見出し画像

inspiration of KYOTO@PARIS出展

パリデザインウィーク2022における工芸・ファッション・デザイン部門の展示会場であるBDMMAにて、京都市とパリ市も共催し、京都中央信用金庫様が支援する「inspiration of KYOTO展」が本日より開催されます。

inspiration of KYOTOプロジェクトでは、昨秋より、京都の12の企業とフランスの5つのデザインスタジオが協業し、照明や家具などインテリア分野において、伝統技術を活かした製品開発を行ってまいりました。

今回KANMAKIは、建築学を学んだ背景を持ち、独自の金属メッシュ表現をデザインに取り込み、テキスタイル制作や高級メゾンブランドとのコラボレーション等も精力的に行っているCécile Gray氏と、KANMAKIの真鍮箔・顔料箔をキーマテリアルとしたアートパネルを制作しました。

コロナ禍の影響で、制作はオンラインでのやりとりのみ。
「顔料箔とはなんぞや?」から始まり、なかなか魅力が伝わらなかったり、こだわりがすれ違ったり、難しい時期もありましたが…。
事務局様のご尽力のおかげもあって、お互いの想いを上手く編み上げることができました。
仕上げの追い込み時期には、彼女はバカンス先にも材料を持ち込んで、制作に取り組んでくれました。

作品のベースには、光沢があり滑らかで緻密な肌合を持った“鳥の子紙”を使用
鳥の子紙とりのこがみとは、奈良時代から製紙材料として重宝される雁皮がんぴと呼ばれる沈丁花科の落葉低木を主原料する手漉き和紙です。
そんな独特の風合いを持った和紙に、デッドストックになっていた “藍色”の顔料箔を復刻して、その上にKANMAKIのアイデンティティである“真鍮”を使用した金色の箔でCécile氏のデザインを表現しました。

今回の展示を通じて、顔料箔の魅力が一人でも多くの人に伝わることを願っております。

〈展示概要〉
日程 : 9月8日(木)〜9月30日(金)
時間: 11時〜13時 / 14時〜19時 ※日曜日休館 (⼊場: 無料)
場所 : 30 Rue du Faubourg Saint-Antoine 75012
展示会詳細:https://www.bdmma.paris/actualites/exposition-inspiration-of-kyoto/