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【ライブレポ】2021を締めくくる最幸の大晦日「#CDJ2122 12/31」


2021年12月31日の記録。

2021年の幕締め。大学生のうちにCDJで年を越したい。ずっとそう思っていて。コロナやなんやかんやでその日は訪れず、このまま無理かなと思っていた矢先。大晦日にまさかのKEYTALKとフォーリミの出演日が被り、両方観られるという奇跡。神様ありがとう。

今回はEarthステージの1ステージ・指定席という制限こそあったけれど最高に、最高に楽しい時間だった。本当は1アーティストずつその瞬間に思ったことを書き連ねたいのだけど、もう今忘れていることの方が多い。様々なアーティストの音楽と叫びを聴いて感じたことはあるはずなのに、自分の脳みそから零れ落ちるのが悔しい。なけなしの文章力で少しでも感情を留められたら、と思います。


今回12/31のアーティストは2015年頃のバンドシーン丸ごと持ってきました、みたいなブッキングだったので私世代に刺さりまくって死んだ。1番好きだこの頃のバンドシーンが。

①キュウソネコカミ

初めて見たキュウソ。高校生くらいの時に聴いてた思い出があるけどライブ見るのは初めてでした。朝から激アツだったな〜〜!!!予告通り「MEGA SHAKE IT!」からライブがスタート。飾らない傍から見れば少し棘のある歌詞が刺さって刺さって堪らなかった。「ビビった」の歌詞生で聴くのエグイな...。好きすぎた。途中でドリルでギターソロ始めるし、人文字みたいなのするし、予算を全て使いまくった炎の演出も笑った。「ハッピーポンコツ」で2021年を振り返って泣きそうでした。ちょっと泣いた。恒例の1本締めできて2021にいい幕引きができた気がしました。

②BLUE ENCOUNT


ビバラで見たぶりだから2年ぶりですブルエン。初っ端2曲から息を切らすほどに全力で歌い上げる田邊さん。その熱さが伝播して会場の熱気が高まるのを感じた。「DAY×DAY」「もっと光を」「ハミングバード」の3連続は凄く胸と目頭が熱くなった。「夢中で飛び込んだこの世界は正解だ」という歌詞。最近ブルエンのバイト時代のエピソードインタビューを読んだのでより胸が締め付けられた。自分自身将来の大きな岐路に立たされていると感じる今日この頃にこの歌を聴けてよかった。不安も嫌なこともMCでの「俺たちは音楽を止めないからあなたは生きるのを止めないで」の言葉で全て救われると思う。田邊さんの跳んだ姿に青春を重ねました。ありがとう。

③KANA-BOON

高校で一時期『TIME』というアルバムを狂った様に聴いていた。同い年の音楽好きであの炒飯のMVを知らない人の方が少ないんじゃないかなとか思う。それでもライブを見ることは叶わずこの日が初めてのライブ。飯田さん脱退以来鮪さんの休養だったり、あの時のままでないことはひしひしと感じた。だけど音楽は変わらなかった。最初から「シルエット」「ないものねだり」のキラーチューンを連発して会場のボルテージは最高潮に。どの曲もどの曲もキラーチューンでフェスでこれだけ盛り上がるバンドっているのだろうか。「スノーグローブ」やってくれたのが個人的に嬉しかったです。「人生のどん底を見たけれど音楽を止めなければ、この瞬間に出会えるからやっていて良かった」と言う表情に涙。事実色んな苦悩を乗り越えた彼らだからこそ響く言葉だった。

④KEYTALK

ご存知本命バンドです。抽選で前列を勝ち取り、まさかの幕張メッセで20列目で観られる豪運。ありがとう。声出しからそれぞれ他バンドの曲を歌い、リハからぶっ飛ばして2曲もやってるのはさすがと言わざるを得ない。「DROP2」「太陽系リフレイン」というレア選曲してくるところに感服。時間があるのでもう一曲と義勝さんが提案したのがまさかの「グローブ」(2015年のアルバム曲)。会場だけでなくメンバーもどよめいていて笑う。「俺イントロしか覚えてない」という八木氏、「キーなんだっけ?」と聞く巨匠、「5、6年この曲合わせてないな〜」と言う武正。それでも完璧に1サビまで歌いきる凄さを観た。そんなこんなでギリギリまでファンサたっぷりにリハを終え、「物販」のSEで本番へ。新曲「大脱走」から「MONSTER DANCE」を筆頭としたフェス曲祭り。「音楽を止めないという思いを僕たちの大好きなダンスミュージックに込めました」と言い始めたのはアルバム『DON'T STOP THE MUSIC』から「BUBBLE-GUM MAGIC」。会場が一瞬でダンスホールに変わった。このセトリの感じは流石に大晦日だし置きに来たかなと思ったけどまさかの「バイバイアイミスユー」「fiction escape」。「2013年のMoonステージから毎年CDJには出ていて、僕達の歴史の曲をやります」といって始めた時は死ぬかと思った。さらに追い討ちでバックスクリーンには武道館ライブの映像。涙腺に良くない。最高だな。観客に何度も「すっごく楽しい!!」とMCで繰り返し、持ち時間の1時間丸々広いステージ上を縦横無尽に駆け回り、誰よりも音楽を"楽しんでいる"彼らが大好きだ。音楽の楽しさを言葉より何より自ら体現して一緒に遊んでくれるその近さにファンはきっと魅了されている。コロナ禍以降のライブで初めて物理的に熱くなるライブだった。

⑤ゲスの極み乙女。

芸術を観に来ました。私のようなにわかが何を言っても鼻で笑われてしまうかもしれないけれど心動いたところを書かせて欲しい。登場の瞬間から幕張をゲスの世界で染めあげていた。全員がハイスペックでそれを煽るように日常会話のように時に無茶振りもしてソロへ導く川谷絵音のMCにこれは色気があるなと思うなどした。それに演奏で応えるメンバーの確かな技術に呆気に取られてしまった。会場を麗しくて洒落たダンスホールに変えて思うままに音楽鳴らし続ける彼らの虜になりました。「キラーボール」フェスでかする程度でしか聴けたこと無かったのでガッツリ聴けてよかった。

⑥ずっと真夜中でいいのに。

ずとまよを聴けるというのがこのフェスの中で1番のラッキーな気がする。写真撮るのに並びすぎて後半半分しか聞けなかったのは残念だったけれど、いい意味で異質でした。テレビドラムやDJのリールに演奏技術の卓越したバックバンドが凄まじかった。ずとまよの曲は、なんと言ってもバキバキのスラップが止まらないベースが大好き。すれ違ったファンの人がボカロっぽいねと言っていたけれど、人間の域を超えたスラップだったり音数の多さがそう思わせるんだろうなと思ったり。それを生演奏でやって見せるんだから凄い。それにのるACAねさんの声。「脳裏上のクラッカー」で速い歌詞と綺麗に伸びる高音が神々しかった...。拍手でおこるコールアンドレスポンスの時に「大きく」「小さく」と呟くように指示出してくれるのが可愛かった。個人的に「君がいて水になる」が聴けたのが優勝でした。

⑦04 Limited Sazabys

ミステリーツアーぶり約2年振りのフォーリミ。「Squall」「monolith」「swim」を前半に持ってくる攻め様。GENくんのハイトーンボイス久しぶりに聴いて高まったし、フォーリミが生む曲すべてが自分の中に留めておけないほどの熱量がある。指定席なのもどかしすぎた。「Alien」と「fiction」やってくれたの嬉しい。席後ろでもなりふり構わず拳突き上げてしまった。指定じゃなかったら暴れ散らかしてた。今を大事に生きろと言ってはじめた「Just」。GENくんやっぱりMC上手くて盛り上げ方も上手くてさすがだなと思った。圧倒的スター性で会場をかっさらっていく姿が遠目からでもより一層大きく見えた。「Remember」やってくれたのも嬉しかった。今度はワンマン行く。

⑧サンボマスター

一日の締めに。初めてサンボ見るからどんな感じなのか想像もつかなかったけど総じて愛と平和をひしひしと感じた。会場を巻き込む力が強いMCとひたすらに真っ直ぐで熱い音楽。「1年間ご苦労様でした」この言葉を言われた時に本当に心が救われたし、涙が出た。何度も何度も何度も繰り返して「あなたの幸せを願っている」と強く強く言ってくれて、生きてて良かったんだ、これからも生きていいんだと思えた。人生の選択だって些末なことで、生命そのものに価値があること、ひたすら私を肯定してくれる気が勝手にしていた。アツすぎる音楽は苦手だけど、もはやその度を越して心を支えてくれるライブだった。こんなにも熱い思いで人に言葉を届けられるなんて素敵だな。サンボがトリで良かった。無事一足先のカウントダウンもできて楽しすぎた。フェスのこの何もかもを捨てて多幸感に塗れる瞬間が大好きだ。最高でした。



2021年締めの一日。音楽にまみれた一日。総じて全員ロックバンドだった。バンドマンの片手で収まる人数で会場の全員を相手に、世界を相手に音楽を叫び続けるその姿が目に焼き付いて離れない。純粋に格好良いし浪漫だ。私の好きなバンドマンが言っていた「ロックとJPOPの違いは誰が歌うかだと思う。誰が聴いてもいい曲がJPOP、その人の叫びでその人にしか歌えないのがロックだ。」という言葉。それを生身で感じたし、ロックはいつまでもそうであって欲しいと願う。ロックで綺麗事は死んでも歌わないで欲しい。自分から抉り出した様な泥臭くてどうしようもない感情の発露であって欲しい。私はそんなロックバンドがいつまでも大好きだと思う。駄文読了有難うございました。


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