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どんな骨折も手術したがる整形外科医

整形外科医は骨折した患者さんをよく診ます。

そして、病院の整形外科医は手術をしたがる医師が多いです。
一方、開業医は保存治療(手術しない治療)を選ぶ。あるいは、保存治療と手術を適切に選択している整形外科医が多い印象です。
(私は、病院の整形外科医です…)

世界的な骨折の教科書「Rockwood and Green's Fractures」にも、一般的な手術の適応基準が書かれていますが、その部分を読まない整形外科医が多い…

一方、手術の「術式」の箇所は読む医師もいます。
何でも手術をしたがる医師が読むのは手術の「手技」の箇所のようで、最近は本をあまり読まずに動画で学ぶ医師も多いようです。

手術をするならその手技も重要ですが、「そもそもその骨折は、手術をしないと治らないのか?」という点は、整形外科のベテラン指導者も理解していない医師が多いです。

ですので、教えられた若い整形外科医も「骨折は何でも手術したほうが、しっかり治る」と思ってしまっているようです。

そして、骨折の保存治療の代表である「ギプス」をきちんと巻ける若い医師はとても少ないのが現状です😢

私のブログで書いた下記記事内でも手首の骨折診療ガイドライン及び愚痴を少し書きました。

 よろしければ、是非読んでみてください。


  1. 保存治療と手術の両方の知識・技術

  2. 骨折型

  3. 患者さんの生活背景


「これらを総合的に判断し治療法を決定することが重要」
と私は考えて、日々診療しています。

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