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世界を巡るドイツの古着イベント『Vintage Kilo Sale』に行ってみた!


Facebookのイベントページで、偶然目にした

『Vintage Kilo Sale』

ヴィンテージ好きの私としては「名前からしてなんか凄そう……」とずっと気になっていました。

そして、ついに!マインツで行われるこのイベントに参加することが……!

今回はその様子をレポートすると共に、この『Vintage Kilo Sale』について詳しく書いていきたいと思います。


『Vintage Kilo Sale』とは

2016年に設立された社会的企業「VINO KILO」が行っている、ドイツ最大の古着ポップアップイベント。
しかし、開催はドイツのみならず、ヨーロッパ中の様々な都市で行われています。

公式サイトはこちら → https://vinokilo.com/
(古着を扱ったオンラインショップも併設されています)


開催頻度は国や都市によって違い、
例えばドイツのフランクフルトでは、ほぼ月一回開催。私が住むマインツでは、3,4カ月に一度のペースで開催されているようです。

やはりドイツでの開催が圧倒的に多いのですが、3月中ではスイスのジュネーブ(3/7)、デンマークのコペンハーゲン、イタリアのフィレンツェ(どちらも 3/14)、スウェーデンのストックホルム(3/21)などでイベントが予定されています。

ほぼ毎日と言って良いほど、ヨーロッパを中心としたどこかの都市でこの『Vintage Kilo Sale』は開催されているのです。

詳しいイベントカレンダーはこのページでご確認いただけます!
https://vinokilo.com/pages/events



もちろん、このVINO KILOでは販売だけでなく、サイトを通して古着の寄付や買取も受け付けています。

そうして集まった衣類たちをクリーニングし、オンライン上だけでなく、こうした大々的なイベントを頻繁に行うことで
「リユース」という環境保護活動の促進へと繋げているのです。

ドイツはエコへの意識が非常に高い国。在住していると、生活の中にそれを感じる機会があふれています。

このイベントも、そうしたドイツらしさが顕著に表れている証のように思います。



イベント形態


『Vintage Kilo Sale』のイベントでは、衣類に値札はついていません。
ここでの値段の付け方は「重さ」です。

1kg=35ユーロ (開催場所により多少の変動あり)

これが基本的な値段設定となります。

ただし会場には

1~2kg=10% off
2~3kg=20% off
3~4kg=30% off


という掲示物が。
重みにより、最大30%まで値引きがされるようでした。

会場内には計りが設置されていて、来場者は重さを確認しながら計画的に買い物を進めることができます。

また、ドイツでは現金以外での支払いができない店舗やイベントがまだまだ多いのですが、このイベントではカードでの支払いも可能となっていました。



マインツでのイベントレポ

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3月4日(水)に、マインツ中央駅裏にある「旧郵便局倉庫」で行われた『Vintage Kilo Sale』
15時から21時までの開催にもかかわらず、開始前からすでに長蛇の列が……!

入場料は一人3ユーロ
オンラインでは前売りチケットも販売されており、それを持っている来場者は優先的に入場案内を受けていました。

特に入場制限などは行っておらず、入場料を支払い、手首にスタンプを押してもらった人間から次々に入場。

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会場の雰囲気はこのような感じ。
洋服だけでなく、帽子・靴・ベルト・鞄なども置かれていました。

少し心配だったのがトイレや試着スペースの有無だったのですが、これも男女分かれてきちんと設けられていました。
試着室に関しては、カーテンで仕切られた大きなスペースに、鏡が2つほど設置されたという簡単な空間ではありましたが、とりあえず手に取ったものをすべて持ち込むことができ、自分の気が済むまで何度も試着できるところはよかったです。

会場ではバンドの生演奏がかかり続け、フードスペースやドリンクバーなども完備。(生演奏以外は、開催場所である旧郵便局に備えられているので、今回特有かもしれませんが…)
商品を持ったままいつでも飲食ありで休憩を取ることができるのが、何より最高でした。

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がっつりご飯も、甘いものも楽しめる。更には、サーバーから注がれたビール片手に、会場を歩く人の姿も多数見かけました。

私はお昼を食べずに出向いたので、ここでがっつり遅い昼食を。
奥にあるベトナム屋台で生春巻きと、当日がバウムクーヘンの日だったこともあり「クルトシュ・カラーチ」(一説ではバウムクーヘンの原型ともいわれているハンガリー菓子)を食べましたが、どれも絶品でした!

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この「マインツ旧郵便局」では、今回の『Vintage Kilo Sale』以外にも様々なイベント行事が行われている模様。
マインツ住みでありながら初めて訪れた私でしたが、最高のロケーションに今後もここで開催されるイベントは注意深くチェックしておこうと思いました。



参戦した感想

正直な感想としましては……商品数が若干少なかったかな、と。
会場に置かれたラックの数も、おそらく30ほどの印象でした。(平置きされていた商品もあるので、もちろんそれだけというわけではありませんが。)

また、どうしてもドイツでのイベントということで、洋服の趣味がドイツ人寄り……
私は、洋服ではなかなか気に入ったものに出会えなかったのですが、ドイツ人たちは腕いっぱいに商品を持ち歩いていたので、これは本当に趣味の問題だと思います。

ただ、商品の状態は、服に限らずアクセサリーをとってもどれも良質で、古着だからと気後れするものは全くありませんでした。
アウターや鞄・ベルトなどは可愛いものも多々あり、そういったものに関してはかなりお買い得で狙い目だと思います。


イベントでの戦利品紹介

さて、そんな私のこの日の戦利品ですが……

洋服は一着も買いませんでした!


私が買ったのはこちら ↓

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レースのチョーカー×2とネックレス。

最初はいくつか可愛いベルトを見つけ持ち歩いていたのですが…アクセサリーのテーブルが一つ出ていたのでそちらを覗いた瞬間、すべて手放しました(笑)

こちらは重さには換算されず、全くの別売り。店舗で直接買う形でした。
帰宅してから思ったのですが、あのスペースだけはVINO KILOとは無関係のお店だったのかな…と。店員さんにきちんと聞いて、もし店舗があるならば教えてもらえばよかったと、今更ながらに大後悔しています。

VINO KILOのサイトに直接問い合わせを行うか否か、今大変に頭を悩ませています。


ドレス用にレースのチョーカーを探していたところだったので、まさに思い描いていたものを見つけることができ、大満足。
少なくとも、マインツやフランクフルトでは出会う気配もなかったので、こんなところで見つけられるとは、と本当に驚きました。
使われているレースも、40年代・50年代もののヴィンテージレースだそうで、だからこその味があります。
そのうえ、一つ15~20ユーロほどで高価すぎず。更に学生ということで店員さんと直接交渉したところ、値引きも叶いました!本当にありがたい……。
これから演奏会でガンガン使っていこうと思います。

なにより、人をかき分けて商品を覗いた瞬間に、一番に目に入ってきたのが写真手前にある赤いハートのネックレス。もちろんこちらも4、50年代のヴィンテージものです。
こんなに可愛いものがよく残っていたなと、速攻で店員さんに取り置きしてもらい、ゆったりチョーカー選びに移行しました。

ということで、今回の参戦は個人的には大満足!
こういう掘り出し物に思いがけず出会えるところが、ヴィンテージイベントの醍醐味だと思います。

あくまでも古着、ヴィンテージ。
出会いを得られるか否かは、運次第です。
このイベントの感想も、人によって異なってくると思います。

ただ私個人としましては、

次回のマインツでの開催もまた参加してみたい
近郊の他都市での開催も覗きに行ってみたい

そう思うことのできるイベントでした。

特にドイツに在住されている方で興味を持ってくださった方はぜひ、イベントカレンダーをチェックして、近場の都市で開催される際には足をお運びになってみてください!



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