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過去の自分へ|そのレンズ、絶対買っとけよ。

いつも「京急の街」シリーズをいつも読んでいただきありがとうございます。

今回から、新シリーズ、「過去の自分へ」をスタートさせます。
(「京急の街」シリーズも並行して書いていきます。)

2016年夏、iPhone7 plusを買ったことから僕の写真活動はスタートしました。

そこから様々取り組んでお陰で、instagramでアーティストの方に写真撮影を依頼されたり、会社の広報活動の中でカメラマンとして仕事ができたり、など、ある程度写真の腕を信頼できるようになりました。

SNSもinstagramは約4000フォロワー、このnoteも約1300フォロワーになりました。

自分の感覚としても、最近は撮影現場、被写体、カメラ、現像をある程度思いのままにコントロールできるようになってきました。
続けられたからこそ、いろんなことが見えてきて、それを形にできるようになってきて、今写真に取り組むのがめちゃくちゃ楽しいです。

だからこそ、この経験を他の方にもシェアしたい。
昔の自分の背中を押すようなメッセージを世に届けたい、と、このシリーズを始めることにしました。

対象は最近カメラを始めた方、しばらくやっているけど「上手く撮れない」と悩んでいる方、何を撮ったらいいのだろうとわからなくなっている方、など、写真初心者の方に向けての記事となります。

一般的なカメラのHow to的な説明ではなく、あえて、過去の自分へのメッセージとすることで、そのときの気持ちや迷い、見えていない部分にフォーカスをあてて、実体験をもとに有益な情報をお伝えできればと思います。

今君は、単焦点レンズを買おうか迷っているのだろう?

君はお金に余裕がないのに、カメラというお金のかかる趣味に手を出してしまった。

もっといい感じの写真が撮れるはず、とカメラのことをググる毎日。
なにやら「単焦点レンズ」というやつを持つと、いい写真が撮れるらしいことがわかったようだ。

でもレンズは高い。新品で数万から10万以上するものもある。
そんな余裕はない。
だから今ヤフオクを見ているってわけだ。

新品のレンズじゃなくていいのか?性能は?やっぱり高いレンズ買わないといい写真にならないんじゃないか?そもそもいい写真て?

悩むだろうけど、結論から言うと気にしなくていい。

とにかくそのレンズをポチるんだ。
それはいわゆる標準単焦点レンズというもの
君はこのレンズを手にすることで、たくさんの自分のお気に入りを撮ることになる。
そして、このレンズなしには写真のことを学べない。それほど大事なものなんだから、騙されたと思っていますぐポチるんだ。

この5000円ほどの古めかしいレンズにそんな可能性があるとは到底思っていないだろう。なんと発売は40年前だ。
しかし購入から4年がたった今、僕はこのレンズを初めて使った日のことを未だに忘れられない。その時撮った写真がこの記事のタイトル写真だ。

雨の質感、ざわめく街、ビニール傘越しに茫然と街を見上げる女性がふわっと浮かび上がる。
この写真は今も僕のお気に入りで、ストリートスナップを取り続ける原動力にもなっている。

今このちょっとした買い物をすることで、君の写真の世界は大きく広がるんだ。

レンズを買うときはちょっと注意が必要だ。ここは学ぼう。

レンズは膨大な種類がある。

ほんとにこれでいいのか?
最初にレンズを買うときはその名前の意味がわからなくて、なかなか買い物に踏み切る勇気がでないだろう。

そもそもこれは今使っているカメラでも使えるのだろうか。
それすらもわからない。

ここは勉強が必要だから、最低限この言葉の意味は理解しておこう。

・センサーサイズ
・マウント

■センサーサイズ

まずこの動画を見ておくと早い。こんなわかりやすい動画を最初から見ていたらどんなに理解がスムーズだったか。。。

要はセンサーサイズというのはカメラ側の規格の話だ。

ポイントは、今使っているカメラより小さいセンサーサイズ用のレンズは買ってはいけない、ということだ。

一般的なカメラのセンサーサイズを小さい→大きいに並べると以下のようになる

1型<マイクロフォーサーズ(4/3)<APS-C<フルサイズ

例えば今君が父からもらったNikon D7100はAPS-Cセンサーだから、APS-C用に加え、それよりも大きいサイズ用、フルサイズ用のレンズは買っても使える。そもそも今君が買おうとしているそのレンズはフルサイズ用だ。
逆にマイクロフォーサーズ用は買っても使えない。使えたとしても、写真の周辺が黒くなってしまう。

■マウント

マウントはレンズとカメラをがっちゃんこする部分のサイズや規格のことだと思ってもらえばいい。

これにはいろんな種類がある。

メーカー独自のものもあれば、メーカーをまたがって使えるものもあるから調べて覚える必要がある。
カメラ側は何マウントで、レンズ側は何マウントで、それが一致すれば使えるってことだ。

もしどうしても違うマウントのレンズを使いたければマウントアダプターというものがあるから、それをつければ使える。ただし、オートフォーカスが使えなくなる場合が多いから、ちょっと挑戦だと考えたほうがいい。

とにかくこれは調べる必要があるからしっかり調査すること。

例えば今君が使っているNikonのカメラはFマウントという。そして君が買おうとしているNikonのレンズもFマウントだ。普通ならこれでちゃんと使える。

ただし、今君が買おうとしているやつはとても古いレンズで、当時のカメラの機構と今のデジタルカメラの機構が違うことから、君はヤスリでそのレンズを頑張って削る必要がある。かなり腕がつかれることになるから頑張ってくれ。だからこそ愛着が生まれたのかもしれない。

他にもレンズの規格を表す表記はたくさんある。とりあえず最初は50mmとか35mmと書いてあるやつを買えばいい。それが何を表していて、どう写真に影響するかはとりあえず撮ってみてから理解すれば十分だろう。

とにかくあとは買って、撮ってからまた考えればいい。

写真はレンズから学ぶもの。新しいレンズは新しい写真との出会いになる。

最初に伝えたとおり、今君が買おうとしている単焦点レンズから僕は本当に多くのことを学んだ。

それは写真のおもしろさそのもの、と言ってもいい。

光の捉え方、ストリートスナップの距離感、ポートレート撮影の仕方、マニュアルフォーカスの可能性、描写が与える影響、などなど、どれも写真の重要な要素だ。

僕が写真で「なるほど!」となにかを理解する度に、このレンズを持っていることになる。

インスタで宣材写真撮影を依頼してくれたアーティスト、その撮影でもこのレンズを使うことになる。

そのくらい使えるレンズであり、勉強できるレンズなんだ。

だからそのヤフオクをポチって、次のステージへ進もう。

どんどん写真が楽しくなる。

このとき買ったレンズはこちら。(ヤフオクで5000円くらいだった気がする。)

http://photo.yodobashi.com/nikon/lens/ai50_f14s/

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