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写真で見る物語の現場「狩野岑信」編

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連載中。投稿した小説の副読本「物語の現場」の内、「狩野岑信 元禄二刀流絵巻」に関する記事をまとめたマガジンです。作中に登場する場所、ゆかりの史跡や絵画作品などを写真と短い文章で紹…
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記事一覧

【物語の現場045】御前様お気に入りの江戸湾の夕景(写真)

「狩野岑信」の第五十七章では、甲府藩主の正室・近衛熙子が江戸湾の夕景を眺めながら主人公・…

【物語の現場044】嵐子と厳四郎がたどり着いた京都九条通(写真)

「狩野岑信」の第五十四章で、嵐子と厳四郎がめでたく結ばれ、新天地に向けて出立しました。 …

仁獅寺永雪
2週間前

【物語の現場043】嵐子と厳四郎が出会った柳生の一刀石(写真)

「狩野岑信」の第五十二章で、嵐子と厳四郎の出会いについて書きましたが、そこに出てくるのが…

仁獅寺永雪
3週間前

【物語の現場042】戦場(釜無川)から見える富士(写真)

「狩野岑信」の第五十章、吉之助と竜之進は間部を守るために戦っています。戦場は釜無川河川敷…

仁獅寺永雪
1か月前

【物語の現場041】嵐子の偵察報告、甲府城周辺~釜無川(写真)

「狩野岑信」の第四十七章で、典膳と厳四郎は、甲府藩用人・間部詮房を討ち取る相談をします。…

仁獅寺永雪
1か月前
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【物語の現場040】甲府城天守台から四方を眺める(写真)

「狩野岑信」の第四十八章で、吉之助は、竜之進と甲府城天守台の階段で月を見ながら酒を酌み交…

仁獅寺永雪
1か月前
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【物語の現場039】門前に表具屋はないけれど、甲斐善光寺(写真)

「狩野岑信」の第四十六章で、吉之助と竜之進は、甲斐善光寺門前の表具店で隠し金山の重要な手掛かりを得ます。  写真は甲斐善光寺(山梨県甲府市善光寺、2022.4.21撮影)  老表具師の作業が終わるのを待っている間、二人は伽藍を見て回り、休憩に蕎麦を食べます。  しかし、考えてみると、私が門前でお蕎麦をいただいたのは2020年の秋に訪れた信濃の善光寺の方でした。現在、甲斐善光寺の門前はちょっと寂しい感じ。ただ、どこからでも富士山が見える。これは本当に羨ましい。

【物語の現場038】天橋立、吉之助は雪舟の名画を見ていたか(写真)

「狩野岑信」の第四十五章で、吉之助が覚隆の居室に掛かる富士図の不自然さについて竜之進に説…

仁獅寺永雪
1か月前
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【物語の現場037】本当は登場させたかった恵林寺庭園(写真)

「狩野岑信」の第四十五章で、吉之助と竜之進が向かった崖の上の恵光院。その前に登場した恵春…

仁獅寺永雪
1か月前
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【物語の現場036】吉之助と赤沢が見ていた笛吹川と野生の藤(写真)

「狩野岑信」の第四十四章で、坂を下って来る敵を待ちながら、吉之助と中年剣士の赤沢が見てい…

仁獅寺永雪
2か月前

【物語の現場035】本当にある塩山の甘草屋敷(写真)

「狩野岑信」の第四十三章で、主人公・狩野吉之助と旧知の間柄である塩山地域の大庄屋・高木治…

仁獅寺永雪
2か月前
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【物語の現場034】甲州街道を前進中、大月宿あたりの山並み(写真)

「狩野岑信」の第三十九章で、嵐子が大月宿でやらかした件について書きました。  写真は大月…

仁獅寺永雪
2か月前
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【物語の現場033】厳四郎と嵐子の故郷・柳生の里(写真)

「狩野岑信」の第三十七章で、新見典膳の助っ人が登場します。新陰流の剣士・青柳厳四郎(本名…

仁獅寺永雪
3か月前
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【物語の現場032】不忍池の向こうは火の海、勅額火事の現場(写真)

「狩野岑信」の第三十一章では、浜屋敷に帰還した吉之助が間部に報告する形で勅額火事の様子が語られました。  写真は、上野公園の清水観音堂の手前から不忍池を見下ろした景色(東京都台東区、2023.11.8撮影)。  寛永寺に到着した吉之助と竜之進は、すでに消火活動にかかっている各家に対し、主君の到着を伝えて歩きながら、この高台から火事の様子を見ます。  江戸時代には視界を遮る雑木林も高い建物もありません。かなり遠くまで見通せたことでしょう。そして、迫り来る火の勢いに恐怖したは