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「負けず嫌い」を貫き通した末の成功と失敗

私は負けず嫌いを履き違えていた

これも引退後に気付いたことです。(引退後に気付くことが多すぎやんな…?)

アスリートは、負けず嫌いな人が多いと思うんですが、そんな私もとても負けず嫌い。結果を出すようになってからは、レースで失敗しないことはもちろん、練習でも自分に負けたくない一心。

思うような練習やレースができないのは自分の気持ちに負けているだけ(思考がマッチョすぎやろ)と思っていたので、スランプに陥った時は自分の現状を受け入れることができなくなっていました。

なぜなら、練習から完璧にこなすことが全てだと思っていたからです。
若い時はそれでも良いと思うんです。でも、32歳過ぎたあたりからはそうではなくなってきました。大切なのはレースで走れることであって、年齢を重ねて長く走り続けるためには、自分の現状と向き合うことが必要だったんです。

負けず嫌いが仇となり、チャレンジするのが怖くなった

私は大学生くらいから強くなってユニバーシアード(学生のためのオリンピック)などで世界に出れるようになってのですが、社会人になってからは、失敗することが怖く、次へのチャレンジも怖くなっていました。

まず、周りの意見が受け入れられない状況になっていました。周りも結果を出せて当然と思っているので、助言されることも少なかったのですが、その数少ない助言は頑固さ故に気付かなかったのです。今までの練習で強くなってきたんだから、若かった頃と同じように頑張れば結果が出るはずと思っていたんですよね。

ほかにも、途中棄権=失敗と思っていました。

途中棄権した時は自分の競技人生が全て終わったと思うほど落ち込みました。ですが、その途中棄権が自分の競技感を変えてくれるきっかけとなり、指導者、自分を支えてくれている人と一緒に戦うというモチベーションに変わったんです。まぁ結局は完璧主義な練習方法は変わらなかったのですが…。

負けず嫌いだからこそ、強くなれたと思っているし、負けず嫌いだからこそ、競技の結果以外でも負けず嫌いな一面が出てしまったかなと思っています。

今は、結果を出したいところに絞るなら、人に頼ったり、自分の弱点を補ってもらったりすることで、結果につなげることが「負けず嫌い」の行動だとも思うんですけどね。

現役時代の私はそこまでは気づけなかったのです。



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