眉村ちあき「冒険隊 〜森の勇者〜」MVを観て欲しい

今週、眉村ちあきさんの新曲「冒険隊 〜森の勇者〜」のMVが公開されました。観ていない人は先ず観てみてください。

見た瞬間、言葉を失いました。映像が美しいから...という訳ではなく。「快い」気持ちで受け入れることができない、と。何か引っかかるものがありました。

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映像を観ると分かるように、このMVではコロナ渦の子どもたちの姿が描かれています。それに至った背景は、各媒体で四宮義俊監督のインタビューをご覧ください。

ちなみに歌詞は1年ほど前にできていた模様。歌詞の考察については改めて書く機会を設けたいと考えています。

映像からはいろいろと解釈ができると思いますが、自分が引っかかった点を今回は取り上げます。

前提として、三人の子どもが出てきます。コンちゃん(主人公?)、ちあきちゃん、ドングリが好きなフトシくん。「引っ越し」を控えた三人が森で出会い、遊び、「あの夏」の思い出をつくる。

その中で印象的なのが、ランドセルの中身を燃やすシーン。

このシーン、フトシくんが「竜のような火」に襲われるような描写があります。その後、火に包まれる危機的な中 珍しいどんぐりを拾おうとするフトシくんを、ほかの二人が一生懸命止めようとします。

さらに進み、フトシくんがそのどんぐりを食べて、コンちゃんの涙を浴びて(加筆)、アノマロカリスに変身し、二人を助ける。

きっとこれが違和感の要因。フトシくんはそもそも三人が森で出会う前に亡くなっているのでは......。「竜のような火」はそれの象徴?

ちなみに、フトシくんは図鑑を持ち歩いており、特に「ドングリ」のページがお気に入りだったよう。そのページが設定資料として公開されており、このような文章が添えられています。

ドングリを見つけたければ友達との別れをおしんではいけない。そんなことを気にしていては真のドングリ博士になることはできない。

フトシくんは生まれ変わり、夢を叶えたんだと考えます。美談としてとらえきれない部分はありますが。

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要は、この作品は単にコロナに打ち勝とう!...だとか、俺たち三人集まれば最強!...という生半可な話では語れないのです。

様々な「恐怖」や「別れ」を経験し、それを乗り越えようとする子どもたちの姿が描かれている。

...と書いてきましたが、自分の言葉ではちゃんと説明できていないような気がして。まだまだ研究したいです。

とりあえずは、好奇心を揺さぶられるような作品に久しぶりに出会えたという報告。

続くかも。