多いはずです。

あなた自身が今までの勉強量が少なく120点に届かない知識量の場合は別の話です。
ただ、あなたは絶対に模擬試験140点以上獲得して、

何すればいいかわからない、新しいことをやらないと不安・・・

と思っているはずです。

勉強の方法を変えてください。
無理にとは言いませんし、全員に会う方法かも保障はできません。
残り数日、諦めずに勉強をしてください。
最後まで諦めないようにしてください。

国試本番についてや国試解説をInstagramやtwitterで行なっています。
ぜひ見てください。あなたに伝えられることはこのくらいです。


では。本日はここまで。

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★はにわ★


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