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内向的な私がポジティブモードに切り替えるための処方箋
スポーツ界隈はポジティブな人が多い。学生時代にはインドア派で内向的な人に囲まれていた私は、民間企業で働き始めてから「優秀な働き人はポジティブな人が多い」とビックリしたが、スポーツパーソンは働き人以上にポジティブな人が多い。私の趣味であるパラグライダーは大人になってから始める人が多く定年後から始める人もいるくらいなので、スポーツではあるものの「体育会系ノリ」は少な目だが、それでも長年続けている人にはどんなときでも物事を楽観的に捉える、いわゆるポジティブな人が多い。
ひるがえって、私はネクラ…別の言い方をすれば、内向的だ。無意識でいると一人であれこれ考えて、つい物事を悲観的に捉えてしてしまう。よくいえば思慮深く落ち着いているとも言えるが、熟考してあれこれ考えてからでないと行動できないので、自分から見てもノリが悪いヤツだ。
望んで内向的になったわけではない私は、ノリや勢いで楽観的に判断してどんどん行動できる根明な人間になりたかった……と幾度も凹んだ。優秀な働き人やスポーツパーソンがポジティブマインドにあふれているのを見ていると、物事を成し遂げるためには内向的なのは良くないと思って自分を変えようともがいたこともある。
しかし、元々の性質を変えようとするのは無理だ。出来る人もいるかもしれないが、私は無理を続けられるタイプではない。これは開き直りではなく、トライ・アンド・エラーの末の自己理解。しかししかし、元々の性質は変えられなくても、ポジティブ思考を身につけることはできる。
どんなに内向的な人間でも「何かをしたい!」という衝動や願望はある。そんなWANTを叶えるために前向きになろう!という方法論、いわば「ポジティブモード」にギアを切り替えるためのノウハウは世の中を見渡せば数え切れないほどある。マユツバな啓蒙書やコミュニティもあれば、スポーツ科学や心理学の学術研究もある。そんななかでも、ポジティブさは性質ではなくスキルである…とは、いずれにも共通して言われることだろう。
あれこれ学んでみて、私は「元々の性質を変えることはできないし、べつに年がら年中ポジティブじゃなくていい。でも何かをするぞ!というときにギアをポジティブに切り替えられると便利」という理解に至った。
じゃあどうやってポジティブに切り替えるの?・・・と思う誰かのため、自分をポジティブ・モードにするための自分的処方箋を書き出してみる。
振り返るときは、3つ良かったこと+1つ改善点をあげる。反省点より良かった点を多くあげるのがポイント。(ポジティブ心理学でいうところの3 blessing exercise)
過去の楽しい思い出を反芻する。無意識でいると悪い感情を振り返りがちなので、意識して良い感情を振り返り、それを再現するためには…という思考に持っていけるとよし。(ポジティブ心理学でいうところのSavoring)
不安や雑念が頭に浮かんでやまないときは、頭に浮かんだことをどんどん紙に書き出す。ネガティブがやんでニュートラルになれれば、相対的にはそれもポジティブ。(自己流コーピング)
PCデスクトップやスマホ待ち受けなどに、前向きになれる格言や好きな言葉・極私的名言を置く。(刷り込み)
・・・ポジティブ・モードに切り替えるための処方箋と言いつつ、書き出してみると、モードを変えたいその瞬間に出来ることではなく常日ごろの生活で意識していることが多い。もっとテクニック的なもの…たとえば運動前にカフェインを摂取するとか勝負服を決めておいて着るとか…をあげることもできるが、それはケースバイケースの面が大きい。
スポーツのみならず仕事や日常生活でポジティブ思考を適用できるようになりたい私にとっては「自分が無意識に過剰に悲観的になるのを防いでニュートラルな状態を保っておき、いざというときにポジティブ・モードに切り替えやすくする」というのが、いつどんなときにも適用できる処方箋だ。
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ちなみに:自分的処方箋の中で言及したポジティブ心理学は、主にCourseraで開講してるペンシルヴァニア大学のコースやクリストファー・ピーターソンの著作を通して学んだ。
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