〖本好き欧州紀行〗ブック・キューブ | ドイツ
チェロ弾きだけど、三度の飯より本が好き!
そんな私がお送りする〖本好き欧州紀行〗
ヨーロッパ各地に散らばる本好き必見の素敵スポットを実際に訪問。レポートと詳しい解説を交え、ご紹介していきます。
今回のスポットは、ドイツ・ワイマールの近代的図書館
『ブック・キューブ』
名前の通り、綺麗な立方体をした近代的なデザインが光る、ポップで美しい図書館です。
( 真下から見上げた図 )
このブック・キューブは、ユネスコ文化遺産にも登録される、同ワイマールに建つ『アンナ・アマリア大公妃図書館』と地下を通じて繋がっています。
公式サイトによれば、こうした建築法をとることによって「一つの図書館」という発想が構造的に実現されている、とのこと。
(アンナ・アマリア大公妃図書館については、こちらの記事をどうぞ。)
ブック・キューブを取り囲んでいるのは「学習センター」と呼ばれる施設です。
(学習センター入口)
この「学習センター」内には様々な読書・作業スペースがあり、ブック・キューブもその中の一つ。
通常の図書館と同様に、訪問者が自由に入場し、並ぶ書物を自由に手に取ることができる、快適な読書スペースとなっています。
アンナ・アマリア図書館が保有する蔵書は膨大であり、貸し出しや使用可能メディアは、なんと100万以上。
この「学習センター」のオープンスペースでは、その内およそ17万程のメディアの貸し出しや閲覧が可能となっています。
この施設には、アンナ・アマリア大公妃図書館の見学後に訪れたのですが、足を踏み入れた途端、まさに「本に覆われている」ような内部に圧巻。
歴史的な美しさを持つ前者とは180度違った、近代的なデザインに驚かされました。
施設のオープンは2005年2月5日。
建築家である、Hilde Barz-Malfatti氏 と Karl-Heinz Schmitz氏 によってデザインされ、2006年には Thüringer Staatspreis für Architektur und Städtebauという、デザインや建築におけるドイツの賞を受賞しています。
彼らのサイト内では、美しい施設内部の写真を見ることができます。
やはり本好きにとって、目の前の書物に触れられる、開くことができる、ということは何物にも代えられぬ喜びを覚えるもの。
それが、ぐるりと自身を取り囲むように並んでいる様は、生まれて初めての光景。
梯子に上って本を手に取る。幼い頃に憧れた、ディズニー映画「美女と野獣」のワンシーンを思い出してみたり。
感嘆のため息と興奮が入交り、退館後もそれは中々おさまりませんでした。
あたたかな木造建築に、カラフルな書物たち。
それらに囲まれながら、ソファに座ってゆったりと旅の疲れを癒すのは、本好きにとってはきっと至高の時間になるはず。
ぜひ訪れていただきたい、おすすめスポットです。
Studienzentrum
der Herzogin Anna Amalia Bibliothek
Platz der Demokratie 4, 99423 Weimar
https://www.klassik-stiftung.de/herzogin-anna-amalia-bibliothek/besichtigung/studienzentrum/
月~金 9:00 - 20:00
土 9:00 - 17:00
日・祝 休館
現在はコロナウィルスの影響により閉館中。
※ 記事内で使用している写真は、Wikipedia・公式サイトからの引用と自身での撮影物のみを使用しています。
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