愚かで不幸な人ほど投票に行く


選挙のたびに繰り返される「投票行こう」の呼び声。

(記事より抜粋)
>自分の一票で社会を不安定にさせることの方が心配

という理由で投票しない人がいるが、この考えは一見謙虚なようで、自分の一票の価値を過大評価しているという点では「自分の一票が当落を左右した」と同じ、愚かしい傲慢さが背景にある。

貴方の票が結果を左右する確率は限りなく0である。票差が僅か2票だった場合でも、その票差を3票に広げるか1票に縮めるかの効果しかない。
貴方の一票が結果を変えることがあるとすれば、それは当落を決する票差が1票以下だった場合のみである。それも票差が2ではなく0になった場合にくじ引きに持ち込むことができる、とか、票差0を1にしてくじ引きを回避できる、という代物。どのみち「運任せ」だ。

投票しようがしまいが自分以外の全有権者が決める事。だから僕は投票には行かない。それ以前の日頃の行いの方が、よほど影響する。尤も、僕個人の他者に与える影響など知れたものだが。

そもそも政治の目的は「人々を幸福にすること」即ち「投票率を下げること」にある。投票率を上げたい人は「人々が不幸であるほど、論理的思考力がないほど、投票率も高まる」というメカニズムが分かっていないように見える。
幸福な人は投票に行かなくて良い。「不幸な人を幸福にするために投票に行く」という崇高な目的があったとしても、上記の通り貴方の一票で結果はまず変わらない。一票投じる時間と労力を目の前で困っている人への支援に振る方が、遥かに価値はある。


政治(投票・選挙)に関するよくある勘違い http://kanjo.g1.xrea.com/shukyo.htm#4

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?