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暦と暮らし【春の土用】

#暮らしの養生 #中医学を楽しむ暮らし


春の土用の季節がやってきました。
土用といえば、鰻を食べる夏の行事を思い浮かべる方も多いと思います。
実は、季節の変わり目に土用と呼ばれる暦が存在します。なので土用は年に4回あります。
今回は、春から夏に変わる「春の土用」です。

【春の土用】

4/17〜5/5

🌱春の土用ってどんな季節?

春に限らず土用とは、立春、立夏、立秋、立冬前の18日間で、季節の変わり目の頃の調整期間のようなものです。開店前の準備時間やOSのアップデートみたいなもんです。

この間にしない方が良いとされることがいくつかあります。
またその間に「間日」と呼ばれる休息日もあります。
夏のウナギで有名ですが、土用食と呼ばれる行事食もあります。
中医学では、「土」グループの臓器、「脾(消化器)」に影響が出やすいです。

今回は立夏前の春土用にあたります。

春は特に風が強くなりやすく、黄砂の影響を受けることもあります。

🌱どんなことが起こる?


この時期は、気温差が大きく、天気が不安定な日が多いです。
そのため、風邪をひきやすかったり、お腹を壊しやすくなります。

🌱養生法

では、どんなことに気を付けてあげると身体に良いでしょうか。

土用は調整期間です。無理に逆らうと後で体調を崩しやすくなります。

土用におすすめの過ごし方としては、

・無理しない、頑張らない
・胃腸をいたわる


です。変化の時期なので何か起きてもどんと構えて「土用だから仕方ないさ〜」くらいの穏やかな気持ちで受け流せるのが理想です。

「土用は何かが起こる」というのを事前に知ってるのと知らないのでは気持ちの持ち方も変わります。

この時期は長期連休と重なるので、遊びに出かける方もいると思います。

リフレッシュも大事です。
休むのも大事です。

オンとオフどちらもバランスよく過ごせると良いです。
休んでられないという方こそ、意識してボーッと心を休める時間を取るようにしたいです。
忙しいと呼吸が浅くなりがちなので深呼吸するだけでも休まります。

そして、胃腸をいたわる です。
普段より消化の良いものをよく噛んで腹八分目…が理想です。
が、なかなか難しいものです。

1日三食全部ヘルシーなのは無理でも、小さな工夫をいくつかあげてみます。
例えば、

夕飯だけ和食にする
揚げ物は控える
一口目だけは30回噛む
冷たいものを避ける

…などできそうなことから少しずつ意識してみるとお腹に優しいです。

🌱おすすめの食材

今回は、土用食です。

春の土用は「戌の日に白いものか、『い』のつく食べ物を食べる」とされています。

戌の日は、4/22と5/4です。

白いもの…お米、豆腐、豆乳、しらす、大根
がつくもの…芋、いちご、いわし、いんげん

できるだけ、お腹に優しそうなものを選んでみました!



さて、今回は春の土用の話でした。
色々あるかもですが、自然も人も変化していくものです。
こんな時期もあるんだなぁ〜と自然の変化を楽しんでいければ良いかなと思います😊

今回初めて春の土用の知った〜って方も、知ってたけど気にしたことなかった〜という方も是非、今年の春土用はちょっとだけ行動してみてください🙌

今回も読んで頂きありがとうございました。
次は4/20の【穀雨】でまたお会いしましょう!

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