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日本のARMYに朗報!BTS・Vの愛読書『言葉の力』翻訳版が発売します

広報Sです。みなさま、お元気でしょうか。
ついに緊急事態宣言が発令されました。感染拡大の懸念が増しております新型コロナウイルスによる感染症につきまして、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い回復と終息をお祈りいたします。
弊社も3月から時短勤務&リモートワーク中でございます。このnoteも自宅で書いております。3密を避けて、自分にできることを粛々と進めないとですね。

さて、広報にできることは、プレスリリースを書くこと。過去最高にリリースを書いて楽しかった本が発売します!それは!あの!世界的なアイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーV(ブイ)の愛読書!タイトルは『言葉の力』です。渾身のプレスリリースはこちら。


BTSのファンはARMYと呼ばれるのですが、私は4年前にARMYになった新参KPOPファンでございます。今回は書籍紹介と合わせて、BTSへの想いの丈を綴ってみました。感嘆符が多い上に長文になりますので、本のことだけ知りたい方は目次の「Vが空港で顔を隠したあの書籍とは?」からご一読くださいませ。

BTSとは?

ご存知ない方に説明しますと、防弾少年団は韓国語で「방탄소년단(バンタンソニョンダン・Bang Tan Sonyeondan)」と発音するので頭文字をとってBTSと呼ばれています。デビュー当初は「防弾ベストのように10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬく」というコンセプトでしたが、2017年にグループロゴをリブランドした際に「Beyond The Sence=現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春」と再定義されました。2013年にデビューした7人組のボーイズグループです。韓国のみならず、全米、欧州など世界的な支持を得ています。

超個人的な話で恐縮ですが、私がARMYになったきっかけは、2017年にアジア人として初めてアメリカの「Billboard Music Award 」Top Social ArtistをBTSが受賞したことでした。普段から洋楽やセレブウォッチが好きで、いろんなアワードをチェックしているのですが、この賞にはジャスティン・ビーバー、セレーナ・ゴメス、アリアナ・グランデ、ショーン・メンデスと錚々たる面子がノミネートされていて、その中で受賞したのがBTSでした。受賞スピーチではリーダーのRMが流暢な英語を披露しています。受賞場面がこちら。

Vとは?

さて今回ご紹介する書籍『言葉の力』を愛読していたのが、BTSの中でも最強の顔面と呼ばれるVさんです。Vさんは芸名で本名キム・テヒョン、ARMYからはテテの愛称で知られています。現在24歳。超絶イケメン(語彙力低くてすみません…)なのに、中身は5歳児で天然。低音ボイスのボーカル担当です。

韓国アイドルはかなりの頻度でヘアカラーを変えます。Kポファンは毛根の心配もしていますが、「Boy With Luv」のPVでは青髪のVさん。青い髪が似合うなんて、アニメの世界だけだと思ってましたが、実在するんですね。

今年2月に発売されたばかりの新曲「ON」で、Vさんは上下白の衣装に黒髪パーマ。2番目に歌っているのがVさんです。このMVが公開されたときには、ダンスが凄すぎてアミ友LINEグループで大騒ぎしました…。BTSの踊りももちろん凄いのですが、カメラワークにおったまげ〜!(メイキングを観たら、ドローンと手持ちカメラと固定カメラを駆使してました)

この曲をアメリカNBCの人気番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で生披露したのですが、歌った場所がNYのグランドセントラルターミナル!数々の映画の舞台にもなった駅で、ここでパフォーマンスを行ったのはポール・マッカートニー以来だそうです。

間奏パートでバックダンサーたちが掛け声を出していて、ライブ感満載で好きです。歌い終わった途端に倒れこむBTSを観ると、どれだけ体力を消耗するかわかりますね。Vさんの魅力は語りつくせないので「このテテを観てほしい」という動画がありましたら、ぜひコメント欄でこそっと教えてください。

Vが空港で顔を隠したあの書籍とは?

Kポ好きなら「空港ファッション」と聞いて、ピンと来る方もいらっしゃるのでは。空港の出入国の際、メディアがアイドルの私服を撮影するカルチャーがあります。その際に、Vさんが顔を隠したのが『言葉の力』でした。韓国の版元さんのInstagramをご紹介します。

韓国のアイドルには読書家が多く、特に自己啓発が読まれているそうです。BTSの末っ子・ジョングクさんの愛読書として、日本でも話題になったのが『私は私のままで生きることにした』でした。ジョングクさんの足元に本書がチラッと写っていただけで、韓国では70万部突破!(いい本ですよね〜)

弊社から発売することになった『言葉の力』は、人文学者と国語教師二人の著者が、東洋・西洋の古典や賢者たちの言葉をもとに、話し上手とはどういうことか、話がうまくなるにはどうすべきかについて解説した1冊です。
ゲラ(本になる前の原稿)を読んだ第一印象は「テテ、こんなしっかりした本を読んでいるの!? 真面目やん!」でした。ちょっと中身をご紹介しますと…

本書の構成は、1章〈修養〉、2章〈観点〉、3章〈知性〉、4章〈創意工夫〉で言葉を口にする前の準備と習得の段階を解説。5章〈傾聴〉では聞き方を学び、6章〈質問〉では話し方を扱います。さらに7章〈話術〉では具体的な話し方の原則を学び、最終段階の8章〈自由〉では、それまでに学んだ話術を実践に移し、より良い生き方へと踏み出すための方法を考えます。〈実践〉の章では、偉人たちの歴史に残る会話の中から良い話し方の実例を挙げ、私たちの知恵を授けてくれます。

キャプチャ

キャプチャ②

冒頭でご紹介した通り、東洋・西洋の古典や賢者たちの言葉がたくさん掲載しています。一部を抜き出してみました。

・人生の主人公は自分だ(瑞巌禅師)
・一人ひとりの人生は一個の「作品」だ(ミシェル・フーコー)
・観察してこそ知ることができる(釈迦)
・洞察力を磨くことこそが重要である(孔子)
・「切に問う」ことが変化への第一歩だ(子夏)
・心よりも重要なのが知性である(バガヴァッド・ギーター)
・言葉の中に閉じ込められてはならない(ヴァージニア・ウルフ)
・心が変わってこそパラダイムも変わる(トーマス・クーン)
・知っているふりをすることほど大きな無知はない(ソクラテス)
・世界より自分をより愛すること(老子)

最後の老子の言葉「世界より自分をより愛すること」なんて、まさに彼らのアルバムタイトルであり、ツアー名にもなった「LOVE YOURSELF」じゃないですか!老子ー!Vさんのインタビュー動画など観ていると、誰よりも慎重に言葉を選んでいる印象を受けます。本書のような書籍から適切な言葉を探しているのかもしれませんね。 

韓国ではパープルエディションも発売!

本書は韓国で話題になり、タイトルが紫色になったパープルエディションも発売されました。ARMYにとって紫は特別な色なのです。理由はファンミーティングで大量の紫色のペンライトの光に感動したVさんが「보라해(ボラへ)」と言ったことに由来しています。直訳すると「紫している」。英語だと「I purple you」。これはVさんが作った造語で「紫は虹の最後の色。お互いを信じて末長く愛し合いましょう」という意味とのこと。SNSでも好んで紫のハートの絵文字を使用しています。ARMYとBTSの合言葉のような色ですね。

韓国版『言葉の力』は元々、黒で書名を印刷していましたが、熱狂的なARMYの支持により即完し、重版からは紫で印刷されたパープルエディションが発売されました。粋な計らいですね〜。

弊社にはもう一人、生粋のKポ好きの編集者Wという女性がいるのですが、彼女は韓流ドラマを観て独学で韓国語を覚えたという強者です。RMがアメリカのドラマ「フレンズ」で英語を覚えた話にも似ていますが、Wはソウルブックフェアでドラマ仕込みの韓国語でビシバシ商談し(ビジネスに応用できるなんて、凄いぞWさん!)、そこで出会ったエージェントさんから本書を紹介してもらったそうです。
昨年、Wから「Sさん、この本知ってます?Vが読んでるらしいんですけど」と相談され「知ってる!テテが顔隠してたやつ!版権空いてるの!?」と大盛り上がり。速攻エージェントさんに連絡し、めでたく発売となりました。

Vの愛読書と一緒にSTAY HOME💜

個人的にも楽しみにしていた本ですが、まさか日本も韓国も世界的にこんな非常事態になるなんて想像もしませんでした…。ですが、巣ごもり中に読書する方も増えています。自宅にこもってテテの愛読書を読んでみるのはいかがでしょう。本書の冒頭はこんな言葉からはじまります。

人の成熟度は「器の大きさ」としてたとえられる。
言葉の勉強とは、まず人の器を育てることから始まる。

表紙がお皿なのもうなづけます。編集Wが著者お二人に無理言って、BTSに触れた謝辞の内容を特別に寄せてくれました。日本版だけの特別な「おわりに」も合わせてお楽しみください。発売は来週4/15です。
緊急事態宣言の発令で、営業されていない書店も多くあります。ネット書店は稼働しておりますので、ご利用ください。外出できない方のために電子書籍も同日発売します。各ネット書店へのリンクはこちら。

大変なことが色々ありますが、みんなで乗り越えて行きましょう!
ファイティン!I purple you🐯💜💜💜
(ちなみに私はユンギペンの箱推しです🐭)

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