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マイナカードの義務化に関する感想とか

皆さん、こんにちは。かんおさです。
このような辺境にお越し頂き、ありがとうございます。

先日、マイナカードの半義務化が閣議決定されました。

この件に関して、少し調べてみると多くのメディアでは否定的な意見を中心に紹介されております。
実際に、新しい試みであると同時に、そもそもがIT後進国日本ですから、不安になるのも当然かとは思います。
しかし、実際の国民感情としては、それ以前に、なんだかよく分からんという思いの方が強いのではないでしょうか?

何せ多くの報道において、何ができるようになって、何が問題点となり得るのかが、対比されてないからです。
しかも、それに寄せられる声の多くが否定的な意見ばかりでした。
それを見れば何も知らない人としては、何となく、やめておいた方が良いのかなと思ってしまっても仕方ないのではと思います。

そこで、今回は私が知っている、あるいは調べて理解できている範囲で、それらの事をまとめつつ、考えを述べていきたいと思います。

マイナンバーカードを作ると何が出来るようになるの?

まずは、メリットについて取り上げていきましょう。
こちらのサイトが分かりやすいのでご紹介しておきますね。

こちらのサイトにある通り、以下のメリットがあります。

マイナンバーカードのメリット

1.本人確認書類になる
ライブ会場の入場、携帯電話の契約、会員登録などに使える。

2.コンビニで各種証明書が取得できる
市区町村窓口に行けないときも近くのコンビニで住民票の写しや課税証明書などが取得できる。

3.健康保険証としても使える

4.マイナポイントももらえる
マイナンバーカードの取得、健康保険証利用の申込、公金受取口座の登録で、キャッシュレス決済サービスのポイントが付与される。

5.新型コロナワクチン接種証明書の電子交付にも利用

6.オンラインで行政手続
子育てなどに関する手続もオンラインで、ワンストップで。

7.「マイナポータル」で暮らしがもっと便利に
行政機関などが持つあなたの情報を確認できる。

8.民間のサービスでも使える
キャッシュレス決済サービスにおける口座登録時の本人確認などに使える。

デジタル庁より

ちなみに私は、導入初期に真っ先に作ってます。
なので、ポイント云々を言われる前から、これらのサービスを活用しておりました。

では実際に私が活用してきた中で、メリットを明確に感じた部分をピックアップしていきますね。

本人確認書類になる

一番大きなメリットがこちらになります。
私のように運転免許証を持っていない&持てない方は、手軽な本人確認書類として活用できます。

これ、本当に私みたいな人には助かったんですよね。
これが無かったらパスポートしかないんですけど、発行にお金がかかるし維持費もかかるので。

健康保険証も本人確認書類になる場合もあるのですが、こちらは徐々になくなっていく方向で現在進んでいます。
また場所によっては使えませんので、本人確認のために、運転免許証を持たない方は、今後必須となると思います。

健康保険証としても使える&オンラインで行政手続

このコンボが実に素晴らしいのです。
これは、確定申告をされる方にとって、めちゃくちゃ便利になったという話になります。

特に私のように、医療費がかかって控除を受けられる人は、マイナンバーカードを使わないとかどうかしているというレベルで楽になります。

恐らく一度でも確定申告で、医療費控除を申告した方はお分かりかと思うのですが、これめちゃくちゃ大変なんです。
なんせすべての医療費を領収証から抜き出してエクセルシートに記入しなくてはならないからです。

青色申告を行っている事業所の方ほどではないにしろ、本当にこれが大変なので、事業所の皆様の努力には頭が下がりますね。

でも、マイナポータルを通してマイナンバーカードと健康保険証を連携するとその煩雑な作業がなくなります。
健康保険証を使って支払った金額が全て連携されてますので、10秒くらいで終わります。
表示としては合計金額だけになるのですが、データ自体は健康保険組合に保管されているので、税務署側で必要があれば勝手に取っていく形になってるようですね。

今年の確定申告は、これのおかげで約10分位で終わりました。
ああ、あの領収証を見て書き起こす作業が無いって最高すぎる。

素晴らしいぞ!マイナンバーカード!!

あ、ただし注意点として、セルフメディケーションを使う場合は、通常通り頑張って記入しないとダメなので、そこはお気を付けください。

マイナポイントももらえる

これは、この記事を書いている時点では既にキャンペーンがほぼ終了している状態であり、今から作っても貰えるポイントは少なくなりますので、そこはご了承ください。

ですがどちらかと言えば、今後の方がこれは効いてくる話で、地域活性化の施策や、政府が配る補助金等が、こちらのポイントで全て賄えるようになります。

特に今回の流行病下において、給付金の扱いでゴタゴタしたのは記憶に新しいですよね。
そう言ったものがこのマイナンバーカードを使えば、迅速に行えるようになります。

マイナポイントで給付するやり方もあるでしょうし、銀行口座と紐づけておけばそちらに振り込まれるでしょうし、いずれの方法にせよ、今後はよりスムーズにこれらの施策が行える環境になると思います。

仮にマイナンバーカードを持っていない場合は、今後そういった政策が出てきたときに、旧来のような時間と手間のかかる方法で受け取る事になるでしょうから、周りの方より遅くなることは覚悟する必要がありそうですね。

以上、私の実感も含めて、マイナンバーカードを作ると出来るようになる事をご紹介いたしました。

ここが不安です マイナンバーカード

では、次にデメリットについて、私が感じていることをまとめていきたいと思います。
と言っても、恐らく、皆さんが不安に感じているところって一つしかないと思うんですよね……。

マイナンバーカードのセキュリティは大丈夫?

やはりココが一番気になるでしょうという事で、深堀していきたいと思います。

まず、マイナンバーカードのセキュリティがどうなっているのか、システム的な所を見ていきましょう。

こちらの記事がとても分かりやすかったので、ご紹介です。

上記の記事をお読み頂ければお分かりの通り、マイナンバーカードにある情報は以下のようになります。

マイナンバーカードには表面、裏面合わせて以下の情報が記載(保管)されています。

【表面】
・氏名
・住所
・生年月日
・性別
・顔写真

【電子証明書の有効期限の記載欄】
・セキュリティコード
・サインパネル領域
・臓器提供意思表示欄

【裏面】
・マイナンバー(12桁の番号)
・氏名
・ICチップ
・QRコード(スキャンするとマイナンバー(12桁の番号)を読み取ることができる)

マイナンバーカード是か非か?(基礎編) ~セキュリティの観点から考察する~

氏名や住所等の情報があるのが不安、という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、免許証や健康保険証も同じ仕様なので、そういう意味では、今までの各種の証書と同じレベルだと言えます。

では、肝心の中身(ICチップ)についてはどうでしょうか?

マイナンバーカード是か非か?(基礎編) ~セキュリティの観点から考察する~

こちらは、簡単にまとめると、生のデータ自体は持っておらずデーターベース各所にアクセスするためのアプリケーション(AP)があるとの事です。

仮にマイナンバーカードを盗難・偽造されたとしても、券面以上のデータはカード自体には無いので、行政のデータベース(マイナポータル)にアクセスしなければならない仕様です。

マイナポータルを使用したことのある方はお分かりかと思うのですが、パスワードが必須です。
マイナポータルの仕様的に、3回間違えるとロックされるので、その辺りはパスワードさえ漏らさなければ、とりあえずは大丈夫と言えそうです。

万が一、紛失してしまった場合は、24時間対応のコールセンターがあるそうです。

不幸にも紛失してしまった場合は、すぐにこちらのコールセンターに紛失届をすれば、最悪の事態は免れそうですね。

という訳で、セキュリティという意味ではクレジットカードと同等の位置づけなのかなと私は思っています。

対応としても同じような運用で良いかと思います。

不安の根元は「日本の」デジタルオンチにある

少し柔らかく表現しましたが、この辺りの不安感の根本って、ぶっちゃけますけど、一つは政府主導のデジタル関係の施策がほぼ失敗続きだってことなのですよね。

元々の住基ネットがぽしゃったり、最近だと流行病対策アプリCOCOAの末路とか、デジタルに関わる部分で信頼感が無いんですよね。

ちなみに一つ勘違いして欲しくないのですが、アプリケーションを手掛けて下さった方々が悪いと言いたいわけではありません。

これは、少しでもアプリケーションの開発に携わった事のある方ならわかると思うのですが、政府主導のこれらの施策が何でうまくいかないかと言えば、そもそも発注側の仕様が固まってないことが原因であるからです。

しかも、意見交換して作り上げても後出しで仕様を変更してくる場合は最悪で、作り直しにできないため、話がとっ散らかって二転三転してポシャるっていうパターンが多いです。

つまり政府や役所側の方でシステムに詳しい方が主導していないっていうのが最大の問題なんですよね。
ふわっとした雰囲気とか、思い付きだけで語られても現場はたまったもんじゃないですし。
いっそのこと全部丸投げしてくれた方がまだマシまであるかもしれません。
分からんなら口出すな!! と現場の人なら言いたくなると思います。

で、政府側の方もさることながら、もう一つの不安要素は、ユーザーである国民側の無理解もあります。

今回のマイナカードの件を見ていて本当に肌で感じたのは、ユーザー側である国民側の過度とも言える情報漏洩に対する不安感です。

皆さん、情報漏洩に関しての強い不安感をお持ちだというのは、伝わってくるんです。
でも、私、凄く不思議なんですけど、漏れて困る情報って何ですか?って聞きたくなっちゃいます。

多分、そう聞くと 住所が!電話番号が!銀行口座が!って話になるんでしょうけど、ちょっとだけ頭を冷やして考えて欲しいんです。
それらの情報って既に色んなところでバラしまくってますよね?って思いませんか?

Amazonなどの配達に関わる部分を使えば、電話番号、住所は勿論、自分の好きなものやクレジットカードや銀行口座の番号が使われます。

スマホでアプリを使えば、そのアプリにスマホの情報の多くは使われます。
例えば、位置情報や電話番号だけでなく、SNSなど使えばそれらの会話内容などは全てその企業のものになります。

何が言いたいかと言うと、今の情報化社会においてネットを介した生活をしている以上、私たちの個人情報は既に何かに使われどこかにストックされているのです。

例えばスマホやPCを使われる方は、迷惑メールって届いたことありませんか?
これってつまりは、あなたの電話番号やメールアドレスは既に漏洩していて見ず知らずの人の目に触れる場所にあるってことです。
でもこれは普通の話で、どこかに情報を渡した瞬間にそれはどう扱われていても不思議は無い訳です。

私たちの個人情報の扱いは、表面上守られているように見えますが、使うサービスによっては、そういう風に簡単に漏洩するという事です。

なのでどうしても個人情報を守りたいと思うのであれば、ネットを使わずスマホを使わない生活をしなければなりません。
しかし、現実問題、そんな生活を出来る人はごく一部でしょう。

そうすると後は自分自身で出来る対策としては、情報を預ける場所を自分で選択するという事です。

何でもかんでも便利だからと使うと、その中でいつの間にか情報が知らないところに回っている可能性があります。

これはあくまで個人的な意見となりますが、特に中国・韓国系企業のアプリ、サービスを使う場合は、注意が必要です。

何故そんなことを突然書くかと言うと、この2国は割と考え方が似ていて、かつ、今後これらの情報が悪用されるリスクが高いからです。

特に日本で未だに広く使われている「LINE」と「TikTok」は、万が一何が起こっても仕方ないレベルで危険だと思って下さい。
タダより怖いものはない、という良い例ですね。

少しでも情報を集めている方ならお分かりかと思いますが、ウクライナ情勢からも見通せるように、中国が台湾において有事を起こす可能性が高まっています。

有事の際は、日本に対しても何かしてくる可能性は極めて高いです。
その時にスマホなどに、これらのアプリが入っている場合、何かされることも十二分に考えられますし、中華製のスマホを使っている場合は、更に深刻な事態を起こす可能性もあります。

そもそもアメリカが中国企業の締め出しを開始したのは、情報面における安全保障を脅かす恐れがあるためです。
そんな中、日本は完全にセキュリティホールとなっています。
だって、国民の殆どが上記のアプリを使って何も感じてないんですから。
あまつさえ政府が主体となって使用を推し進めるという笑える展開です。

仮にマイナンバーカードが不安、と思っている方がこの記事を読んで下さっていて、上記2種のアプリを使っていらっしゃるのであれば、まず、そっちのアプリの危険性を先に心配しなよ! って私なんかは思います。

なので私からすると、マイナンバーカードに不安を覚える根本原因は政府だけじゃなく国民自体が、デジタルに対して全く知識がない、デジタルオンチだからだろうなぁという感想になる訳です。

恐らく最初は大混乱する

以上の見解を踏まえて考えると、健康保険証として使えるようになる場合でも、かなりの混乱が起きるのではと私は思っています。

実は先日、歯科にかかった時に、マイナンバーカードの読み取り機械があったので試しに使ってみたのですが、上手くいきませんでした。

スタッフの方も、使い方に慣れてなかったようで原因が分からず、結局、通常の保険証を使いましたが、こうしたトラブルは頻発しそうな気がします。

ちょっと調べて見た感じ、顔写真で確認? とか書いてありましたが、私登録した記憶ないんだけど、これカードの顔写真の事かな? うーん、大丈夫か?

この時点で色々と不安要素しかありませんが、まぁ、使っていくうちに大混乱しつつ最適化されていくと信じます。
COCOAちゃんの時のように、不満だけぶつけて折角のシステムを否定するような愚は犯したくないですね。

おまけ:マイナンバーカードを作る隠れたメリット

ちょっときな臭い話をしたので、ついでにもう一つ語っておきます。

以上の不安要素を踏まえた上でなお、私はマイナンバーカードを推進するのに全面的に賛成なのですが、それにはもう一つ隠れた理由があります。

それは、マイナンバーカードが普及することによって「なりすまし」がやりにくくなるからです。

日本は古くから戸籍を管理してきた世界でも稀有な国です。
この戸籍があるからこそ、本人の確認がスムーズに行えるというメリットがありました。

しかし、近年においては「なりすまし」によって、存在しない人や既に亡くなった人に成り代わって生活をしている方が増えているようです。
特に在留カードの偽造は深刻で、その辺りも含めて対策が急がれます。

私が何でこんなことを語るかと言うと、医者に通うようになって凄く不思議に思う事が多いからなんです。
何だか中国人やアジア系の患者が凄く増えたっていう印象があるんですよ。

私が大病院にかかるようになって3年以上になりますが、流行病の影響もあってか患者は増える一方です。
この記事を書いている時点においても、3年前と比べて患者数はめちゃくちゃ増えてます。(待ち時間がそれを物語ってます)
そしてそれに合わせて、外国語(中国語が多い)を話す患者さんを数多く見るようになりました。

私はその事実が奇妙に見えて仕方ありません。

これが正規の手続きにのっとって行われている診療であるなら、何の問題も無いのですが、本当にそうなのか? と首をかしげざるを得ないほど、増えているので、仮に不正に保険証等を使用しているのであれば、今回のマインナンバーカードの普及によってはっきりするでしょう。

これはちょっと私個人の意地の悪い見かたではありますが、そう言った効果も期待できると良いなぁと思ってます。

最後に決めるのは自分 情報は信頼できるところへ預けよう

長々と書いてきましたが、まとめると、こうなります。

情報を使う事自体は避けらない。

ならばせめて情報を預けても良いと思えるところに預けよう。

なので後は、この記事を読んだ皆様が、どこに情報を預けても良いと感じるかで判断すればよいと思います。

Amazonに預けるのは良いけど、行政に預けるのは嫌だ、となるならそれも選択でしょう。

ただし、一つだけお願いがあります。
私のように行政に情報を預けるのをよしとする人たちを否定し邪魔するのはやめて欲しいです。
カード自体は既に発行準備段階ですが、健康保険証などの機能をカードに付与するかは、本人の意思に任されている仕様です。
なのでそれをもって反対して下さればいいのだと思います。

私は日本国民なので、行政を信じられなくなったら終わりだと思っています。
自分の国の事ですから、自分でしっかりと見てあげられないなら、出ていくしかないと思いますしね。

勿論、先に述べた通り、ダメな部分も多々ありますし、東京都の体たらくは本当に目に余りますから(何のことかはいずれ別の記事で)、文句も言いますし愚痴も垂れます。
それでもその中で頑張って下さっている方々の努力を否定するようなことはしたくありません。

色んな人がいるように、ちゃんと国の為に頑張って下さっている方も大勢いるでしょう。
今回の施策もそんな国の未来を考えての事だと私は受け止めています。

結局のところ、最終的に「自分が誰をどの程度信じるか」という一点に尽きると思います。

私も過去、政治については散々文句を言いましたし、この国はもう終わりだと嘆いた時期もあります。
しかし、そんなことをしているうちに、この国はもっと大変な時期に突入しました。

不満もありますし、文句もありますが、それでも私はこの国が好きです。
そもそもオタクである私がこの国の文化を嫌いになれるはず無いんですよね。
なんせオタク文化は日本が最先端なんですから。

日本の事をちゃんと見返すたびに、その良さに気づきます。
最近は、外国からの目も日本の文化を再確認してくれる方向に変わっているように感じます。

そんな素敵な部分も沢山ある国ですから、私は文句だけ垂れ流す存在にはならずに、しっかりと向き合って考えていきたいと思います。

ちょっと話は大きくなりましたが、信頼するかどうかは自分次第です。

特に今まで何も考えずにただ恩恵を享受するのが当たり前だと感じていた方がいらっしゃいましたら、今一度、それがどういう意味を持つのか向き合ってみて欲しいです。

今回の記事はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは! 世界の底辺で、何とか這いつくばって生きているアラフォーのおっさんです。 お金も無いし、健康な体も無いけど、案外楽しく生きてます。 そんなおっさんの戯言を読んでくれてありがとうございます。