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ホームスクーリングのパイオニア ジョンホルト

ジョン ホルトをご存じだろうか?

アメリカの教育者だった彼は、1970年代にホームスクーリングを広めた第一人者として知られている。彼の著書のいくつかは日本語にも70年代~80年代にかけて翻訳されており、『教室のカルテ――なぜ、子供は失敗するのか』、『教室の戦略――子どもたちはどうして落ちこぼれるか』、『学校 その自由と権威』などがある。

英語圏のホームスクーラーたちは彼が50年前近く前に書いた本を未だに読み、ホームスクーリングの頼れる参考書としている。

さての本、どんなことが書いてあるかというと、ホルト氏が実際に有名私立校で教鞭を執っていた頃に気づいた、教師と子ども、そして子どもの学び(もしくは学ぶことへの失敗)が書かれている。どうやら算数を教えていたようで、とある図形の問題でどんな生徒がどうつまずいたかが、そしてそれに対する彼の考察なども書かれている。

最終章でジョン ホルトはこう結論づけている。

「頭のよくない子どもは、とにかく試みてみることを恐れて、実際にやってみようとしないのだ」(P275)

「われわれ大人たちは、子どもへの振る舞い方、あるいは行動のさせ方によって、子どもの知的で創造的な能力の大部分を破壊してしまう」(P282)

『教室のカルテ――なぜ、子供は失敗するのか』

学校という場所に10年以上通った自分にすると、たびたび突飛とも思える主張もあるが、ホルト氏がどれほど生徒を細かく観察し、どれほど彼らの成功を願ってこの本を書いたかが伝わってくる。

ジョン ホルト。まずは彼の名前を覚えておこう。

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