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3月30日、私たちは働くために生きているのではない

最近、周りで理不尽な会社に対する話を聞くことが多い。その度、ちゃんと従業員に頑張った分は還元してくれれば、みんなハッピーになれるのに、どうしてそんな簡単なことができない会社が多いのだろう、と疑問に思う。こんなに理不尽なことがまかり通っていいのだろうか、と。もし私がそういう理不尽な場にいたら、声を上げ、徹底的に抵抗するのに。いや、正確には声を荒げ、場を乱し、最終的には去っていくことになるのだろう……。私みたいな人間は会社という組織にはなじめない。

今日も、たくさん働き、疲れたという声を聞いた。すると、ふと、どうして君はそんなに疲れるほど働いているのか、会社はどうしてそういう会社なのだろうか、と思い、「私たちは働くために生きているのではない!」と声を出し、涙が出てきてしまった。もちろん生きるためには働かないとだが、働くことだけが人生になってしまったら大変だ。好きなことを仕事にできていれば、働くのも苦ではないだろうが、そういう人はきっと少数派だろう。人は皆、何か折り合いをつけて働いている。だからこそ、働くことが長時間続けば、好きなことをやる時間が減り、一体なんのために生きているのだろう、と思うようになる。

普通に会社に勤めていたら、休みが週に2日というのは少なすぎるのだ。せめて週3日は欲しい。1日は自分の好きなことをやり、1日は体を休め、1日は大切な人たちと過ごす。ちょうど3日の休みが、みんながしあわせになる日数だ。会社に所属していると「成長」という目的のために、みんな一丸となって、売上を上げようと頑張るが、そんなに頑張らなくても良いのではないかと思う。結局、自分たちが頑張って稼いでも、社長や役員の懐が潤うだけで、社員にダイレクトに還元してくれる会社なんて少ないのではないだろうか。上を目指せばキリがない。ほどほどでいい。それでみんながしあわせになるのなら。

今日も働きたくない、明日も働きたくない。明後日も働きたくない。そう思いながら、それでも私たちは働かないといけない。アラブの石油王の元に生まれなかった人たちは、皆働くしかない。理不尽な会社で、給料の少ない会社で、意地悪な人がいる会社で……。それでも、やはり、私たちは働くために生きているのではない、と思う。

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