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つながり、つながり、ありがとう!

8月は私がnoteをはじめた月で、ちょうど1年がたちました。自分の性格上、毎年だとプレッシャーになりますが、1年目ならば”初めの一歩”の感覚でいけそうと『振り返りnote』にチャレンジです。

早速、noteをはじめたきっかけですが、これにはちょっと勇気がいります。というのも、そのきっかけがタイトルからあまりにもかけ離れたものだからです。

意を決し単刀直入に告白すると、私のきっかけはデイリーポータルZによる「やってみた大賞」の案内記事でした。

なんて面白そう……と夢中になって読み進み、すべてを読み終えたときには「やってみた大賞」への応募を決意。そのためにnoteへの登録が必要だったというのが実情です。

強いて言えば、どこでどうつながったのか、これが私の初デイリーポータルZであったこと。朝の通勤途中で、そんなには混みあっていないバスの後方に座っていたこと。時間にしたら8時をちょっと過ぎたあたりで、いつも長い右折待ちができる交差点の手前であったこと。それら諸々を鮮明に覚えていることに何かしらのご縁を感じています。

また、一口にnoteの登録といっても、唯一加入しているSNSがLINEのみという私にとってそれは大いなる挑戦でありました。(なお、LINEもSNSに含まれるのか? 問題ですが、LINEは不特定多数の人にも情報を伝えることが可能であるためSNSの一種に含まれるとのことです)。

そんな私を後押ししてくれたのは、記事の中で挙げられていた3つのアドバイスのうちの下記1つでした。

自分語りより「楽しさ」を
あなたと無関係な人に読んでもらうのに、「これをやることが自分の人生においてどういう意味があるか」よりも、「これをやるといかに楽しいか」を書いた方が圧倒的に訴求力があります。「自分もやってみたい!」と思わせることを目標にしましょう。
そのためには「やってみるときは自分が主役、記事に書くときは対象が主役」と考えるとちょうどいいバランスになるのではないかと思います。

2022年6月23日デイリーポータルZ特集記事より

本来はここで「自分もやってみたい!」と第三者に思わせることを目標にすべきところ、私の場合「自分もやってみたい!」と自分自身が奮い立つという、我ながら私らしい結果となりました。

「締め切りの8月16日まではまだずいぶん時間がありますので、ぜひ力作をお送りください」とありましたが、私がこの記事を目にしたのは7月の中旬で、残り1ヶ月あるかないかのタイミングでした。しかも、それまで、不特定多数の人に向けて発信したことがなかったので非常に難儀しました。

そして出来上がった記念すべき第一作が、こちらハンディな浄水器を使って除湿機の水でコーヒーを淹れてみたです。

これが最初で最後の投稿と、ひたすら「やってみた大賞」に向けた内容となっていて、私の腕もニョキっと登場しています。
締め切りの3日前、2022年8月13日に初めて「投稿ボタン」をクリック!
それで終わりのはずだったのに、あれよあれよと今にいたり、1年間の投稿は全部で31回に達しました。これもひとえに、記事を読んでくださった方々のおかげです。

先月、1周年を前にやっとマガジンを2つ作り、それだけのことを軽微なお知らせにした背景には、「つながり、つながり、ありがとう!」の気持ちが多分にあって、自分で言うのも何ですが、文字数も723文字と少なめながらも1年を締めくくる集大成となりました。723文字にかけて7月23日の7時23分に投稿したのですが、それは、頭の中にふっと浮かんだ「なんかいいかも」といった遊び心によるものです。

そして、この「なんかいいかも」な気持ちは私がnoteを続ける原動力で、誰に読んでもらうでもなく青い手帳に書いてきたようなことを発信するのはここ(note)がいいと、眠っていた承認欲求がピピピと察知したのだと思います。自分に承認欲求は無縁だと思ってきましたが、それはその場がなかっただけの話で、今はちゃんと内なる欲求を自覚し大切に思っています。

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以上、お伝えしたかったことのほかにご報告したかったこととして、「分かれ道」と「シネマテーク」の2つがあるのですが、「つながり、つながり、ありがとう!」に馴染まない気がして回を改めようかと迷いました。
でも、この2つとも同じ振り返りに変わりないのです。多少、自己主張が強めですが、どうぞお付き合いください。

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あえてリンクをはりませんが、文末にガラリと内容を変えて、自分の今後のことを語った記事が1つあります。

こんなにも長文になるとは予定外であり、ここまであからさまに願望を表現するのは私にしては珍しいのですが、もう一度、資格を活かす仕事に就くことができればと、文字にすることでの、半ば願かけみたいな気持ちです。

とある私のnote記事より

結果を報告しますと、4月以降に、正社員ではありませんが資格を活かせる仕事に就きました。ただ、この転職が大きな「分かれ道」になるような気がして、内定の連絡直後、「いざ決断の時」に「今ならまだ断れるのでは?」という弱気が顔を覗かせました。それで今、私がしみじみ思うことは、正解なんてないだけに決断するのは難しかったということです。

そういえば……と、私の青い手帳メモから”しみじみ思うこと”につながるものを探し当てたら、なんと日付が3年前の2020年8月13日。
noteデビューのちょうど2年前です。

帰宅時、地下鉄鶴舞線。電車のドア付近。
私の右向かいにいた30代くらいの会社員2人の会話。
A:「何が正しいんかねー」
少しの
B:「むずかしいっすね」

その前までは会話らしい会話もしていなかった2人なのに、私が降りる駅付近で急にAが口火を切って……。
Bの一言が終わると同時に私の目の前の扉がプシューと開いて、電車を降りた私の心に、ため息みたいな余韻が広がった。

私の青い手帳より

Bの受け答えが「むすかしいっすね」と、私の好きな言葉じりだったことも余計に心に響いたのだと思います。

それにしても、3年前の今ごろは名古屋で暮らしていたのかと時の早さを痛感するとともに、そのちょうど3年後の今日、ここでこのメモを披露することになるなんて、これもまた「何かのご縁」でありますね。

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「シネマテーク」に関しては、先月の7月末で閉館が決まったことを受け、その思い出を手紙形式で語りましたが、手紙の最後、「閉館までには会いに行きますので、どうぞ待っていてくださいね」についての報告です。

日程がなかなか定まらず焦りましたが、調整して7月12日に名古屋へと向かいました。下の写真は、シネマテークの待合室の壁をパチリとカメラに収めたもので、この説明がなければ映画館とは思えないほど、壁の色といい、壁時計といい、ポスターの貼り方といい、なかなかな感じが出ています。

下記は、青い手帳に記した映画の記録です。

(ジョン・カサヴェテス監督特集の1つ)
『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』
を、今月で閉館となる名古屋シネマテークにて鑑賞。
主役のコズモ(Cosmo)を演じたベン・ギャザラの襟を立てたジャケットの着こなしや歩き方がかっこよかった。
映画の終盤は、コズモのショーにかける思いが熱く語られた。
心に残ったセリフは下記3つ。(ただし、うろ覚えで字幕とは相違あり)。
  気楽になるのも難しい
  人間は気楽になれる
  ショーで現実を忘れさせてやれ!

私の青い手帳より

シネマテークを後にしてから、忘れないうちに心に残ったセリフだけをスマホメモに入力し、帰宅後に全体を書き残しました。
と、まとめると僅かな時間ですが、これがかなりハードなスケジュールでした。シネマテークのラストはやっぱり一人で締めくくりたく、朝の7時30分に高速バスで金沢を出発。11時20分名古屋着。映画の開始時刻は14時20分。映画鑑賞後18時30分の高速バスに乗車。22時20分金沢着。
眠い目でメモしたことも含めて良い思い出となりました。

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記事の中で青い手帳からの引用が2つありましたが、noteをはじめる前と後のメモで記事を作成できたなんて感無量です。
本日の日付は2023年8月7日。くしくも旧暦の七夕で、今夜に投稿するのも意味深いですが、1周年の振り返り記事は1年前と同じ日に投稿しようと決めていました。そのうえ、去年と同じく休みの日だから、投稿時間も去年と同じにしてみよう! と、またも遊び心の発動です。

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今、できあがった記事をホヤホヤなうちに投稿したい誘惑にかられていますが、ここはぐっと我慢。遊び心を優先しようと思います。
ここまで読んでいただけることに期待と感謝の気持ちを込めて。
2023年8月7日の夜
カニナ


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