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協力して物語を作るストーリーテリングゲーム『終わりから始まるクロニクル』が面白い!


 進捗どうですか? マイストリート岡田です。

 実家に引っ越して引きこもっているせいでボードゲームが全然できていないのですが、うまいことやればオンラインで遊べるなーと考えつつボードゲームアリーナを使うことなくぼんやりと日々を過ごしてしまっていました。

 そんな最中、関東最大級のボードゲーム会「ミスボド」を主催している、秋山真琴さんがデザインした『終わりから始まるクロニクル』を手に入れました。

 簡単に言えば、参加プレイヤーがシナリオの12パートを分担し、協力して整合性の取れたストーリーになるようにエピソードを作っていくゲームです。

 ストーリーテリング系のボドゲは好きで『ワンス・アポン・ア・タイム』『ウィンターテイルズ:冬物語』はまたやりたいなーと思いつつ、オンラインだとできないものなんですよね。

 そんなところに現れた『終わりから始まるクロニクル』。

 参加プレイヤーは物語の紡ぎ手となり、協力してシナリオに用意された「結末」に向けて、エピソードを組み立てていくのです。

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シナリオカード。このように「ジャンル」「年表情報」「シナリオの結末」とシンプルな内容。

 ポイントや勝ち負けの要素はなく、共同作業として物語を組み立てていくのを楽しむ協力ゲーです。

 ゲームの詳しいルールはこちらから!

 ルールを見ると、充分オンラインでできるなと思い、試してみました。

①通話できるアプリを用意。SkypeDiscordがやりやすい。
「Googleスプレッドシート」を用意。参加プレイヤーが書いたエピソードをスプレッドシートに張り付けられるようにする。
「チーム分けツール」でエピソードをプレイヤーごとに振り分ける。

 こうすることで、オンラインでも充分遊べます。人数に余裕があったら、ひとりがGM(ゲームの進行役)をするとやりやすいです。全員プレイヤーの場合は、各プレイヤーの担当パートをオープン状態でやりました。

 最初は付箋っぽく使えるOneNoteを使おうと思っていたのですが、同期にタイムラグがあったので、リイエルさんの提案でスプレッドシートになりました。テンプレも作ってくれた。ありがてぇ。

 オンラインで行う場合は少々マイナーチェンジをしました。

●各パートに書き込む文字量は100字程度。と言いつつオーバーしがち。
●書き込む時間は5分。エピソードの情報量が増えて面白い。
●シナリオによっては準備フェイズに「主人公の名前」くらいは共有情報として決めておく。

 

 プレイしてみるとわかるのですが、何も情報がない1ラウンド目は、協力ゲームなのにプレイヤー同士の腹の探り合いになってくるのが楽しいです。初手でどのパートを書いてしまうかも悩むところ。前後がどうなっていてもいいように中盤の展開を書いてしまうか、序盤の展開を決めておくか、むしろ終盤を先に置いておくか。どうすると他のプレイヤーが頭を抱えるだろうかと想像しつつ物語を組み立てるのがいいのです。(※協力ゲームです)

 1ラウンド目で出てきたエピソードに合わせて、2ラウンド目でどうにか辻褄を合わせていくのも醍醐味です。出ている情報の整理と、情報のアクロバティックな解釈方法も重要になってきます。制限時間があるので、ぶん投げエピソードも出てきます。そういった参加者同士のストーリードッジボールが白熱していきます。(※協力ゲームです)

 何度かやってみていると、3ラウンド目に終盤の展開が残る傾向があることがわかりました。ここまで一緒に物語を組み立ててきた戦友なら終盤エピソードが3連続で空白でも、阿吽の呼吸で展開が繋がるはず! ここが腕の見せ所だとばかりに参加プレイヤーを蹴散らすような終盤の展開を決めてなんとか解決策をぶん投げるクライマックスの勝負!(※協力ゲームです)


 そんなこんなで、先日某作家さんたちと遊んで生まれたクロニクルがこちらです。

 物語が組み上がったあと、みんなでタイトルをつけるのですが、
シナリオ「青春の1ページ」は『恋はヘヴィーメタル』
シナリオ「24」は『日帰りハッピートリガー24』
となりました。

 独創的なアイデアがぶち込まれると、シナリオが既定路線から外れて、なんとか整合性を取ろうとプレイヤーたちが試行錯誤しているのがわかりますね。青春ものだっつってんのに「重金属同好会」とか「山梨県の存亡に関わる事件」入れたり、24風サスペンスだって言ってんのに初手で異世界転生させたり……。


 この『終わりから始めるクロニクル』は単純にお話を作る楽しさと共に、想定外の要素の混入をいかに収めるかという機転を働かせる楽しさもあります。

 定期的にオンラインで遊びたいなと思っているので、興味持っていただけた方はTwitterDMなどで連絡いただけるとありがたいです!

ではまた!

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