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ちいさい秋

もう秋だなぁと感じる時間が増えた。なんならこじつけでそれを「秋の訪れ」と断じているものもあるんじゃないかってくらい増えた。自分は一体何に秋らしさを覚えるのだろう。

街から地響きのような音が聞こえる時。
人通りのない静かな道を歩いてると低く響く音が聞こえる。これは秋や冬にしか聞こえてこない気がする。

物思いにふけることが多くなった時。
秋特有の乾いていて冷ややかな風は文字通り頭を冷やしてくれるからだろうか、次から次へと、まるで思考が二足歩行をしているように顔を出す。

英語の勉強意欲が湧いた時。
これは自分だけだろうけど、この時期は英語の勉強を猛烈にしたくなる。なんなら、英語以外はしたくなくなる。なぜなのかは、今になっても謎だけれども。

窓を開けたくなった時。
秋の空気も音も色味も、全て自分の部屋に染み付けたくなる。自分の空間を外とひと繋ぎにしたくなる。季節そのものになりたいと思わせてくれるような力が、秋にはある。

俗っぽいものを省いて羅列してみた。何が自分の中の時間をその季節たらしめてくれるのか、初めて考えてみたが不思議な高揚感を味わえて楽しいので冬の入口でも思案してみようかな。

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