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チョコバナナ屋台でチョコバナナを買う(夢)

屋台がたくさん並んでいる。どこだかわからないが、縁日、あるいは花見など多くの人が集まるイベントであるようだ。

私は屋台のいくつかを通り過ぎた。少しすると、チョコバナナ屋台地帯に入る。道の両サイド4件、合計8件がどれもチョコバナナのみを扱っていた。屋台の頭のひらひらの看板には「チョコバナナ」とある。1本まるまるにチョコがかかったもの、ブロックになっているもの、ピンクのチョコがかかったバナナ、水色のチョコがかかったバナナ…。私はチョコバナナが大好きだ。他の屋台には興味がなくても、チョコバナナだけは買おうと思う。買いたいから買う。初めから買うつもりだからだ。どのチョコバナナ屋台で買うのがいいだろうか。

1本のバナナを切り、4つのブロックにしている屋台。この前も友人と動物園の前で食べたなあ。そのスタイルで、1本にバナナ3本分かと思われる長いチョコバナナを見つけた。思わず見てしまう。あれくらい満足に食べてみたい。値段は1本分の値段と同じ300円だった。私は迷わずロングなチョコバナナ棒を手にいれる。

私はスーパーマーケットの買い物かごに自分の荷物を入れていた。上着とか、学校に置いていたものとか、そういうものである。私はそれを片手に、ロングチョコバナナを食べる。

歩きながら移動していると、かごがずり落ちてくる。もうどうにもならない、と思ったときにかごが跳ね、右手のチョコバナナが砂浜のようにサラサラの砂地に落ちる。

まだ4ブロック分しか食べていないのに… 無惨にもチョコバナナ2本分のブロックが砂まみれになる。私は「洗えば食べられるだろうか… 」と思う。

しかし拾おうと思ううちにどんどん一つひとつのバナナに砂がついていく。これは無理だろう…。砂まみれのものを食べて体調を崩しても仕方ないのだ。

私はバナナを落としたことが恥ずかしく、食べられるはずだったバナナが砂地に落ちているのが悲しくて、猫が用を足した後のように、サラサラの白い砂でバナナブロック8個分を埋葬した。

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