私が我が子に教えてあげられないことを、『ドラえもん』が教えてくれる
このnoteではたびたび登場している『ドラえもん』。
最近、ドラえもんの雑誌が色々出ている。単行本を買うよりたくさんのお話が読めるので、春休み前に我が子に買い与えた。
爆笑マンガの効能
そうしたら、我が子はドラえもんの爆笑マンガが大好きになり、ふとした時に思い出し笑いまでするようになった。
「思い出し笑い」。これはこの記事でも書いたのだけど、自分の生活の中に笑うことが増えることだ。
以前書いたこの記事は、私自身についてだけのことを書いていたのだけど、ここ最近実感するのは、「子どもにこそ笑いは必要」ということなんじゃないかということ。
知識や技術を習得させることも大切ではあるのだけど、「笑って暮らせる」環境にすることだって、ひょっとしたらある部分では親の責任なのかもしれない。
子どもがつまらなそうな顔して生活している時に、「自分の力で楽しい環境を作り上げろ」なんて、よく考えたらかなり酷なことだ。
大人は、自分でいくらでも気晴らしの方法を持っているけど、子どもはそれですら経験がない、方法を知らない。たまたま知った「youtubeを見るということ」だけが気晴らしの方法になっている子どもも、案外多いのではないだろうか。
ドラえもんのマンガのおかげで、我が子が笑うことがとても増えた。そして、それに私も大変に救われた。
私は、我が子の生活に「笑い」を増やすお手伝いができたのだ。笑って暮らせる手助けは、何も自分が相手を笑わせることだけではなかったのだ。
思いっきり自分を表現する
マンガでのドラえもんの登場人物は、基本的に自分のことしか考えていない(特に、のび太・ジャイアン・スネ夫)。※大長編は除く
人のことなんて考えず、自分の損得でばかり考える登場人物たち。
だけど、その結果損したりうまくいかなかったりする。
のび太なんて、ドラえもんがいたり、ひみつ道具まで駆使しているのに、最後は「こんなはずじゃなかった!」となることがとても多い。
だけど、みんな「自分のやりたいことを思いっきりやっている」。悪いことは悪いと思いながらも。
人を傷つけちゃいけないという前に、思いっきり自分を表現する。それができない子も、のび太たちを見て、「思いっきり自分を表現する」ってどういうことかを知る。
やりたい放題やった後で(あるいは、やりたい放題ののび太たちに思いを馳せて)、少しずつ大人になっていくのではないか。
感動物語や、道徳の教科書の前に「生身の人間ってこういう生き物なんだ」ってことを知る。そして、それは悪いことなんじゃなくて、だれしもそんな道を通って大人になるんだということを知る。
大人のマナーは、その後身に着けていけばいいのではないかな。その頃にきっと、感動物語が刺さるのだと思う。
私が教えることなんて、これからどんどん少なくなっていくのだろう
私は人生経験が少ないと自分で思っている。
しかし親として、子どもにいろいろなことを教えておかなくては、と焦ることも多い。
「どんな言い方をすればいいのだろう」
「どうすれば分かってくれるのだろう」
きっとそんなとき、本が助けになってくれるのだろう。マンガや、物語や、アニメや、映画や・・・。
自分にないものは教えられないから、そんな時にきっとそういうものから人は学び取っていくのかな。
とはいえ、まだ大人向けの作品ではきっと響かないだろうから、私も子ども向けの作品に触れる機会を増やすようにしてみよう。その中で「これは」というものがあれば、興味を持ってくれるかどうかは分からないけど、それを勧めてみよう。
子育ては、もっといろんな力を借りていけばいい。私が直接教えることなんて、これからどんどん少なくなっていくのだろうな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?