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“好き”を積み重ねて、自分を形作っていく


 こんにちは。今日でnoteを書き始めて1年が経ちました。
 マイストリート岡田です。

 本名を出してネットに記事を出していくのもだんだん慣れてきました。

 ネット上に本名をさらしていくことに結構抵抗があったのですが、すでに本名を検索すると自分の関わった仕事がヒットするようになっているし、もはや関係ないのかな、と思って開き直っています。悪いことはできません。

「裏方」の仕事とされる編集者ですが、ここ数年の間に編集者が前衛に出て戦う流れができつつあります。それを踏まえて編集者用のアカウントを用意していました。自分が所属する編プロでの仕事をまとめて告知できる場所や、日々考えていることをアウトプットする場所を作りたかったのです。

 おかげさまで、書いた記事は多くの人に読んでいただけました。
 一番読まれているのは編集とか出版とか関係なく『Outer Wilds』の攻略記事だけどな!


 とはいえ、熱量の入った記事は反応が良いです。やっぱり「書く」ことの原動力は“好き”を伝えたい、表現したい……ということなのかな、と思いました。

“好き”を書けば熱量が反映されるし、“好き”を伝えるために表現は工夫を凝らすようになります。創作物でも同じだと思っていて、作者からほとばしる“好き”のエネルギーが強い作品は、多くの人に刺さります。


 劇場版最新作を控えている「エヴァンゲリオン」シリーズは、総監督である庵野秀明の「好き!」をぶち込んだ作品です。『ウルトラマン』や『ゴジラ』はもちろん、『宇宙戦艦ヤマト』や『ガンダム』、宮崎駿作品の影響も色濃い。好きと嫉妬と自分の精神世界が入り交じったすごい作品。自身が監督した『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』もエヴァの中に取り入れていくセルフオマージュもすごい。


 Netflixの看板オリジナルドラマとなった『ストレンジャーシングス』も“好き”の塊。80年代カルチャーへのリスペクトや、その時代の映画のオマージュがふんだんに盛り込まれています。『遊星からの物体X』なんかは作中にポスターが出ていてオマージュが示されているし、少年たちが線路を歩くのは『スタンド・バイ・ミー』だし、他にも『E.T.』や『グーニーズ』要素もてんこ盛り。「こういうのが好きなんだ!」を詰め込みまくってヒットした作品ですよ。


 映画のオマージュといえば『チェンソーマン』もそう。ホラー映画の要素をふんだんに取り入れているのがすごい。映画的な作法は「レゼ編」でばっちりキマっててすごいし、「刺客編」の地獄の悪魔と闇の悪魔の表現は頭ぶっ飛んでて大好き。「ハロウィン」も好き。幸せを感じさせてから絶望に突き落とすド外道なやりかたも好き。


 そして、大ヒットを記録した『鬼滅の刃』も“好き”の塊。作者が影響を受けたベストと言っている『ジョジョ』『NARUTO』『BLEACH』のみならず、数多の漫画作品への“好き”が詰め込まれた作品ですよね。キャラクターの設定をしっかり作り込み、作中に入らない設定は単行本でかなり補足されていました。「猗窩座……! おまえほんと! おまえ……ッ!」ってなる。キャラクター造形、台詞回しはバツグンにうまい作品です。


 振り返ってみれば、僕は『ジョジョ』とか「MOTHER」シリーズとか「METAL GEAR SOLID」シリーズとか、作者の好きなものをぶちこんだうえでうまく料理している作品が好きなんですよね。


 多くの作品や趣味、経験などの“好き”に触れ、“好き”の積み重ねが、その人の人格や創作物を形作っていくのです。

 なので、これからもたくさんの“好き”を見つけて、編集者としての仕事に活かしていきたいですね。

 自分の中に取り込んだものを「編集」するのも、編集者の仕事なのだと思っています。いままで自分が得てきた知識や経験など、記事としてアウトプットしていき、創作の役に立てていただければいいなぁと考えています。

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございます。よろしければ「スキ」とフォローをお願いします。 サポートいただければ励みになります。編集者としての活動に活かしていきます。