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【授業:嵯峨美術大学】“顔料箔”を知ろう

2024年7月3日(水)と7月17日(水)の2回にわたり、京都市にある嵯峨美術大学デザイン学科イラストレーション領域の学生の皆さんに、講師として授業を行ってきました。

2年前から毎年参加している若手作家による希少植物作品展「あしもとにゆらぐ」で、お世話になっている常花の苑実行委員会さまからのご紹介により顔料箔についての授業を行いました。

担当教員である池上先生は、「学生には素材を深く知り、自分の表現に合った素材を選び、こだわりを持って表現してほしい」という想いから、様々な技法や素材を扱う企業を探してコンタクトを取っていました。その中からKANMAKIに声をかけてくださいました。

今回のnoteでは7月3日(水)に行った授業について紹介します。

まずはKANMAKIと顔料箔についてを説明

初回の授業では、まずKANMAKIの取り組みと、顔料箔についてを学生の皆さんにお伝えしました。その後、池上先生にデザインいただいたものを使って箔の転写体験をしました。

池上先生は、事前にたくさんの箔転写実験をしてくださいました。
箔のおもしろさを説明してくださっている池上先生。
ご自身で実際に箔転写をしてみての感想や箔の魅力を
学生の皆さんに伝えてくださいました!
一つずつ色を変えて配色を楽しむ学生さんや、
箔を細かくカットしてボーダー柄をつくる学生さんもいました。
池上先生にモノクロベタの用紙も用意いただき、
箔の抜け殻を使ったり、箔をモチーフの形にカットして使ったりと、
皆さんそれぞれ個性あふれる使い方をしていました。

箔がどんなものか?箔を使うとどんな表現ができるのか?を実際に箔に触れて実感してもらえたのではないでしょうか。

これまで何度もワークショップを経験してきましたが、箔の裏表はわかりづらく、間違えてしまう方が多いです。しかし、今回の授業では説明せずとも、多くの学生さんが素材を触って理解していたことに驚きました!

そして池上先生から、
「箔を転写することを考えて今回のデザインをつくったときに、今までモノクロのデザインをあまりつくってこなかったことに気が付いた。箔が転写しやすいように、パキッとモノクロにするのも新鮮で、箔が抜けたときに面白くなるようにシルエットを意識した。モノクロでデザインするのも楽しいが、つくったデザインに箔で色が付くことを想像してデザインをつくることも楽しい」

とお話があり、学生の皆さんに、箔をつけることを想定したデザインを作ることの楽しさを伝えていただきました。

池上先生のお言葉を伺い、“デザインをつくるひとの目線でみた箔の魅力”を知ることができ、大変勉強になりました!

つくったものを並べてみると、それぞれの個性が見えます。

翌週には本日の転写体験を踏まえて、学生の皆さんにデザインを制作していただき、7月17日(水)の授業で箔の転写作業を行い、作品を完成させる予定です。
箔の特性や魅力を知ってもらった上で、どのような仕上がりになるのか楽しみです。
次回は7月17日(水)の授業レポートをお届けしますのでお楽しみに!

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昨年は関西文化芸術高等学校でも講義をさせていただきました。
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