責任回避バイアスに無自覚な大人たち

>以前にもこの大学ではアルコールに関する事故が起きているわけですから、アルコールに関するマナーはまた再徹底するべき

的外れな指摘だ。
酒を飲んでも暴行しない人もいれば、酒を飲まずに暴行する人もいる。つまり、酒は暴行の理由・口実になっても原因ではない。
そもそも大学は「アルコールに関するマナーを教授する場」ではない。

この事件は酒や大学や部活の問題ではなく、学生当人の人格、引いてはその人格を形成させた家庭教育の問題だ。
成熟した家庭なら、子供が成人する前に酒類が如何に危険な「合法麻薬」かを教える。成人して尚アルコールを摂取する事自体が、適切十分な高水準教育を受けなかった証拠に他ならない。

何故コメンテータが家庭の教育問題に言及しないのか、にはカラクリがある。

家庭問題を持ち出せば「さて、ではそういう自分は他人様の家庭をどうこう言えるほど適切十分な教育を施せているのか」と内省、乃至は世間からの批評に晒されざるを得ないからだ。故に「子を持つ親」ほど、無意識的に責任回避バイアスが働き、大学や職場など公的機関に責任を負わせようとする。

視聴者も多くはTVを”家庭で視聴する”ので、「家庭人である貴方は変わらなくていいよ、変わるべきは学校だよ会社だよ」等と安寧を与えてくれる方を好む。
番組制作者側にも、視聴率を落としてでも本質を見る目のある評論家を採用するという気概(以前に認識)がないので、視聴者の誤解、即ち同類の事件も減らない。


結局のところ、「アルコールの危険性」と「教育の素人に人間を一から育てさせる危険性」に気付くまで、社会は何度も同じ経験を積むしか無い。

以下、弊サイトより抜粋。

あらゆる社会問題に共通する根本原因は無知思い込み勘違い誤解視野狭窄。解決に必要なのは適切十分な高水準教育(≠高学歴)。
義務教育で哲学や心理学を教えないから、先見力協調性適応力自制心倫理観論理力EQ各種リテラシー問題解決力等が低くなる。

低水準教育は体罰容認で知識偏重、画一的で一方的、個性や自主性を軽視。故に自己客観視能力や共感力の低い愚者を量産。
低水準教育(洗脳)を受けた者ほど「脅せば殺せば解決、怒りの原因は他者、己の知見こそ全で真」等と視野狭窄。

高水準教育≠高学歴。低水準教育下では幾ら高IQ高学歴でも情報分析力・批判的思考力・柔軟性・想像力等の低い人格に育つ。
教育は正しい洗脳。選択肢可能性を広げ平和を齎し幸福にする。洗脳は誤った教育。選択肢可能性を狭め争いを生み不幸にする。

物質は全て毒。カフェイン塩ニコチン砂糖アルコール等は政府公認合法麻薬。洗浄消毒滅菌は強毒から弱毒への置換。
健康を害し様々な社会問題を誘発する酒類を是認しながら、より依存性の低い大麻等を規制するのは、非科学的ダブスタ。

同じ原因は常に同じ結果を生む。時に結果が異なるなら、それは原因ではなく主観的な理由や動機条件言訳口実根拠切欠発端相関。
原因ではない表層的事象の解消は偽善・自己欺瞞。根本的解決にならない。故に、仮に貧困を無くしても富豪が罪を犯す。

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