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王子が岳から望む瀬戸内海が想像以上に絶景だった

今年のGWは、パラグライダー旅行で中国地方へ行った。鳥取と岡山まで、北関東にある我が家からは片道5時間半。さすがに普通の週末にふらっと行ける距離ではない。しかし近畿地方に住んでる人なら岡山は日帰り圏内に入るのでは? 今回取り上げる王子が岳は、パラグライダーする人にもしない人にもおすすめできる、岡山県内の絶景スポットだ。

王子が岳山頂から瀬戸内海を望む

岡山県海沿いにあるビュースポット、王子が岳

王子が岳は岡山駅から車で1時間弱。パラグライダーの集合場所になっている「王子が岳パークセンター」横の広場は、山頂近くの駐車場から歩いて3分ほど。王子が岳は標高234メートルの小さな山で、パークセンターは山頂にある観光客向けの休憩所だ。小さなカフェもあり、海に面した窓からは四国連山や瀬戸大橋、瀬戸内海に浮かぶ島などを見渡すことができる。

瀬戸内海に浮かむ島々、瀬戸大橋と四国連山

観光情報は、倉敷市のホームページやニコニコ岩.jpが詳しい。

きれいに整備された離陸場は、観光客もたくさん

パークセンター横にパラグライダーの離陸場(テイクオフ)があり、タンデムフライトや体験の受付もここで行っている。芝生や樹木はきれいに手入れされていて見晴らし抜群。テイクオフはパラグライダーが1機ずつ並べるのにちょうどいい横幅。海風が強めに入るので、基本的にクロスで立ち上げて出る。たくさんの観光客にカメラを向けられても焦らないように!

南〜西風が良い風。見晴らし良好

海風フライトで何時間も…飛びたかった!

眼前に広がる瀬戸内海から吹く海風が大地にぶつかって上昇風(リッジリフト)ができるので、そのリッジに乗って(リッジソアリングして)楽しむ。典型的な海風エリア。ある程度の風速があったほうがリッジが発生しやすくて上がりやすい。コンディションがよい日なら楽々と何時間も飛んでいられるそうだ。私がフライトしたときは風が弱くて20分程度で降りてしまった。

フライト関連情報はエリアHPに詳しくまとまっている。エリアの皆さんは親切で話しかけやすいし、山で飛ぶのに慣れている私にとって海エリアフライトは普段と違う感覚で楽しかった。また飛びに行きたいなあ。

瀬戸内海の風景を眺めつつ飛ぶ
リッジソアリング

ランディングは海水浴場のお隣

主なランディングは渋川海水浴場。エリア管理者さんが利用申請を出していて、海水浴場の端のほうに降ろすことができるようになっている。渋川海岸は王子が岳から少し距離があるので、高度が下がる前、はやめに判断して向かう必要あり。

渋川海岸の端っこ。訪問時はGW、鯉のぼりが泳いでいた

あまり上がらないコンディションで粘りすぎて判断が遅くなったときは、テイクオフ真下の砂浜にある「メインランディング」に降ろす(いまは違うが、昔はこちらが主に使う場所だったので「メイン」と呼ばれている)。こちらは潮の干満で広さが大きく変わるので、(私のように)海に不慣れな人は心の準備が必要。

メインランディング

フライト前後のお楽しみ

山頂からでも砂浜からでも見えるパノラマビューは文句なしに美しい。絶景で飯は食えないというけれど、美しいのはよきことだ。
瀬戸内海の海と雲、海の向こうに浮かぶ島々と瀬戸大橋、その向こうに連なる四国の山々。もちろん夕暮れも美しく、ずっと眺めていても飽きない。

刻一刻と変わる夕暮れ。ぜひ現地で見てほしい

お世話になりました

エリア管理をしている王子が岳パラグライダーさん (@oujigatake)はTwitterでほぼ毎日エリア予報を出してるし、テイクオフやランディングの管理もちゃんとしてる。非営利なのでエリア使用料やタンデム料金、スクール費も格安。家の近所にあったら通いたい…! お世話になり、ありがとうございました。


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