パフェを手作りした日
パフェを作りました。大変でした。
端緒
ご存じの方も多いと思うが、パフェが好きだ。きれいだし美味しい。パフェはすごい。しかし、高い。わたしはもうパフェに対する金銭感覚がぶっ壊れつつあるのだが、それでも一杯三千円以上するパフェを食べていると、頭の片隅で「飲み会一回分だなあ」などという思いがよぎったりする。時には一杯五千円のパフェなんてのもあって、それはもちろんその価値のあるものではあるのだが、内心「たっけ~~~」と思っていたりする。
パフェは高級嗜好品だ。贅沢品だ。じゃあ作っちゃえばいいじゃない。
……と思ったわけではなく、ただ、自分でも作ってみたくなってしまった。元々料理は結構好きだし、自分でも作ってみたくなっちゃったのだ。わたしはそういうタイプの人間なのだ。
計画立案
パフェを作るにはまずパフェグラスから。ワイングラスのようなもの、サンデーグラス、ゴブレットタイプなど、パフェグラスにも形が何種類かあるが、今回は背の高い細いグラスにした。ビールを飲むのにも便利なので。イメージとしてはこのあたりのパフェが近い。
次はベースとなる果物を選ぶ。季節的にはいちご(終わりかけ)、枇杷、マンゴーあたりになるのだけど、中々ハードルが高い。というわけで、どこのスーパーでも売っていて、かつ加工もしやすいりんごにすることにした。
部材作り
層がきれいに分かれているパフェが好きだ。個別で食べても美味しく、隣り合った層の部材が混ざり合ってもまた美味しい。
バニラアイス
とりあえずトップに置くバニラアイス。正直MOWとかスーパーカップとかを買ったほうが確実に美味しいのだが、今回は「自分で作る」ことが目標なので作ります。
台所が汚すぎるが勘弁してほしい。卵黄しか使わないレシピ、腹立たしい。
りんごアイス
甘さ控えめで煮たりんご、生クリームなどを攪拌する。我が家にはフードプロセッサーしかなく、水分をこれでかき混ぜると内容物が蓋の隙間からほぼ流れ出ることがあるが、そこは気合で乗り越える。
出来上がったものがほぼバニラアイスと同じ見た目になってしまったので、刻んだ皮を入れた。
クランブル
ビスケットを砕いたみたいなやつのこと。これが入ってるパフェがとても好きで、今回も絶対に入れようと思っていた。
バター、小麦粉、砂糖を混ぜたものをオーブンで焼く。焼き色付けすぎた。なんか汚いけど大丈夫です。合っています。
りんごゼリー
パフェの一番底に入っているものといえばゼリーでしょ、と思っている。
すりおろしたりんごを煮詰めて、ゼラチンで固めるだけ。パフェの最後を締めるものなので、砂糖は控えめ、レモン汁多めでさっぱり目に仕上げる。
りんごのコンポート
普通のコンポート。シナモンを利かせる。写真が一枚もない。多分「やることが…やることが多い…!」状態になってパニックになっていたのだと思う。
りんごの紅茶煮
作っている部材が全体に甘すぎる気がしたので、急遽作った。
すごい見た目だ。鍋で紅茶のティーバッグをそのまま煮立たせる。ウイスキーを少し垂らして、砂糖は一切使わずに仕上げた。
メレンゲ
バニラアイスで卵黄だけを使ったので、余った卵白でメレンゲを作る。右は食紅入り。我が家には食紅を常備している砂藤力道くんがおらず(『僕のヒーローアカデミア』20巻183話参照)、今回どこに売っているのかわからなくて苦労した。
……しかしこのメレンゲ、このあと盛大に失敗したので日の目を見ることはない。ピンクのメレンゲが数個だけ生き残ったが……。
りんごチップス
トップの飾り用。薄くスライスしたりんごをオーブンで乾かすように焼いてパリパリにする。
これが
こうじゃ。
チーズクリーム
りんごと合うか自信がなかったのだが、クランブルと合わせるためになめらかな触感のものがほしくて導入。
クリームチーズにレモン汁、牛乳、砂糖すこし。すこし緩めになってしまった。このまま焼いたらレアチーズケーキになるんかな。
ここまでが前日の準備。普通の料理だったら時間配分を考えながら複数の作業を並行しながらできるのだが、お菓子作りは慣れていないし火加減が難しいしで、結構時間がかかってしまった。砂糖、すぐ焦げる。
盛り付け
当日。パフェグラスを用意する。壁が汚いな。
トップに盛り付けるアイスを丸くする。ごはんを冷凍する容量で無理やり丸くする。
あとは下から部材をそっと入れていくだけ……。アイスが溶けないように、時間との闘いです。
で、できあがったのがこちら。
どーん
上から、アイス2種、りんごチップス、メレンゲ、りんごコンポート、クランブル、チーズクリーム、りんごの紅茶煮、りんご角切り、りんごゼリー。
全体的に茶色いですね。まあナチュラルな感じでこれはこれでいいか……。食べたら普通でした。終わりです。パフェはお店で食べたほうが美味しいです。
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