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芸術家と経営者は分かり合うことが出来るのか?

こんばんは!実は高校から大学まで芸術畑にいたかのんです!
今は全く関係のないビジネスサイドの仕事をしているので、知らなかったという方も多くいるんじゃないかなぁと思います。

今回のテーマは「芸術家と経営者はわかり合うことが出来るのか?」です。
私はどちらの面も知っているからか、芸術家さんも経営者さんも、どちらも大好き!信念を持って作品を作ったり、経営したりしている姿に、いつも夢や元気を貰っています✊✨

ただ、最近は「どうして芸術家さんって"外側の世界で上手く生きていくための現実"を気にしないんだろう」そして、「どうして経営者さんは"内側から湧き出る自身の生きる源"を気にしないんだろう」ということをぼんやり考えていました。
個人的には豊かに生きるために、どちらもすごく大切だと思っていて、どちらかに偏りすぎると心身が苦しくなってくるなと思っています。
(上手くバランスを取っている芸術家さんや経営者さんも沢山いますし、バランスを取ることが良いこととも思ってないです)

そんな時に、アーノルド・ミンベルのディープ・デモクラシー(深層民主主義)という考え方に出会い、この考え方でアートとビジネスの世界を変えられるんじゃないか!?という衝撃を受けて、取り敢えず試行錯誤してみようと思い立ち記事を書いてみました(笑)

まず、ディープ・デモクラシー(深層民主主義)について簡単に説明すると、「多数派と少数派、どちらの意見も重要視し、さらには個々の内面にある何か(小さな声)も重要視する」という考え方です。下記、引用です!

ディープ・デモクラシーは、1988年にアーノルド・ミンデルによって提唱された概念である。
そもそものデモクラシー(民主主義)とは、市民を主役とした多数決原理での決定とともに、少数派の権利も擁護するものである。しかし、実際は選挙戦での「勝ち負け」が争われたり、対立候補の弱点を攻撃するような理想とかけ離れた実態がある。また、少数派の権利を確保する法律が制定されたとしても、社会の実態は相変わらず多数派の原理によって動き続けることが多い。つまり、デモクラシーの理念は素晴らしいが、それだけでは足りないとミンデルは考えた。

多数決の原理が支配するデモクラシーとは異なり、ディープ・デモクラシーでは、全ての声を重視する。全ての声の中には、性別・学歴・民族などにおける主流派と少数派の両方の声を重視するという意味があるのは当然である。
それに加えて、自分自身の中にある強い感情・価値観や理念(主流派)だけでなく、現れ出ようとする自分の中の何か(少数派)にも注意を払うという意味もある。
また、事実やデータなど、お互いが容易に理解し合うことが出来るレベルの現実(CR)だけでなく、簡単には他者に理解してもらえない大切にしている思いや心のつぶやき(DL)、さらには全てのものの源であるエッセンス(E)のいずれのレベルの現実にも同等に注意を払うという意味もある(3つの現実レベル)。

参プロセスワークを活用した組織開発とコーチング~バランスト・グロース・コンサルティング
ディープ・デモクラシー(深層民主主義)
https://www.balancedgrowth.co.jp/processwork/deepdemo.php,2024/1/21
ディープ・デモクラシー(深層民主主義)

ディープ・デモクラシーは、以下の「3つの現実レベル」に対して同等に注意を払います。

3つの現実レベル

1.合意された現実(CR):事実やデータなど、お互いが容易に理解し合うことが出来るレベルの現実
2.ドリームランド(DL):簡単には他者に理解してもらえない大切にしている思いや心のつぶやき
3.エッセンス(E):全てのものの源

芸術家と経営者が人々を魅了するために出来ること

ディープ・デモクラシーに当てはめて考えると、芸術家さんは「ドリームランド」をとても大事にする人たち。
言葉で表現するのが難しい感情や身体感覚を、アートで表現している方が多いように感じます。だから、どうしても社会に理解されるのが難しい。

反対に、経営者さんは基本的に「合意された現実」レベルを大事にする人たち。理想だけではお金を稼げない現実があり、多くの人に商品やサービスを手に取って貰うために、理解しやすい考え方をする傾向があるように感じます。

通常のビジネスにおいて重要視されているのは「合意された現実」なのですが、実はこの「ドリームランド」は「合意された現実」よりも遥かに強く人を惹きつける力があります。

なぜなら、人は脳科学的に「What:何をしているか」ではなく「Why:なぜ何かをするのか」についていく習性があるからです。
これは、「ゴールデンサークル」と言われる理論で、サイモン・シネックが「不動の地位を確立した企業」「世紀の大発明家」「人々の共感を呼ぶリーダー」に共通している行動や思いの伝え方を定式化をした考え方です。

有名なのがAppleの事例ですが、美しいデザインの使いやすいパソコンに人は惹かれるのではなく、Appleの「世界を変える」という信念に惹かれているからこそ、安心してAppleの製品を購入できるというのです。

(※引用)TED:「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

だから、芸術家さんは自身が持っている「ドリームランド」を言語化したり、経営者さんは自身の「ドリームランド」を引き出すことで、人々を惹きつける強い力を持つことが出来るのではないかと思いました。

「ドリームランド」に行くには、どうすればいいのか

私は、その人自身の"内側から湧き出る自身の生きる源"である「エッセンス」を大事にすることで、「ドリームランド」が自然と現れてくると思っています。
「エッセンス」は気付いていないだけで、今も全ての人に現れていて、心の奥底から湧き上がってくるものなので、誰がなんと言おうと止めることは出来ません。止めることが出来ないからこそ、その人自身の思いや価値観となって、その人の人生を通じて体現されるものだと思っています。

だから、もともと「エッセンス」を大事にし続けている芸術家さんは、お金がなくても、評価されなくても、「ドリームランド」を表現するための創作活動を止めることができないんだと思うんです。

なので、芸術家さんは「ドリームランド」を言語化すること、経営者さんは自分自身の「エッセンス」に耳を澄ませ、「ドリームランド」レベルまで落とし込むことで、人々を惹きつける存在になり得ると考えています。

芸術家と経営者が「ドリームランド」で繋がると何が起きるか

私は芸術家さんと経営者さんの「ドリームランド」を繋げることができた時、社会に対して物凄いパワーを発揮するのではないかと思っています。

芸術家さんの「ドリームランド」を表現する力は、人の心を動かすパワーを持っていると思います。たとえ、大多数に理解されなくても、誰かの心に響いた時に、思考を超えて感情や身体感覚レベルで共鳴を与えてくれます。
だから、美術館に行っても、ほとんどの作品がよく分からなかったりするけれど、自分の「ドリームランド」に響く作品に出会った時、悲しくて涙が出てきたり、恍惚として幸せな気持ちになれたりと、誰かに深い影響を与えるものだと考えています。

また、経営者さんの「合意された現実」を表現する力は、大多数の人々を現実で動かすパワーを持っています。だから、経営者さんが自分自身の「エッセンス」から来る「ドリームランド」を大切にして、心から共鳴出来る芸術家さんと出会えた時、ブランドの表現力や創造力は大きく上がり、独自の継続性を持ったストーリーが語れ、多くの人々を魅了することが出来るのではないかと想像しています!

芸術家と経営者の繋がり繋がりをどう作っていけるか

これは、さっぱり検討がついていません!アイディアがあれば欲しいです(笑)

でも、物質的に豊かになりつつある今、精神的な豊かさを求める時代が来ていると感じていて、社会全体が試行錯誤している最中だと感じています。
だからこそ、同じ価値観や想いを持った経営者さんと芸術家さんが出会い、物質的にも精神的にも豊かな社会を作っていけたとしたら、本当に素敵だな〜と夢を見てしまいます!

長くなってしまいましたが、先日の深夜に芸術家さんの「ドリームランド」を言語化する試みを思いつき、画家の友人に連絡して翌日昼に2人でインスタライブをしてみました(笑)
次回は、そのインスタライブでの内容を記事にしようと思ってます!

今後どうなっていくかは分からないけれど、試行錯誤しながら芸術家さんも経営者さんも、そして2人が作り出した世界観に触れた人たちも幸せになれる世界を探っていけたらいいな〜✨

また、ディープ・デモクラシーについては絶賛勉強中なので、間違った使い方をしていたら教えて下さい(*^ ^*)
おすすめの書籍や勉強についても教えて頂けると嬉しいです〜!

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