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【プレイリスト】桜が舞う季節に聴いて欲しい曲

家から見えるプールサイド際の桜が濃く色づく季節になったので、気まぐれに作った春曲かき集めプレイリストと好きポイントを綴ろうかなと。先週までは夏の暑さで半袖も引っ張り出したのに、昨日今日寒すぎて震えてました。家の中なのに。家の方が外より寒いのはなに。とりあえず暖かで穏やかな春を夢みて彩るプレイリストを下記に。


①KEYTALK / 桜の風吹く街で

1番最初に選んだのは、私がこの世で最も敬愛するバンドKEYTALKの曲から。3月の終わり、月が輝く夜に舞う夜桜が浮かぶような歌です。春と言えば出会いの季節であると同時に多くの別れを経験するような切ない季節...。義勝さんの君の影を追って描くような歌詞が大好きヲタクとしては最高の春ソングな訳ですね。少し機械的なエフェクトがかかってる漂う歌声とサビでリードギターが歌いまくっているのが最高にいい。好きポイントとしては、「きっと3月は終わる 微熱の心模様」「でたらめな季節が終わり大粒の雨に濡れたら 水たまりの隣で歌っているよ 君のこと」あたり。

② Cö shu Nie / SAKURA BURST

次に選ぶのは、耽美な世界と複雑な音楽が魅力のバンドCö shu Nieから。タイトルのSAKURA BURSTとあるように、一聴すれば吹き荒れる桜嵐に包まれる曲。美しく咲き、散りゆく様が可憐で、そこに趣を見出すような狂気的な美しさ。愛しいものを守るために、散りゆくことも気にせず咲き誇る生き様が見える。ミクさんの引き裂かれるように叫び歌う声が胸に刺さるし、ゴリゴリのベースとヒステリックなストリングスとピアノがそれをさらに掻き立てている...。好きポイントは、「カルマ抱く 涸れた目で またあなた あなたばかり」「運命に理由なんてないのさ どうか美しく散りたい お願い」あたりです。『コードギアス 反撃のルルーシュ』のEDにもなっているので両作ぜひお楽しみ下さいませ。

③麻痺するポケット / グリニッジ・ビレッジの青い春

次に選ぶのは、儚い憂いを美しく表現してくれる好きなバンド麻痺するポケットから。まず言わせて欲しい。ギターの音作りが大好きすぎる。少しだけ歪んだクリーンなリードギターと滲むようなバッキングがド性癖ですありがとう。ベースラインも大好きなんだよなァ。メラシャラの頃からまじで好きです。ドラムも好きです。全部好きです。独特の不思議な空気感とゆったりと時間が流れる感じが好き。好きポイントは、「桜の下のタイムマシンは 不可逆変化のマスターピース」です。

④The Songbards / 春の香りに包まれて

次はThe Songbardsから春の日差しのように暖かな曲を。のびのびとした優しい歌声が圧倒的に安心感。Aメロの軽く心地いいスネアのリズムが好き。AメロBメロでゆったり語りかけるような歌声から、サビで春の景色に連れ出してくれるように広がる声が開放感があって春らしいな。コロナ禍でなかなか外に出づらくて日差しが浴びられない日にも、窓を開けて春の匂いを感じながらこの曲を聞いたら少し今日が好きになれそう。好きなポイントは、「いつか全て消えてしまうならば ハッピーエンドのつづきを聴こう」「冷たい雨でも くらい朝でも 春の香りに包まれて」。

⑤サイダーガール / 桜色

次は、明るく切ない桜の曲をサイダーガールから。爽やかなポップスが胸を締め付けるよ...。春は桜が散るように別れの季節でもあるけど、こんなにきらきらと綺麗に曲にする人いるんだなという気持ち。最初の「さよならまたね なんてね」のインパクト然り、別れはどうしても辛いものなはずなのにそれを押し込めてはにかみながら伝える様を想像してしまう...。愛しい切ない。春の切なさ、少し前を向きたい時に聴いてみるのはどうでしょう。好きポイントは「君への想いが桜色に変わる」「桜が舞って君を隠した」です。

⑥クリープハイプ / 栞

次は、もう何も言わなくても伝わると思うのですがクリープハイプのこの曲を。栞・本・春これを題材にこんなに繊細で溢れる想いを言葉に歌に出来るんだ....とひたすら感動。この場合抱える想いだったり、桜と本にまつわる表現を相互で入れ替えて言語化しているの凄いんだよな。新しい発明は既存の物と既存の物の意外な組み合わせだというけれど、こんなに体現していることってあるんだ...。また比喩的表現の美しさもそうですが、ベースライン、これ大好きです。ありがとうございます。そしてこんなに思考と魅力の詰まった曲がすっと入ってくるのはキャッチーで耳に残るギターリフ。バランスが凄まじい。好きポイントは「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」「句読点がない君の嘘は とても可愛かった」です。

⑦おいしくるメロンパン / 桜の木の下には

次は、繊細な言葉で綴る季節と心象表現の美しさが大好きすぎるバンドおいしくるメロンパンから。"桜の樹の下には屍体が埋まっている。" タイトルからいちばん最初に浮かぶのは、梶井基次郎によってかかれたかの有名な短編小説。桜があんなにも美しいのは、実はその下には屍体が埋まっていてその養分を吸収して咲いているからだ、という少し不気味ながらも美しいお話。その作品からの影響も香る本楽曲を透明感のある少年に近い歌声で軽やかに歌い上げ、春の情景が綺麗に浮かんでいく。届きそうで春風に阻まれて届かないような、胸がぎゅっとなる憂いがある大好きな曲です。好きポイントは、「瞬間最大風速で吹いた風」「あなたが今年も春を染めていく」「誰も知らないお話の続きを」

⑧パスピエ / 永すぎた春

次は、和を織り成すような言葉選びとニューウェーブな楽曲が素敵なバンドパスピエから。この曲の言葉遊び大好きなんですよね...。始めは「儚いものこそが美しいものであった」と歌っているのに対して最後には「美しいものこそが儚いものであった」と締めているんです。言葉の順序を入れ替えただけでこんなに深くて心にすとんと落ちるような意味を作れるのは流石としか言いようがない。日本に生きてて良かったなと思う。そんな楽曲をどっしりとしたタム回しの中をスキップして艶やかに舞い踊るように歌うナツキさん。楽器隊の骨組みがしっかりしているからこその安定感。それぞれの楽器が声が色を放っているのにバランスが絶妙です。好きポイントは、「愛だの恋だの 意味じゃないのよ」「永すぎた春よ 四分の一の永遠よ」

⑨SHISHAMO / さよならの季節

次は、SHISHAMOによる等身大の思いを切り取って歌う曲を。4月よりも3月の曲かな。卒業式の歌。学校にいた先輩、好きな人に想いを伝えられないまま卒業してしまったことはあるでしょうか。大事に大事に隠してきて抱えてた思いも関係も、学校の枠を超えてしまえば繋がりが立たれてしまう...。狭い学校の中だからこその関係がもどかしくて愛おしくなる曲。どこまでもリアルに等身大で書かれた言葉ひとつひとつが寄り添ってくれます。好きポイントは、「登校時刻の昇降口であなたを見かけたら ベッドに入っても特別だったの」「ねえ先輩 あたしとあの子何も違わないかなあ」です。

⑩KEYTALK / Spring Sparkle

最後は、またKEYTALKで締めさせて下さい。インディーズ時代の名盤『ONE SHOT WONDER』からこの曲を。春の暖かな風が全ての憂いも喜びも包み込んでくれる気がします。好きとか恋とかそんなんじゃなくて、相手の全てを受けいれて自分の全てを与えるそんな温かい曲です。是非聴いてください。好きポイントは、「愛を灯した体温でみんなの嘘も包んで」「僕の少しの本当も 君のたくさんの秘密も」

ここまで読んでくれてありがとうございます。
誰かが出会えて良かったなと思える曲が見つかればいいなと思います。では、また。

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